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第12話
依頼4 恋人代行〈一〉
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果物屋に寄った帰り道、ひとりの女性は海面に映る朝焼けに心を奪われていた。
それを眺めている間だけ彼女は嫌なことを全部忘れられた。
「このまま時が止まればいいのに……」
こぼれ落ちるため息まじりの声が空気にとけて消える。
そして再び重い足取りで女性は歩き出した。
「あっ⁉︎」
不意に女性は小石に爪付き両腕に抱えていた無花果の袋を落としてしまった。
「………やっちゃった。あ~あ、何でこんなに鈍臭いんだろう……」
地面に散らばった無花果を拾おうとしてその場に屈み込んだその時、
「ーーはい、どうぞ」
目の前に無花果を持った手が差し出され女性は思わず顔を上げた。女性の視界が捉えたのは肩に紙袋を下げた青年、凛月だった。
「あ、ありがとう……ございます」
女性はその麗しさにしばらく気を取られていたが、差し出された無花果を受け取り御礼を述べる。
「--無花果お好きなんですか?」
凛月は地面に落ちた残りの無花果を拾いながら女性に尋ねた。
「え?ええ、まあ、普通に……」
「そうなんですか。美味しいですよね無花果。そういえばご存知でしたか?無花果って、砂糖を甘く煮詰めてジャムにするといろんな食材に合うんですよ。保存も利きますしね」
「へ、へぇ~」
無花果のジャム………今度試してみようかな。
無花果を手に取る女性の顔に少し笑顔が戻った。
「では私はこれで。お気をつけて」
「あ、あの!」
服を払い立ち去ろうとする凛月を女性は慌てて呼び止めた。そして凛月にあることを申し出るのだった。
「あ、おかえりなさい。ーー凛月さん⁉︎」
「--凛月、其方も隅におけないなぁ」
私と翠玲の怪訝な顔が外出から戻った凛月に向けられた。私達の心を読み取った凛月は即座に両手を振り誤解を解こうとする。
「ふたりとも誤解ですよ!彼女は静麗(ジンリー)さん。僕に相談したいことがあるそうなのでお連れしました」
「静麗と申します。急に押しかけて申し訳ありません!ーーですが、どうしても凛月さんにお願いしたいことがあって……」
「凛月さんに?」
女性の意味深な言葉が私は異様に気になった。
「とりあえず立ち話もなんですから、座ってください。飲み物はお茶でよろしいですか?」
「はい、すみません……」
凛月がお茶を用意している間、私と翠玲が女性の話し相手をすることになった。初めは緊張していた女性も徐々に打ち解けてたわいもない話題で盛り上がった。
「それにしても、驚きました。蓮花さんが女性だったなんて……。その着こなしもそこらの殿方に全然負けていませんよ!格好良いです!」
「あはは、恐縮です」
静麗の褒め言葉に私はむずがゆくなり顔を軽くかいた。
「頼まれた時は少々驚きましたが、そちらの方が凛々しくて蓮花さんらしいと思いますよ」
お茶と菓子を持ってきた凛月が会話に混ざる。
「り、凛月さんまで……。わ、私のことはいいので、早く要件を伺いましょう!」
私は急に気恥ずかしくなり会話の流れを強引に変える。
それを聞いた静麗はテーブルに置かれた菓子をひとつ摘み口に入れて飲み込むと改まった態度でこう言った。
「--凛月さん、私の恋人になってください」
思いもよらぬ告白に私達一同の目は点になる。
思考が停止し固まる私達を見て静麗の顔は真っ赤に染まり直ちに訂正した。
「あ、やだ⁉︎ 私ったら……。違うんです!私の恋人の振りをしてくださいと言いたかったんです!ごめんなさい、ごめんなさい」
仕事場の上司に頭を下げるかのように静麗はテーブルに頭をつけて何度も謝った。
とてもじゃないけど見ていられなかったので私が咄嗟にフォローを入れる。
「………い、言い間違いは誰にでもありますから!」
「そ、そうだな、言い間違いなど大したことではない!」
「そうですよ。だから気にしないでください」
私に続きふたりも静麗を元気づけようと必死に励ましていた。
テーブルの跡で赤くなっている額に手を当てながら静麗は涙目で御礼を言った。
「ありがとうございます……」
「それで静麗さん、よければ詳しくお話を聞かせていただけますか?」
「は、はい!実は……」
凛月がそう促すと静麗はゆっくりと語り始めた。
