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体鍛えないとね
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「あなたが中々妊娠しない理由を教えてあげましょうか」
エルヴィンは勃起した龍之介の下腹を撫で摩りながらそう続ける。その触り方は絶妙に焦ったく、変な溜息が口からこぼれ出てしまう。
「やはり男性体のまま子供を孕むのは難しいのです。出来ないことはないけれど、確率的には低くなる。確実に子供が欲しいのなら体を女体化させるのが本当はいちばん、手っ取り早い」
「そ、れは…」
やっぱり、それはそうだろうなと龍之介も思う。しかしそれをしなかったのはレイノルドの性的嗜好が男に偏っているせいである。
レイノルドは女嫌いだ。性的に不能なのかどうかまでは知らないが、子作りの話が出た時に自然と男の体のまま、という会話の流れになったのは龍之介が女体化を怖がったせいもあるけれど、やはりいちばんの理由はそこにあるのだろうと龍之介は感じていた。
「本来ならここに女性器が出来るのです。ここに子種を直接注ぐ方が妊娠率は高くなる」
そう言いながらエルヴィンの指はつつつと会陰の辺りに伸びてくる。龍之介は身じろぎをしてエルヴィンの指から逃れようとするのだが、それはあまり上手くいかなかった。やはり細く見えても龍之介よりもずっとエルヴィンの方が力が強いのである。ううん、男として自信失くすなあ…
「試してみたくはありませんか?」
「え、なに……を…?」
「ここに女性器をつくるのです。今からでも可能ですよ?本来は最初からスピネル王はこちらの薬を勧めていたのですから」
そう言って、エルヴィンは懐から白いカプセルを取り出した。それを指先に挟んで龍之介に見せてくる。
「………今から、女体化出来るってこと?」
「それも出来ますが、この可愛らしい男性器をなくしてしまうのは惜しいので、両性具有の状態になるイメージですね」
「…………(男ふたなり的な感じ…?)」
つまり、今の体の状態のまま膣…的なものをつくるということだろうか?そんなこと出来んの??
(まあ…出来るか……実際胸もささやかながら出来たし、ちんこも縮んだし……)
尻も濡れるし生理もくるもんな……と龍之介は勝手に納得してしまう。しかしここまで考えて、おや?と思う。なんだかさっきよりもずっと意識が明瞭な気がしてきた。
「残念、正気を取り戻したようですね」
龍之介の様子に気がついたのか、エルヴィンがさして残念そうでもなくそう告げる。と同時に龍之介の上から体を退けると、何故か不自然なほど離れた位置でエルヴィンは静止した。
?と龍之介が首を傾げたところで、部屋の扉がノックも無しに勢いよく開けられる。
そこには、息を切らせた状態の狼くんが鬼の形相で立っていた。
エルヴィンは勃起した龍之介の下腹を撫で摩りながらそう続ける。その触り方は絶妙に焦ったく、変な溜息が口からこぼれ出てしまう。
「やはり男性体のまま子供を孕むのは難しいのです。出来ないことはないけれど、確率的には低くなる。確実に子供が欲しいのなら体を女体化させるのが本当はいちばん、手っ取り早い」
「そ、れは…」
やっぱり、それはそうだろうなと龍之介も思う。しかしそれをしなかったのはレイノルドの性的嗜好が男に偏っているせいである。
レイノルドは女嫌いだ。性的に不能なのかどうかまでは知らないが、子作りの話が出た時に自然と男の体のまま、という会話の流れになったのは龍之介が女体化を怖がったせいもあるけれど、やはりいちばんの理由はそこにあるのだろうと龍之介は感じていた。
「本来ならここに女性器が出来るのです。ここに子種を直接注ぐ方が妊娠率は高くなる」
そう言いながらエルヴィンの指はつつつと会陰の辺りに伸びてくる。龍之介は身じろぎをしてエルヴィンの指から逃れようとするのだが、それはあまり上手くいかなかった。やはり細く見えても龍之介よりもずっとエルヴィンの方が力が強いのである。ううん、男として自信失くすなあ…
「試してみたくはありませんか?」
「え、なに……を…?」
「ここに女性器をつくるのです。今からでも可能ですよ?本来は最初からスピネル王はこちらの薬を勧めていたのですから」
そう言って、エルヴィンは懐から白いカプセルを取り出した。それを指先に挟んで龍之介に見せてくる。
「………今から、女体化出来るってこと?」
「それも出来ますが、この可愛らしい男性器をなくしてしまうのは惜しいので、両性具有の状態になるイメージですね」
「…………(男ふたなり的な感じ…?)」
つまり、今の体の状態のまま膣…的なものをつくるということだろうか?そんなこと出来んの??
(まあ…出来るか……実際胸もささやかながら出来たし、ちんこも縮んだし……)
尻も濡れるし生理もくるもんな……と龍之介は勝手に納得してしまう。しかしここまで考えて、おや?と思う。なんだかさっきよりもずっと意識が明瞭な気がしてきた。
「残念、正気を取り戻したようですね」
龍之介の様子に気がついたのか、エルヴィンがさして残念そうでもなくそう告げる。と同時に龍之介の上から体を退けると、何故か不自然なほど離れた位置でエルヴィンは静止した。
?と龍之介が首を傾げたところで、部屋の扉がノックも無しに勢いよく開けられる。
そこには、息を切らせた状態の狼くんが鬼の形相で立っていた。
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