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竜宮編
竜宮城に行ってみヨゥ
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綺麗な宮殿を目の前にするが桃太郎と浦島にはじっくりと見ている暇などなかった……
「1日すぎたし…残りでなんとか玉手箱を入手しないとな……」
桃太郎は浦島にそう話す。
「そうだね……なんとか裏口に入らないと…」
浦島はふと魚が出入りする穴を見つける。
「そうだ……こうしよう」
そうこうしていると門番と思われる半魚人に
見つかってしまった。
「くせものだ!」
半魚人が叫ぶと次々に甲冑を被った半魚人達が門から現れ囲まれてしまった。
「どうしよう!!」
桃太郎は刀を抜こうとしたが1匹の小さな亀が
リーダーと思わしき半魚人に耳打ちする。
「なんだと!!ということは…」
浦島は「亀さん??」
半魚人達は三人に頭を下げた。
「先程はご無礼を…乙姫様のペットのかめきち様のお子様である かめたろうの命をお救いいただきありがとうございます!!ぜひ竜宮城へ」
桃太郎は浦島に質問をする。
「なああの亀…あの時の亀だよな…助けたって?」
「桃太郎は話している間にね 子供が亀さんを竹筒に入れていたずらしていたからボクが助けたんだでそれで遊んでいたときに竜宮城のことを聞いたんだ」
当たり前のように浦島は言う。
(なんでご都合展開だな……でも結果オーライ)
それはキヨミも思っていたが口には出さなかった…そして三人は無事に竜宮城の内部に入ることができた。
そこにはご馳走と魚の舞い踊り……桃太郎とキヨミは割れ先にご馳走を食べようとするが半魚人に止められた上に先に浦島に食べさせようとする。
「恩人様これをどうぞ」
「恩人様これも」
口に無理やり押し込もうとする。
「うぐく」
浦島は苦しそうに食べているが他の半魚人達は桃太郎とキヨミにもご馳走を無理やり食べさせようとする。
「こら!恩人様達に無理やり食べさせようとしないで」
そこに現れたのは海の輝きに光る髪とこの宮殿の姫に相応しい麗しい服装どんな絵師でもその美貌を再現できない美しい顔立ち……まさに生きた芸術。
そんな彼女に半魚人達は「乙姫様」と名前を言うとともにデレデレになる。
浦島と桃太郎はその美貌に見惚れている横でキヨミは乙姫を睨みつけたが乙姫は気にせず二人に近づいた。
「初めまして 俺は桃太郎で…」
乙姫は桃太郎を眼中にせず浦島に目を向ける。
「…貴方がかめきちのお子を助けてくれたの??」
「はい…」
浦島はドキドキしながら答える。
「私は乙姫 この竜宮城の主…」
「ボクは浦島太郎と申します……」
二人の空間ができていく。
(浦島ちゃんのやつ羨ましい)
浦島ははっと正気に戻り本題を乙姫に話した。
「乙姫様 早急に申し訳ありませんがボク達は
この宮殿にある玉手箱という宝を地上に持ち帰り窮奇様にお届けしなくてはなりません どうかお渡していただけないでしょうか 時間はありません…どうかどうか」
土下座をしながら浦島は乙姫に懇願すると悲しそうな顔をしていた。
「…わかったわ ただし条件があるわ…」
「条件ですか??」
乙姫は多種多様の楽器を三人に見せる。
「私を感動させたものに玉手箱をお渡しするわ」
乙姫の条件に三人は驚く。
「感動させるって……」
「意味わかんないわ」
浦島以外の二人は困惑していたが浦島は乙姫の顔を見て頷き、三味線を手に取る。
浦島は三味線を持つと軽くならす。
しゃんしゃんしゃゃという音が響き渡る
「…よし」
そう一言をこぼすと軽快な音とともに三味線を鳴らしその音に反応するように桃太郎とキヨミは和太鼓を鳴らした。その音はまるで豪快な海の如く力強い音…半魚人達は驚きのあまり目を丸くするが乙姫はしんとしている。
