モモタロウと七人の鬼

もちもちピノ

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竜宮編

鯨の花開き

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浦島は家にたどり着くとそこにはイナバ族と同じ症状に侵された家族達がいた。それは桃太郎の仲間達も同じだった。

「孫悟空みんなは…」
孫悟空はボソボソと口を開く。

「……みんなやられた」

桃太郎は怒りに震えると刀を取り出し窮奇のいる御殿に向かうが浦島に停められた。

「浦島ちゃん……」
「ボクも一緒に戦うよ」

浦島はもりを手に取っていた。

「これ以上あの女の好きにはさせない…」

「わかった…」

「待って!!アタイもいく!!」

浦島の自宅の扉の前にいた人物は……キヨミ。

「…キヨミ!!お前は早くここから逃げろ親父さんに言われただろ!!」

「いやよ!!アタイ貴方と一生添い遂げるって決めたんだもん!!」

「何言ってんだよ!!」

二人は互いに言い合うと浦島は二人を止め。

「喧嘩はあとにしてくださいまずはあの女の御殿に向かいましょう!!」

三人は御殿まで走り、御殿の扉を蹴り破る。

「おい窮奇!!どう言うことだよ!!」

「窮奇様!!これは一体どう言う事ですか」 
二人が叫ぶ。

「絶対に持ってこれないだろうなって思って諦めたの……別にいいでしょ」

少年たちをはべらせながら喋る窮奇に怒りに震えるが浦島は落ち着いて玉手箱を見せた。

「あらよくやったじゃない」

浦島は窮奇に玉手箱を手渡す。

「これを渡したら村の人を元に戻してください。

「そうね…考えとくわ」

窮奇は玉手箱の蓋を開けると箱の中から白い煙
ボハッと出てくると吸気の体を包み込みたちまちおばあちゃんになってしまった。

「ひぇぇぇ」

窮奇がおばあちゃんとなったと同時にキヨミにも変化が現れ始めた。

「…心の膜が剥がれた気分だわ…前からあんたのこと大嫌いだったの」

その一言により今まで窮奇をヨイショしていた少年らはつぎつぎに逃げていき…御殿には四人しか残らなかった。

「おのれ…貴様が!!」
窮奇は力を振り絞り、御殿の窓から浦島と桃太郎を海へと落とした。

(この女!!)

ぶくぶくと沈む感覚を感じる……その瞬間…浦島の体が光り輝きやがては巨大な白鯨となった。

(浦島ちゃん⁇)

やがて白鯨は桃太郎を背に乗せ、窮奇を巨大な尾で跳ね返す。そして跳ね返った瞬間に桃太郎は刀を抜き、窮奇の首を刎ねる。

窮奇は首を跳ねてなおも動き続け…口からピンク色の毒煙を吐き出しそのまま消滅した。

「なんだこの煙…んっ」

刀が少しづつ朽ちていくと同時に桃太郎は痛みで苦しみだした。

「窮奇め 村を滅ぼす気か」

その頃正気を取り戻した一行は桃太郎を探しにいくが空気中の痛みにより動けずにいた。

「桃太郎さん…まさか一人で窮奇と…」

シノがか細い声で叫んだ。

「…こうなったら…オレがこの毒を全部吸う…」

「やめろ!!死ぬぞ」

チュウスケの静止を跳ね除けるように言い放つ。

「オレは孫悟空様だぜ こんな毒効かん!!」

そして孫悟空は全身で毒を吸うとたちまちピンクの毒煙は消えた。

「ふぅ」

毒煙を吸った孫悟空の姿は金色の髪色がピンク色が混じり、右目はピンク色に変化し細身の体は筋骨隆々になっていた。

「あー帽子…」

毒煙のせいでせっかくの帽子が朽ちてしまった。

一方その頃
浦島の頭あたりに乗っていた桃太郎は青空を見上げていた。

「孫悟空がやってくれたな……やっと終わった…」

ゴロンと寝転がるともう一体の鯨を見つける。

「鯨??」

浦島とその鯨が目が合うと仲睦まじそうに泳ぎそのあと一緒に陸に上がりその瞬間に元に戻った。

桃太郎は浦島が元に戻った際に海に落ちる。

「…ボクは一体」
「もう大丈夫」

その声に振り返ると乙姫がニコリと微笑んだ。



三人は御殿まで走り、御殿の扉を蹴り破る。

「おい窮奇!!どう言うことだよ!!」

「窮奇様!!これは一体どう言う事ですか」 
二人が叫ぶ。

「絶対に持ってこれないだろうなって思って諦めたの……別にいいでしょ」

少年たちをはべらせながら喋る窮奇に怒りに震えるが浦島は落ち着いて玉手箱を見せた。

「あらよくやったじゃない」

浦島は窮奇に玉手箱を手渡す。

「これを渡したら村の人を元に戻してください。

「そうね…考えとくわ」

窮奇は玉手箱の蓋を開けると箱の中から白い煙
ボハッと出てくると吸気の体を包み込みたちまちおばあちゃんになってしまった。

「ひぇぇぇ」

窮奇がおばあちゃんとなったと同時にキヨミにも変化が現れ始めた。

「…心の膜が剥がれた気分だわ…前からあんたのこと大嫌いだったの」

その一言により今まで窮奇をヨイショしていた少年らはつぎつぎに逃げていき…御殿には四人しか残らなかった。

「おのれ…貴様が!!」
窮奇は力を振り絞り、御殿の窓から浦島と桃太郎を海へと落とした。

(この女!!)