静麗の話によると、元は母親と父親の3人暮らしだった。しかし、幼い頃に父親が他界。
女手ひとつで育ててくれた母親には感謝しつつもある話題が出る度に反抗的な態度をとってしまうことがあるそうで……。
「ーー縁談ですか」
「……はい。私は今年で28、そろそろ結婚を考える年だと頭ではわかっているんです。でも結婚願望は無くて……。母は私を心配しているんだろうけど毎日毎日お見合いの話ばかりでもううんざりなんです。だからいっそのこと恋人を紹介したら母も安心するんじゃないかと……」
膝に置かれた拳を握りしめて説明する静麗。
予想していたより深刻な問題で私は言葉をかけづらかった。一部始終を聞いた凛月は静麗に依頼について確認する。
「それで僕に恋人の振りを?」
「お願いします!一日だけ母に会ってくれればいいんです」
勢いよく立ち上がり頭を下げる静麗に凛月は横目で翠玲を見ながら自信なさげに問う。
「……どうして僕なんですか?恋人代行なら翠玲が適任かと思うのですが……」
「--何、私か⁉︎」
凛月の推薦に翠玲は戸惑いを見せるが、急に黙って何かを想像しているようだった。
「ぐふっ、ぐふふっ……。なるほど、これはわりと……」
これ、絶対に気持ち悪いこと考えてる顔だな。
この数秒後、幸せそうにニヤける翠玲に静麗から容赦のない一撃を喰らうことになる。
「ごめんなさい。私は翠玲さんじゃなくて凛月さんがいいんです。絶対に!」
「グサっ‼︎」
ショックを受けて隅っこで丸まる翠玲を慰めながら私は静麗に少し意地悪な尋ね方をした。
「つまり、凛月さんがタイプなんですね?」
「タイプだなんて、そんな!凛月さんは大変お美しく、優雅で、慈悲に溢れたお方で私には勿体ないぐらいです」
少しからかっただけなのに静麗は頬を赤らめて満更でもなさそうだった。
私は虚ろな目をしている凛月にそっと小声で呟いた。
「凛月さん、受けてみたらどうです?袖振り合うも多少の縁って言いますし」
しばらく困った顔で私を見つめていた凛月だったが、半ば諦めた様子で承諾した。
「……はぁ、わかりました。その依頼、お受けしましょう」
「本当ですか⁉︎ 嬉しい!ありがとうございます」
凛月の返事にはしゃぎ喜びをあらわにする静麗に凛月はさらに一言付け足すのだった。
「ただし、ひとつ条件があります」
凛月の口から出た言葉に一番驚いたのは静麗ではなく私と翠玲だった。
それを眺めている間だけ彼女は嫌なことを全部忘れられた。
「このまま時が止まればいいのに……」
こぼれ落ちるため息まじりの声が空気にとけて消える。
そして再び重い足取りで女性は歩き出した。
「あっ⁉︎」
不意に女性は小石に爪付き両腕に抱えていた無花果の袋を落としてしまった。
「………やっちゃった。あ~あ、何でこんなに鈍臭いんだろう……」
地面に散らばった無花果を拾おうとしてその場に屈み込んだその時、
「ーーはい、どうぞ」
目の前に無花果を持った手が差し出され女性は思わず顔を上げた。女性の視界が捉えたのは肩に紙袋を下げた青年、凛月だった。
「あ、ありがとう……ございます」
女性はその麗しさにしばらく気を取られていたが、差し出された無花果を受け取り御礼を述べる。
「--無花果お好きなんですか?」
凛月は地面に落ちた残りの無花果を拾いながら女性に尋ねた。
「え?ええ、まあ、普通に……」
「そうなんですか。美味しいですよね無花果。そういえばご存知でしたか?無花果って、砂糖を甘く煮詰めてジャムにするといろんな食材に合うんですよ。保存も利きますしね」
「へ、へぇ~」
無花果のジャム………今度試してみようかな。
無花果を手に取る女性の顔に少し笑顔が戻った。
「では私はこれで。お気をつけて」
「あ、あの!」
服を払い立ち去ろうとする凛月を女性は慌てて呼び止めた。そして凛月にあることを申し出るのだった。
「あ、おかえりなさい。ーー凛月さん⁉︎」
「--凛月、其方も隅におけないなぁ」
私と翠玲の怪訝な顔が外出から戻った凛月に向けられた。私達の心を読み取った凛月は即座に両手を振り誤解を解こうとする。
「ふたりとも誤解ですよ!彼女は静麗(ジンリー)さん。僕に相談したいことがあるそうなのでお連れしました」
「静麗と申します。急に押しかけて申し訳ありません!ーーですが、どうしても凛月さんにお願いしたいことがあって……」
「凛月さんに?」
女性の意味深な言葉が私は異様に気になった。
