社畜サラリーマンの優雅な性奴隷生活

それぞれの朝

妊娠後期ともなるとお腹が重くて体位もマンネリ化しがちである。
そもそも昼間は眠いのに何故か夜はよく目が覚めた。尿意が近いせいもあるだろうがやたらと喉が渇くので水分を取らないわけにもいかない。
龍之介は日々レイノルド、スピネル、エドワードの3人と日替わりで褥を共にしていたが、反応も対応もそれぞれであった。
（まあ正確に言えばレイノルド→レイノルド→スピネル→エドワード→レイノルド→レイノルドという順なのだけれど）


狼くんは眠りが浅い。龍之介が起きるとまず間違いなく一緒に目を覚ましてしまう。
尿意を訴えれば一緒にトイレまでついてきてくれるし、喉が渇いたと言えば水差しを持ってきてくれる。足が浮腫んでつらいと言えばマッサージもしてくれて、必ず龍之介が寝付くまで起きて添い寝をしてくれた。

（超過保護……俺マジ愛されてるぅ…）

むず痒くなる程狼くんは龍之介に甘い。こんなお姫様扱いを当たり前のように受け続けたら、きっと頭がおかしくなるだろう。自分は特別な存在だと勘違いして痛い人間になってしまう自信がある。

（狼くんて罪つくり……絶対女の子を沼らせるタイプだよな…）


後ろから抱きしめられながも尻に硬いブツがゴリゴリあたってるのは若さの象徴だろうか。
それすらもちょっと愛おしく感じるのだから、自分も大概沼っているなという自覚が龍之介にはあった。



対してスピネルは一度眠るとあまり起きない。そーっと腕枕をズラし用を済ませ戻ってきて、また何事もなかったかのように眠りにつく。
ただスピネルは寝ていても何故か無意識なのか龍之介の髪を撫でたり腰をさすったり程よく抱きしめてくるので寝心地がとても良い。そして目覚めた途端に濃厚なべろちゅーをかましてくるのだ。

寝起きのちゅーなんて不衛生極まりないわけだが、スピネルにはその概念がない。というか口臭そのものがない為あまり嫌悪感もなかったりする。（俺の方はある気がするんだが指摘されたことはない…）

そしてそのままおっぱじまったりする。
とは言っても最近は龍之介の方だけを軽くイカせてスピネルの方は自身で処理してしまうことが多い。過去の嫁たちにもこうしてきたんだろうなというのが垣間見えるスマートな対応に感激しつつも若干のモヤつきを覚えないこともなかったりして、結果的に龍之介の方から求めることも多かったりする。

（なんとなく、上手く乗せられてる気がしなくもないんだが……）

それでもなんだかんだと体を気遣ってくれているのはひしひしと感じる。これまた愛されているなと実感する日々であった。