ぶくぶくと沈む感覚を感じる……その瞬間…浦島の体が光り輝きやがては巨大な白鯨となった。

(浦島ちゃん⁇)

やがて白鯨は桃太郎を背に乗せ、窮奇を巨大な尾で跳ね返す。そして跳ね返った瞬間に桃太郎は刀を抜き、窮奇の首を刎ねる。

窮奇は首を跳ねてなおも動き続け…口からピンク色の毒煙を吐き出しそのまま消滅した。

「なんだこの煙…んっ」

刀が少しづつ朽ちていくと同時に桃太郎は痛みで苦しみだした。

「窮奇め 村を滅ぼす気か」

その頃正気を取り戻した一行は桃太郎を探しにいくが空気中の痛みにより動けずにいた。

「桃太郎さん…まさか一人で窮奇と…」

シノがか細い声で叫んだ。

「…こうなったら…オレがこの毒を全部吸う…」

「やめろ!!死ぬぞ」

チュウスケの静止を跳ね除けるように言い放つ。

「オレは孫悟空様だぜ こんな毒効かん!!」

そして孫悟空は全身で毒を吸うとたちまちピンクの毒煙は消えた。

「ふぅ」

毒煙を吸った孫悟空の姿は金色の髪色がピンク色が混じり、右目はピンク色に変化し細身の体は筋骨隆々になっていた。

「あー帽子…」

毒煙のせいでせっかくの帽子が朽ちてしまった。

一方その頃
浦島の頭あたりに乗っていた桃太郎は青空を見上げていた。

「孫悟空がやってくれたな……やっと終わった…」

ゴロンと寝転がるともう一体の鯨を見つける。

「鯨??」

浦島とその鯨が目が合うと仲睦まじそうに泳ぎそのあと一緒に陸に上がりその瞬間に元に戻った。

桃太郎は浦島が元に戻った際に海に落ちる。

「…ボクは一体」
「もう大丈夫」

その声に振り返ると乙姫がニコリと微笑んだ。

「乙姫様……」

二人は互いに見つめ合う。

それから二日後…ユウナがウミカイコで作られた布の花嫁衣装に身を包みお嫁入りの馬車に乗る。

「姉さん…手紙送るよ」
「うん…ボク…いや私もあっちで頑張るよ…じゃあね」

そして馬車は動いた。

悲しそうな後ろを桃太郎は叩いた。

「悲しむなよお前には…乙姫がいるだろ」
「…うん」

そして浦島は深くお辞儀をする。

「村の復興と何かなら何までありがとうございます…」

「いいよべつに…でもお前これからどうするんだ」

桃太郎は浦島に聞いた。

「ボク…乙姫様と共に海底などの研究することになっています……それと同時に自分のルーツをしりたいのです」

「いい夢だな……」

そして二人は堅い握手をする。

その時鯨の声が聞こえた。

「あっ乙姫様が呼んでる行かなきゃ……またどこかでお会いしましょう…桃太郎」

そして浦島は海に入り鯨に変身し、乙姫と共に海に消えていく。

「じゃあな 浦島ちゃん」

そして桃太郎はうなばら村の岩の隙間にぼろぼろの刀を刺す。


「あー新しい刀買わないとな……」

桃太郎はそう呟くとリツが言う。

「それならば京の街がいいですよ…ちょうど仏様もそこに迎えと…」

「あーわかったよ」

桃太郎は一行がいる所に向かう。

「みんな~次は京の街にむかう オレの新しい刀を買いに行きたい」

「そうですね…私の薙刀も朽ちてしまいましたし……私も行きます」

辰太郎がそういう。

「んじゃ決まりだな 次は京の街に向かうぞ!!」

「ちょっと待った!アタイも連れて行け!!」
キヨミが桃太郎に抱きつきながらそう言うとシノが苦い汁を飲んだ顔をして二人を引き離した。

「いきなりなんなんですか…離れてください
桃太郎様が嫌がっているじゃないですか」

「うるさい!!このイヌ女 アタイの旦那様に近寄るな」

二人は睨み合いの喧嘩を始めるとチュウスケが
仲裁にはいる。

他の三人は笑いながら二人を見ていた。



こうして一行はキヨミが加わり京の街に向かうのだった。その瞬間…シノが持つたまごにすこしずつヒビが入っていることはまだ誰も知らない。






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