闘えホワイト君

karon

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何か後で

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 僕はいまだ入院中だった。しかし同時に入院したドウとキュンの二人はとっくに退院していた。
 僕は完全骨折だったしあっちは罅だけだったから当たり前なんだが。
 二人がいたときは賑やかというかうるさかったがいざ一人になると実に寂しい状態だった。
 隣家の奥様がいろいろと助けてくれた。
 食事の際は両腕折れているので介護してくれた。看護師が手が空いてない時限定だったけど。
 そいて僕はミランダさんに自宅の鍵を預けた。
 着替えなどはそうして持ってきてもらい。汚れものは洗ってもらった。退院したら礼品は何がいいだろうか。
 ミランダさんは敵討ちをしてくれてありがとうと言っていた。
 事件のことはミランダさんが周りの反応を教えてくれた。
 まさかという反応がほとんどだが一応物証もあるのできちんと対策をとることになった。
「対策として、雨の日は極力外に出ない、外に出る場合は団体行動に決まったわ」
 実際あの時一人だったら僕は確実に助からなかった。
「そうですか」
「敵もいろんな手を考えているのね」
 ミランダさんはほほに手を当てた憂い顔だ。
「誰がどう考えているんだろう」
 僕は素朴な疑問を口にした。
「敵よ、考えることはそれだけでいい」
 ミランダさんは毅然とした顔でそう言った。大昔にこの街の住人に戦いを挑んだのは、そして戦うすべを与えたのはいったい何なんだ。
 ミランダさんが帰った後、僕はまだくっつかない腕にため息をつきつつ考えこんだ。
 僕の腕にくっついたブレスレットを窓からの光に透かし見る。
「だいぶ顔色がよくなったじゃないか」
 サイモンさんは定期的に来てくれる。今日も花を手に、まだ食べ物は解除がないと食べにくいため持ってこない。
「まあ、なかなかの顔になってきたじゃないか」
 そう言いながら花瓶に花を挿した後、さっきまでミランダさんが座っていた椅子に座る。
 いろいろと大変だったな。そう思いながら僕はベッドで体を伸ばした。
「君の言うとおりだったようだな」
 サイモンさんはそう言うと面白そうに唇をゆがめた。
「退院したらいずれ領主様のお呼びがあるだろう」
 僕は目を瞬かせる、
「君のしたことはそれだけの偉業だったというわけだ」
 しかし、それってどういうことなんだろう。僕は首をひねる。
「これからどうなるんでしょう」
 僕は頭痛をこらえながら呟いた。
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