社畜サラリーマンの優雅な性奴隷生活

耐久勝負

最初の一発を出すまでは性急だった狼くんも、2回目になるといつもの調子を取り戻したのか龍之介を悦ばせる為のセックスにシフトする。
ただそれでも他の奴らに比べれば狼くんのセックスは衝動性が強い。そしてそこが可愛くもあるのだけれど、本人はそれを気にしてか態と余裕のある素振りを見せたりする。つまりは耐久セックスである。狼くんは時々自分より龍之介の方を多く、長くイカせることにこだわったりする傾向にあった。


「んっ…ふぅ、ん、ン、ふぁ、ぁ」
「舌、もっと下さい」
「んぅ…っ」

正面座位の体勢で下から突き上げられながら、舌を激しく吸われて歯列をなぞられていく。
腰をがっちり掴まれた状態で狼くんの容赦ない的確なピストンが龍之介の最奥を抉っていく。気持ちよくないはずがない。でもこれでは頭がおかしくなる。ずっと気持ちいい状態でいることは苦痛と隣り合わせだ。気持ち良すぎて苦しい、目の裏がチカチカして意識が保てなくなる。過度な快楽は龍之介の理性を極限まで追いつめ、だらしない本性だけを眼前に曝け出してしまう。

「ああっ、奥、もうだめ、もうおかしくなるっ、アッ、アッ、アッ、───ッッ！」
「おかしくなって、いいんです、まだまだ突いて、擦って、気持ち良くさせますからっ」
「も、ずこずこやらっ、……ピストン、ゆる、めてぇ」
「でもこの速さで突き上げるのがいちばん気持ち良いんですよね？わかってますよ？龍之介様は同じリズムで良いところを長く強く突かれるのが本当はいちばん好きだってこと……スピードを変えずに一定のリズムでピストンされるのが良いんですよね？」
「ううっ、あっ、あっ、そ、だけどぉ、でも、でもこれ感じすぎて、だめ、だめだからぁ、」
「自分は体力には自信がありますから、安心して身を委ねて下さい。何度でもイッて、自分を必要として………ねだって縋って、だらしなく甘えてきて欲しいんです」
「ああっ、うっ、」
「好きです、龍之介様っ」
「ンアッ、えっ、ど……ンッ、ンッ！あっ、すき、そこ、ほんとにぃ、すき、すき……っ！！」
「ハアッ、ッ、───っく、」


長い長いピストンの末に、漸く狼くんが2回目の射精をする。それでもなおピストンを続ける狼くんの腰の動きに龍之介ももう何度目かわからない絶頂を迎え、久しぶりに龍之介は潮を吹いた。


その後ぐっちょぐちょになったデスク周りと教本の後始末でエルヴィンにネチネチ小言を言われる羽目に陥るのだけれど、それはまた別の話である。