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京編

遊楽亭潜入

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 夏目に鬼のいると言われる御殿に向かう桃太郎とキヨミ
「やっとついた……はぁ」
 桃太郎が慣れない女物の草履で足を痛めていると見たことがある奴らを見つけた。
「あははは東仙様♡」
「いやぁ♡あはは……」
 ゴミを見るような目で東仙を見つめる二人に芸者を置いていき駆け寄る東仙……
「……偶然ですね」
「黙れ」
 キヨミがツッコミを入れる横で次々に合流する仲間達……
「よしとりあえずみんな集まったな……ここからは饕餮の御殿攻略の方法でやるぞ キヨミは俺についてこい」
「えっもしかしてでーと??嬉しい」
「趣旨はちがうがまあ似たようなもんだ」

 こうして 桃太郎とキヨミは表から他の男性勢は後ろから回る事となった。
そして二人は中に入る。

「ウヒャ女だらけ…てか意外にキヨミのような服装の奴らもいるんだな………」
「そうだね旦那様……」
女達の目を避けながら奥に進む………
「よし中に入れたな……」
「はい」
奥に進んだ二人に声をかける一人の人物……「あの…貴方達ここの人ではありませんよね」
 二人が後ろを振り向くと金色の髪色の女性が声をかけてきたが「あの…最近ここに入ってきたばかりで……」
 桃太郎はそう誤魔化していたが…女性はコクリと頷き話を続けた………
「なんだか懐かしい匂いがしたのですが気のせいでしたねでは……」
 女性は目を見開くと桃太郎はピンと感じていたが女性はそそくさと去っていく。
 (間違いないあの子は……)
「旦那様??」
 キヨミが心配そうに聞いてきた。
「いやなんでもない」そう言ったが正直内心は不安だった。
 その頃 サスケ達は……外から回り中に入っていく……
「よし……見張りは全部倒した…あとはシノを見つけるだけだな」孫悟空がそう言うと東仙かあるものを見つける。
「これは……チュウスケさん」
「……ああ間違いねぇこりゃ女を惚れさせるために使う惚れ薬の材料の果実ルナティックハートだなだがこれは西の国のワッフル国にしか生えていねぇしかも満月の日にしか収穫できねぇ希少植物だ……」
「おそらくこれを使って女の方を……なんと卑劣な………でもどうして」
 チュウスケは実を見ながら「しらねぇよ鬼の考えていることなんざな……」
 チュウスケは身のかけらを小さな瓶に詰め込み持っていく……
「よしさてシノ達を探しにいくぞ」
チュウスケが周りを見る………
「妙に静かだな」
ここの見張りは全部倒したものの明らかに静かなのである。周りには妙な人形が………
「なんだこれ」とチュウスケがつぶやいたその時……
「ケラケラケラケラ」
 と笑いだしその瞬間黒ずくめの男に囲まれてしまった。
「なんなんだ」
 孫悟空が如意棒で蹴散らそうとするが感触がこんにゃくのように跳ね返る。
「!!こいつら人間じゃねぇ!!」
「チュウスケさん逃げてください」
 東仙が叫んだ瞬間、黒ずくめの男達に捕まれ取り込まれてしまった。
「東仙!!悟空!!サスケ!!っ……」
 チュウスケは小さい体で走る。
 
(一刻も早く桃ジローの元にいそがねぇと!!)
 ――――――――――――――――――
 一方その頃
 桃太郎とキヨミはやっと遊楽亭の最深部につく……
「ここだな……」
「あの扉の奥に鬼が……」
 桃太郎は意を決し扉を開ける。
その奥には女性達を侍らせた鬼…共工……
「……よくここまで来れたな」
「やい鬼!!俺は桃太郎!!訳がありこんな身なりだが
 仏に選ばれた侍だ!!貴様の首をちょうだいする」
 キヨミは戦闘体制に入る。
 仏の名を聞きぴくりと反応する共工
「仏??そいつは数千年前に……まあいいやでどうやって俺の首を取るんだ??刀もない非力な女桃太郎さん」
「女じゃねぇ!!」
 共工を睨みつけるが相変わらず共工はケラケラと笑い始めた。
「まあいい……だが俺を首を取る前にこいつの相手をしてくれよ」
そこに現れた一人の侍に桃太郎は驚いた。
 
「!!一朗にいちゃん??」
 
 
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