「とりあえず立ち話もなんですから、座ってください。飲み物はお茶でよろしいですか?」
「はい、すみません……」
凛月がお茶を用意している間、私と翠玲が女性の話し相手をすることになった。初めは緊張していた女性も徐々に打ち解けてたわいもない話題で盛り上がった。
「それにしても、驚きました。蓮花さんが女性だったなんて……。その着こなしもそこらの殿方に全然負けていませんよ!格好良いです!」
「あはは、恐縮です」
静麗の褒め言葉に私はむずがゆくなり顔を軽くかいた。
「頼まれた時は少々驚きましたが、そちらの方が凛々しくて蓮花さんらしいと思いますよ」
お茶と菓子を持ってきた凛月が会話に混ざる。
「り、凛月さんまで……。わ、私のことはいいので、早く要件を伺いましょう!」
私は急に気恥ずかしくなり会話の流れを強引に変える。
それを聞いた静麗はテーブルに置かれた菓子をひとつ摘み口に入れて飲み込むと改まった態度でこう言った。
「--凛月さん、私の恋人になってください」
思いもよらぬ告白に私達一同の目は点になる。
思考が停止し固まる私達を見て静麗の顔は真っ赤に染まり直ちに訂正した。
「あ、やだ⁉︎ 私ったら……。違うんです!私の恋人の振りをしてくださいと言いたかったんです!ごめんなさい、ごめんなさい」
仕事場の上司に頭を下げるかのように静麗はテーブルに頭をつけて何度も謝った。
とてもじゃないけど見ていられなかったので私が咄嗟にフォローを入れる。
「………い、言い間違いは誰にでもありますから!」
「そ、そうだな、言い間違いなど大したことではない!」
「そうですよ。だから気にしないでください」
私に続きふたりも静麗を元気づけようと必死に励ましていた。
テーブルの跡で赤くなっている額に手を当てながら静麗は涙目で御礼を言った。
「ありがとうございます……」
「それで静麗さん、よければ詳しくお話を聞かせていただけますか?」
「は、はい!実は……」
凛月がそう促すと静麗はゆっくりと語り始めた。
静麗の話によると、元は母親と父親の3人暮らしだった。しかし、幼い頃に父親が他界。
女手ひとつで育ててくれた母親には感謝しつつもある話題が出る度に反抗的な態度をとってしまうことがあるそうで……。
「ーー縁談ですか」
「……はい。私は今年で28、そろそろ結婚を考える年だと頭ではわかっているんです。でも結婚願望は無くて……。母は私を心配しているんだろうけど毎日毎日お見合いの話ばかりでもううんざりなんです。だからいっそのこと恋人を紹介したら母も安心するんじゃないかと……」
膝に置かれた拳を握りしめて説明する静麗。
予想していたより深刻な問題で私は言葉をかけづらかった。一部始終を聞いた凛月は静麗に依頼について確認する。
「それで僕に恋人の振りを?」
「お願いします!一日だけ母に会ってくれればいいんです」
勢いよく立ち上がり頭を下げる静麗に凛月は横目で翠玲を見ながら自信なさげに問う。
「……どうして僕なんですか?恋人代行なら翠玲が適任かと思うのですが……」
「--何、私か⁉︎」
凛月の推薦に翠玲は戸惑いを見せるが、急に黙って何かを想像しているようだった。
「ぐふっ、ぐふふっ……。なるほど、これはわりと……」
これ、絶対に気持ち悪いこと考えてる顔だな。
この数秒後、幸せそうにニヤける翠玲に静麗から容赦のない一撃を喰らうことになる。
「ごめんなさい。私は翠玲さんじゃなくて凛月さんがいいんです。絶対に!」
「グサっ‼︎」
ショックを受けて隅っこで丸まる翠玲を慰めながら私は静麗に少し意地悪な尋ね方をした。
「つまり、凛月さんがタイプなんですね?」
「タイプだなんて、そんな!凛月さんは大変お美しく、優雅で、慈悲に溢れたお方で私には勿体ないぐらいです」
少しからかっただけなのに静麗は頬を赤らめて満更でもなさそうだった。
私は虚ろな目をしている凛月にそっと小声で呟いた。
「凛月さん、受けてみたらどうです?袖振り合うも多少の縁って言いますし」
しばらく困った顔で私を見つめていた凛月だったが、半ば諦めた様子で承諾した。
「……はぁ、わかりました。その依頼、お受けしましょう」
「本当ですか⁉︎ 嬉しい!ありがとうございます」
凛月の返事にはしゃぎ喜びをあらわにする静麗に凛月はさらに一言付け足すのだった。
「ただし、ひとつ条件があります」
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