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ジョーカーの父が来る
しおりを挟むある日幸福サーカス団に電話が来る。
「もしもし あー久しぶりだねルーシー先生
…えっ?パパがこっちに来る??そんなバカな!パパはありとあらゆるチート能力が効かない世界に幽閉されているはずだよ!だってうちのママが……」
ドカンと後ろから音がする。
「会いたかったよ!俺の息子!!」
白い髪に男子制服を着る少年がジョーカーを抱きしめる。
「うわぁぁぁ」
驚いて魔法でばんと周りを爆発させるが少年は無傷だった。騒ぎを聞きつけた団長と幸福サーカス団の面々は次々にこちらにやってくる。
「なになに??」
メアリーが周りをキョロキョロ見渡す。
「さすが俺の息子アントン!」
「あの…一応聞きますが…本当にボクの父??
父にしては若すぎる気が」
ジョーカーは母から話を聞かされただけで顔は知らない……想像ではおじさんかと思っていたが
どうみても高校生ぐらいに見える。
「だって俺……世界獣の呪いで歳取れないし死なない体にされたからな~~」
呑気そうにいうが団長がトコトコと父の元に近づく
「初めまして……ルーシーから聞いております
私はこの幸福サーカス団の団長のピノ・ピニャータと申します」
「俺はイスカ 本名は伊砂遊太だ うちの息子がお世話になっています~~」
ぺこりとお辞儀をする。
「なんか……ジョーカーはんの父上かっこええな」
ちはやがうっとりとしている。
「そんなことよりさ……どうやってここに?」
「そんなの簡単だ慣れ慣れ」
真顔でそういうので疑いをかけているがイスカは周りを見渡していた。
「えっと…リドル 狼沢 アズライール とどろ メアリー 梅子 ミライ 歌 モルガ
ショコラータ ドッペル アクアマリン……
メンバーの本名全部覚えたぞ」
「あんた私の本名!」
ぷりてぃが赤面しながら叫ぶ。
「あれ心愛じゃなかったの??梅子?」
メアリーがそういうが「違う」と否定するぷりてぃ
「俺にかかればいろいろわかる そいつの出身はぐん……」
「わーわー!」
ぷりてぃは叫んだ。
そしてしばらく落ち着くとここにきたわけを話してくれた。
「俺さ 五億年ぐらいの体感をあそこで体験してさ思ったわけよ 俺がまだ人間だった頃さ
子供ができたらサッカーがしたいなって……そう思い立ったらさ……やりたくなるじゃん だから
いろいろ蹴散らしてここまで飛んできた」
「サッカーがやりたいぐらいでチート級の能力無効化空間を破ってこの世界に来るって……パパってすごいよね」
珍しくジョーカーが困り顔をしているとイスカがまたニコニコしていた。
「おっ感情を取り戻せたんだな!よかったよかった」
イスカはジョーカーの肩を掴むとゲラゲラと笑い始めた。
「あーうん感情はなんとかね」
「よし!今から親子水入らずでサッカーしようぜ!!!!」
随分とぐいぐい来る父に珍しくジョーカーは押されていた。
そして二人はお互いにサッカーをしていたが……
「きゃぁぁぁ」
「私のビルがぁぁぁぁ」
「うわぁぁぁ」
街は火の渦に包まれ世界が滅亡する寸前レベルの事態に…
「…パパ…どうしよう」
「大丈夫だ 俺の権限さえあればこの世界の創造神を呼べるそれでなんとかなる」
こうして急遽創造神になんとかしてもらい父は満足して帰っていったのだった。
8月31日 天気晴れ
タイトル パパが来た
ジョーカーの夏休みの日記を見てもらい感想を求められる律子…
「あんたら親子……二度と遊ぶな」
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