モモタロウと七人の鬼

もちもちピノ

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京編

遊戯

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  突然体が女になった桃太郎は絶望していた。
「俺一生このままなのか??」少し泣いていると東仙が慰めた。
「大丈夫です…桃太郎様すぐに戻れますよ」
そう言っているが東仙の下半身が山のように
立っていた。
「東仙…それはなんだ?」
「巻物です!!巻物です!!」
そう言って誤魔化すが桃太郎は東仙から距離を置いた。
「そんなことより…これじゃあシノ達を助けられ……」
「られるよ」
キヨミが笑いながら化粧道具と女物着物を持ってきた。
「へっ」
 そしてキヨミの手により……化粧と着物を着せる。
「……」
 そこにいたのは白い肌の芸者の美女。
男性陣はその姿に惚れ惚れしている。
「見るなよ………体は女でも中身は男なんだからな」
「そうですよね 桃太郎さんは男性ですから………好みな見た目でも淫乱なことしたいだなんて一度も」
 また東仙の下半身が……
「態度と口調がスナオ……」サスケはつぶやいた。
 そして街中に行くと周囲の連中がジロジロとコチラを見ていた。
「恥ずかしいな……」
「大丈夫だよ 旦那様が可愛いからみんな見ているだけだから」
 キヨミの慰めが逆に追い討ちをかけていた。
 するとある男が話しかける。
「芸者さん」
「だから芸者では…」
すると男は土下座をしていう……
「おねげえだ!娘を娘を返してくれ!!」
「娘って……」
桃太郎はやな予感を感じていた。
「詳しい話聞かせてくれないか」
 そして近くの茶店で男の話を聞いていた。
なんでもこの近くには遊郭があるらしくその遊郭を指揮する共工というやつ……其奴が満月の日に女を攫いに行き食ってしまうという……昨日は満月……良子やシノが攫われた日だが一つ気になることがある。
キヨミの存在だ……なんでキヨミは拐われなかったのか…
「なあキヨミ……お前って男だったのか?」
 孫悟空の言葉に蹴りを入れた。
「そんなわけないでしょ!!アタイは女!!」
「デモ拐われなかった」
 サスケがそういうがキヨミは怒り地団駄を踏む。
「なんか癪ー!!」
「ともかくシノ達の居場所はなんとなくわかった……遊郭に行こう」
 桃太郎はすくっと立ち上がる。
「おっさん遊郭はどこにあるんだ」
「ああっここから左に曲がったところに星川橋があるだろそこから…まっすぐ行けば」
「わかった ありがとうなおっさん みんな行くぞ」
「お待ちなさい」
 男はある袋を桃太郎に手渡した。
「これをもっていきなさい きっと役にたつから」
「おう ありがとうな娘が見つかったらすぐに連れて帰るよ」
一行は遊郭に向かう。
 すると男は笑いながら遊郭に向かう一行より先にコソコソとどこかに行く……
(殿 約束のものはご家族に渡しました…あとは我が娘に…任せてください)
 ――――――――――――――――――――――――
 その頃 遊郭では
「……吉備津彦命殿の子がこちらに向かってきたな……
よかったな三男 兄上が迎えに来るぞ」
「兄上??」
 困惑している金太郎を横目に盲目の少女は三味線を琴を弾く。
「親方様ただいま戻りました」
 そこには血だらけの姿の流浪人
「お疲れちゃん 河辺……もうすぐここに桃太郎が来るぞそれまで刀を手入れしろわかったな」
 流浪人はコクリと頷いたがその横目でことを弾きながら
(……父上…)と涙を浮かべながら思う
―――――――――――――

 
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