浦島は三味線を鳴らし続ける……そして一旦三味線をとめ桃太郎とキヨミに言う。
「ありがとう二人ともここからは……ボクがやる」
汗をかきながらふーと息を整えると浦島の目が青色に光り輝いた。
「やぁ!!」再び三味線を鳴らすと頭上から白鯨が現れる。周囲は驚くが乙姫はその鯨と浦島を見てうっとりとしている。桃太郎はその光景に驚いて気が付かなかったがその演奏がなっている間一瞬だけリツの姿が周囲に見えていたが気づいていたのはキヨミだけだった……
そして浦島の演奏が終わると同時に歓声が上がった。
「試練達成ね…約束の玉手箱よ」
浦島に玉手箱を手渡した乙姫。
「ありがとうございます…二人とも手に入れたよ」
浦島は二人に抱きしめた。
「おい…くっつくなよ」
「汗臭い」
そんな三人を見て乙姫はつぶやいた。
「やはりあなた方は…吉備家の……」
そして三人は再び亀の上に乗り乙姫らに別れを告げようとするが浦島は乙姫と二人きり話す。
「乙姫様……再び亀に乗せていただきありがとうございます…」
「別に…お礼ですから…」
二人の間には甘酸っぱい雰囲気が漂う。
「次は自力でここに来ます……窮奇様の問題が終わり次第…ボクは貴方を迎えに行きます」
「…浦島様」
そして二人は別れを告げ、三人は亀に乗り陸に帰っていく。
そして一人残された乙姫は半魚人達に何かを言う。
(私……待つのは嫌いなのだからこっちから迎えにいくわ)
そして陸では……
「なんだこれ……君の悪い花が…」
桃太郎はその光景に絶句しているとキヨミはイナバ族の拠点に急いで向かい二人もついていくとそこには身体中に花が咲き、口からは種子のようなものを吐き出していた。
「パパ!!みんな!!」
キヨミはみんなに駆け寄る。
「窮奇だ…あの女…キヨミおらだづが正気なうぢに…こごがら出ろ…」
「えっ!!窮奇が…」
その言葉を聞き浦島はうなばら村に急いだ。
(あのゴミ女…まさか!!姉ちゃん!!おとう おかあ!!)
「1日すぎたし…残りでなんとか玉手箱を入手しないとな……」
桃太郎は浦島にそう話す。
「そうだね……なんとか裏口に入らないと…」
浦島はふと魚が出入りする穴を見つける。
「そうだ……こうしよう」
そうこうしていると門番と思われる半魚人に
見つかってしまった。
「くせものだ!」
半魚人が叫ぶと次々に甲冑を被った半魚人達が門から現れ囲まれてしまった。
「どうしよう!!」
桃太郎は刀を抜こうとしたが1匹の小さな亀が
リーダーと思わしき半魚人に耳打ちする。
「なんだと!!ということは…」
浦島は「亀さん??」
半魚人達は三人に頭を下げた。
「先程はご無礼を…乙姫様のペットのかめきち様のお子様である かめたろうの命をお救いいただきありがとうございます!!ぜひ竜宮城へ」
桃太郎は浦島に質問をする。
「なああの亀…あの時の亀だよな…助けたって?」
「桃太郎は話している間にね 子供が亀さんを竹筒に入れていたずらしていたからボクが助けたんだでそれで遊んでいたときに竜宮城のことを聞いたんだ」
当たり前のように浦島は言う。
(なんでご都合展開だな……でも結果オーライ)
それはキヨミも思っていたが口には出さなかった…そして三人は無事に竜宮城の内部に入ることができた。
そこにはご馳走と魚の舞い踊り……桃太郎とキヨミは割れ先にご馳走を食べようとするが半魚人に止められた上に先に浦島に食べさせようとする。
「恩人様これをどうぞ」
「恩人様これも」
口に無理やり押し込もうとする。
「うぐく」
浦島は苦しそうに食べているが他の半魚人達は桃太郎とキヨミにもご馳走を無理やり食べさせようとする。
「こら!恩人様達に無理やり食べさせようとしないで」
