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スライムと触手
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結局あれ以来魔人が龍之介の前に現れることはなかった。
「良かったのではないですか?」
「うん、まぁ……そうなんだけど」
「レイノルドの奴、なんだかんだで魔人の能力使いこなしてるよな?もうあれ封印ていうより吸収してんじゃねえの?」
「それな。ちょっとこう……色々思うところあるよなぁ…」
例えばこれだ、と龍之介は自身の周りをふよふよと漂うスライムに視線を向ける。
あの後「色々と便利だから」という理由でレイノルドは一匹のスライムを常時龍之介のそばに置いておくようになっていた。
確かにこのスライムがいると、セックスの前の色々な準備が省けて大変楽である。
排泄物を食べてくれるだけでなく、ちょっとした催淫効果もある為この子が尻の中を這い回るだけで心も体も準備万端、いつでも抱いて!みたいな状態になってしまうのだ。
これが、下手な媚薬より効果覿面なのである。
そして、中にスライムを入れた状態でセックスをすると、なんと避妊効果もあるのだ。出した精子をスライムが食べてくれるからである。
その為めでたくスピネルとエドとの性行為も解禁された。これに関してはふたりがとても喜んでいたので、まあ良しとしよう…
「スライムが気に入りませんか?」
「でもこいつがいると、後始末も格段に楽だろ?レイノルドが中出しした後の精子も舐めて綺麗にしてくれるんだから」
「……でもそれされるとさ、一旦綺麗にはなるけど結局はムラムラしてきて……またして欲しくなってねだって盛って終わりなきセックス地獄に陥るんだよな……」
「あぁ……(なるほどと言う顔)」
「子作りの最中は邪魔になるんじゃないですか?」
「いや、それは大丈夫。中出しする時はスライム挿れてないし、そもそも残ってる精子を吸われたところで影響はないみたい」
「だよなぁ、それにスライム挿れて突っ込んでやるとお前、ひぃひぃ言ってよがるじゃん」
正直あれ、クセになってんだろ?とスピネルに指摘され、龍之介はどきりとする。
「…………やっぱ、バレてた?」
「バレバレだっつーの、なぁエド?」
「ですね。最近はスライムを前立腺に押しつけるように擦りつけると秒でイキますから」
「あれ、俺たちの言うこともわりと従順にきくよな。スライムなんて知能ゼロかと思っていたが中々察しもいいし」
「近頃乳首を吸うようにもなりましたよね?もしかしたら龍之介様の反応を見て、学習しているのかもしれませんね」
「……………」
困った弊害である。魔人は姿を見せなくなったが、魔人の残していったスライムやら触手やらは健在だった。
しかもスライムに関してはレイノルドの意思とは別に、自由行動をはじめていた。勿論言うことはきくのだが、何故か龍之介の指示は通らないことの方が多い。なんでだ。
対して触手の方はレイノルドにしか扱えない。魔人がいる時は主に体を拘束することに使っていたのだが、ここ最近はこう……なんというかとうとう卑猥な使い方をするようになってしまった。こんなの子作りとは全く関係ないプレイである。どうすんだ、生まれてきた子に触手が生えてたら!ホラーだぞ!と龍之介はレイノルドに訴えたい気分であったが、勿論聞く耳は持ってもらえない。
「良かったのではないですか?」
「うん、まぁ……そうなんだけど」
「レイノルドの奴、なんだかんだで魔人の能力使いこなしてるよな?もうあれ封印ていうより吸収してんじゃねえの?」
「それな。ちょっとこう……色々思うところあるよなぁ…」
例えばこれだ、と龍之介は自身の周りをふよふよと漂うスライムに視線を向ける。
あの後「色々と便利だから」という理由でレイノルドは一匹のスライムを常時龍之介のそばに置いておくようになっていた。
確かにこのスライムがいると、セックスの前の色々な準備が省けて大変楽である。
排泄物を食べてくれるだけでなく、ちょっとした催淫効果もある為この子が尻の中を這い回るだけで心も体も準備万端、いつでも抱いて!みたいな状態になってしまうのだ。
これが、下手な媚薬より効果覿面なのである。
そして、中にスライムを入れた状態でセックスをすると、なんと避妊効果もあるのだ。出した精子をスライムが食べてくれるからである。
その為めでたくスピネルとエドとの性行為も解禁された。これに関してはふたりがとても喜んでいたので、まあ良しとしよう…
「スライムが気に入りませんか?」
「でもこいつがいると、後始末も格段に楽だろ?レイノルドが中出しした後の精子も舐めて綺麗にしてくれるんだから」
「……でもそれされるとさ、一旦綺麗にはなるけど結局はムラムラしてきて……またして欲しくなってねだって盛って終わりなきセックス地獄に陥るんだよな……」
「あぁ……(なるほどと言う顔)」
「子作りの最中は邪魔になるんじゃないですか?」
「いや、それは大丈夫。中出しする時はスライム挿れてないし、そもそも残ってる精子を吸われたところで影響はないみたい」
「だよなぁ、それにスライム挿れて突っ込んでやるとお前、ひぃひぃ言ってよがるじゃん」
正直あれ、クセになってんだろ?とスピネルに指摘され、龍之介はどきりとする。
「…………やっぱ、バレてた?」
「バレバレだっつーの、なぁエド?」
「ですね。最近はスライムを前立腺に押しつけるように擦りつけると秒でイキますから」
「あれ、俺たちの言うこともわりと従順にきくよな。スライムなんて知能ゼロかと思っていたが中々察しもいいし」
「近頃乳首を吸うようにもなりましたよね?もしかしたら龍之介様の反応を見て、学習しているのかもしれませんね」
「……………」
困った弊害である。魔人は姿を見せなくなったが、魔人の残していったスライムやら触手やらは健在だった。
しかもスライムに関してはレイノルドの意思とは別に、自由行動をはじめていた。勿論言うことはきくのだが、何故か龍之介の指示は通らないことの方が多い。なんでだ。
対して触手の方はレイノルドにしか扱えない。魔人がいる時は主に体を拘束することに使っていたのだが、ここ最近はこう……なんというかとうとう卑猥な使い方をするようになってしまった。こんなの子作りとは全く関係ないプレイである。どうすんだ、生まれてきた子に触手が生えてたら!ホラーだぞ!と龍之介はレイノルドに訴えたい気分であったが、勿論聞く耳は持ってもらえない。
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