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抗議と抵抗
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なんとか抗議しようと胸を押し返すが、簡単に手首を掴まれてしまう。腕力で龍之介がレイノルドにかなうはずもなく、そのまま耳朶に舌を這わされゾクゾクっと背筋が震えた。
「レイ、ノルド……っ」
子供の前…!と龍之介が下から睨みつけると、レイノルドは至近距離で目線を合わせてきた。熱のこもった紅い瞳が情欲に揺れている。そのいつになく余裕のなさそうな眼差しに、龍之介はついつい絆されそうになってしまうが、それでもぐっと堪える。ここで流されるわけにはいかないのだ。
何せ今この時も、腕の中では生まれたばかりの赤子が無邪気な瞳で自分を見上げているのだから。
「この子の前でやめろよ!お、起きてるんだぞっ!?お前に抱かれてるとこなんて、見られたくねえんだよっ」
「……………その子はまだ目が見えていない、だから大丈夫だ」
「え、そうなの?」
「ああ」
「…………………(なら、いいのか?)」
いや、そういう問題じゃなくない……?
と、一瞬納得しかけた龍之介だが、すぐに我に返る。が、その前にレイノルドは赤ん坊をひょいと抱き上げると、そのままベビーベッドの上に優しく寝かせた。
そしてその足で龍之介をソファに押し倒してきた。その一連の動作があまりに俊敏過ぎて、逃げることも出来なかった。
「おいっ、ちょっと待てって、」
「待っている。……まだ、触れていないだろう?」
「は?もうキスされてますけどっ!?」
「体には触っていない」
「……………(なんでこの状況でセーフだと思えるんだ…?)」
頭の中は?でいっぱいである。それでも一応レイノルドは龍之介を押し倒しつつも、宣言通り体には触ってこない。が、その代わりのように何故かキスだけは執拗にしてくる。だからなんでキスはOKだと思ってるんだよ…!?
ちゅ、ちゅ、と啄むようにキスをされる。額、こめかみ、目尻、鼻先といたるところにレイノルドの唇が触れては離れていく。非常にくすぐったいし、焦ったい。
こんなお遊びみたいなキスを、レイノルドは滅多にしない。新鮮にも感じるけれど、やはりどうしてもゴリゴリと押しつけられている下半身の膨らみが気になって仕方ない。
(うう、硬いのが擦れて……つられ勃起しちゃったぜ…)
なんて簡単なんだ自分、と龍之介は自己嫌悪に陥る。レイノルドの硬くなったそれと自分の勃起したちんこを擦り合いながら、ソファの上でただ触れるだけのキスをする。こんなのは拷問である。ムラムラするなという方がどうかしている。
「レイ、ノルド……っ」
子供の前…!と龍之介が下から睨みつけると、レイノルドは至近距離で目線を合わせてきた。熱のこもった紅い瞳が情欲に揺れている。そのいつになく余裕のなさそうな眼差しに、龍之介はついつい絆されそうになってしまうが、それでもぐっと堪える。ここで流されるわけにはいかないのだ。
何せ今この時も、腕の中では生まれたばかりの赤子が無邪気な瞳で自分を見上げているのだから。
「この子の前でやめろよ!お、起きてるんだぞっ!?お前に抱かれてるとこなんて、見られたくねえんだよっ」
「……………その子はまだ目が見えていない、だから大丈夫だ」
「え、そうなの?」
「ああ」
「…………………(なら、いいのか?)」
いや、そういう問題じゃなくない……?
と、一瞬納得しかけた龍之介だが、すぐに我に返る。が、その前にレイノルドは赤ん坊をひょいと抱き上げると、そのままベビーベッドの上に優しく寝かせた。
そしてその足で龍之介をソファに押し倒してきた。その一連の動作があまりに俊敏過ぎて、逃げることも出来なかった。
「おいっ、ちょっと待てって、」
「待っている。……まだ、触れていないだろう?」
「は?もうキスされてますけどっ!?」
「体には触っていない」
「……………(なんでこの状況でセーフだと思えるんだ…?)」
頭の中は?でいっぱいである。それでも一応レイノルドは龍之介を押し倒しつつも、宣言通り体には触ってこない。が、その代わりのように何故かキスだけは執拗にしてくる。だからなんでキスはOKだと思ってるんだよ…!?
ちゅ、ちゅ、と啄むようにキスをされる。額、こめかみ、目尻、鼻先といたるところにレイノルドの唇が触れては離れていく。非常にくすぐったいし、焦ったい。
こんなお遊びみたいなキスを、レイノルドは滅多にしない。新鮮にも感じるけれど、やはりどうしてもゴリゴリと押しつけられている下半身の膨らみが気になって仕方ない。
(うう、硬いのが擦れて……つられ勃起しちゃったぜ…)
なんて簡単なんだ自分、と龍之介は自己嫌悪に陥る。レイノルドの硬くなったそれと自分の勃起したちんこを擦り合いながら、ソファの上でただ触れるだけのキスをする。こんなのは拷問である。ムラムラするなという方がどうかしている。
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