そこに現れたのは海の輝きに光る髪とこの宮殿の姫に相応しい麗しい服装どんな絵師でもその美貌を再現できない美しい顔立ち……まさに生きた芸術。
そんな彼女に半魚人達は「乙姫様」と名前を言うとともにデレデレになる。
浦島と桃太郎はその美貌に見惚れている横でキヨミは乙姫を睨みつけたが乙姫は気にせず二人に近づいた。
「初めまして 俺は桃太郎で…」
乙姫は桃太郎を眼中にせず浦島に目を向ける。
「…貴方がかめきちのお子を助けてくれたの??」
「はい…」
浦島はドキドキしながら答える。
「私は乙姫 この竜宮城の主…」
「ボクは浦島太郎と申します……」
二人の空間ができていく。
(浦島ちゃんのやつ羨ましい)
浦島ははっと正気に戻り本題を乙姫に話した。
「乙姫様 早急に申し訳ありませんがボク達は
この宮殿にある玉手箱という宝を地上に持ち帰り窮奇様にお届けしなくてはなりません どうかお渡していただけないでしょうか 時間はありません…どうかどうか」
土下座をしながら浦島は乙姫に懇願すると悲しそうな顔をしていた。
「…わかったわ ただし条件があるわ…」
「条件ですか??」
乙姫は多種多様の楽器を三人に見せる。
「私を感動させたものに玉手箱をお渡しするわ」
乙姫の条件に三人は驚く。
「感動させるって……」
「意味わかんないわ」
浦島以外の二人は困惑していたが浦島は乙姫の顔を見て頷き、三味線を手に取る。
浦島は三味線を持つと軽くならす。
しゃんしゃんしゃゃという音が響き渡る
「…よし」
そう一言をこぼすと軽快な音とともに三味線を鳴らしその音に反応するように桃太郎とキヨミは和太鼓を鳴らした。その音はまるで豪快な海の如く力強い音…半魚人達は驚きのあまり目を丸くするが乙姫はしんとしている。
浦島は三味線を鳴らし続ける……そして一旦三味線をとめ桃太郎とキヨミに言う。
「ありがとう二人ともここからは……ボクがやる」
汗をかきながらふーと息を整えると浦島の目が青色に光り輝いた。
「やぁ!!」再び三味線を鳴らすと頭上から白鯨が現れる。周囲は驚くが乙姫はその鯨と浦島を見てうっとりとしている。桃太郎はその光景に驚いて気が付かなかったがその演奏がなっている間一瞬だけリツの姿が周囲に見えていたが気づいていたのはキヨミだけだった……
そして浦島の演奏が終わると同時に歓声が上がった。
「試練達成ね…約束の玉手箱よ」
浦島に玉手箱を手渡した乙姫。
「ありがとうございます…二人とも手に入れたよ」
浦島は二人に抱きしめた。
「おい…くっつくなよ」
「汗臭い」
そんな三人を見て乙姫はつぶやいた。
「やはりあなた方は…吉備家の……」
そして三人は再び亀の上に乗り乙姫らに別れを告げようとするが浦島は乙姫と二人きり話す。
「乙姫様……再び亀に乗せていただきありがとうございます…」
「別に…お礼ですから…」
二人の間には甘酸っぱい雰囲気が漂う。
「次は自力でここに来ます……窮奇様の問題が終わり次第…ボクは貴方を迎えに行きます」
「…浦島様」
そして二人は別れを告げ、三人は亀に乗り陸に帰っていく。
そして一人残された乙姫は半魚人達に何かを言う。
(私……待つのは嫌いなのだからこっちから迎えにいくわ)
そして陸では……
「なんだこれ……君の悪い花が…」
桃太郎はその光景に絶句しているとキヨミはイナバ族の拠点に急いで向かい二人もついていくとそこには身体中に花が咲き、口からは種子のようなものを吐き出していた。
「パパ!!みんな!!」
キヨミはみんなに駆け寄る。
「窮奇だ…あの女…キヨミおらだづが正気なうぢに…こごがら出ろ…」
「えっ!!窮奇が…」
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