社畜サラリーマンの優雅な性奴隷生活

唯一のスキル

しかし体は求めていても、どうしてもこの魔人相手に欲しいとは言えなかった。ちんこは欲しいけど、こいつに抱かれるのはなんか嫌だ。よくわからないけれど謎のプライドが発動して龍之介は唇を噛みしめる。そうしていても、やっぱり口からは甘い、誘うような声が漏れてはしまうのだけど…

「う、うぅ～」

せめて自分で弄ればとも思うのだけれど、触手が絡みついているせいでそれもかなわない。さっきからスライムに吸われる度にずっと甘イキしている。ずっと気持ちいいけれど、気持ちいいんだけれど何か違う。龍之介が欲しいのはやっぱり体の中をみっちりと長くて太いちんこで埋められる充足感と、それを引き抜かれる時の強烈な刺激なのだ。腸壁を擦って奥をガンガン突いて、前立腺をごりごり抉って欲しいのである。
でなけりゃもうすっきりイケない体になってしまったのだ。


『スライムが気に入ったのならこのまま挿入してやろうか？それとも分裂させ尿道口を塞いでやろうか』

尿も潮も精子もスライムが舐めて啜ってくれるじゃろうと魔人は微笑う。ううん、笑い事じゃない。そんなのずっとスライムにフェラされてるようなものじゃないか。この状況であんまり射精し過ぎるとすぐにバテてしまう。いくら体力をつけたとは言ってもやっぱり射精すると疲れるのだ。なので最近の龍之介はもっぱらドライでイクコツを身につけていた。
ドライでイクと、疲労感もそれ程感じず賢者タイムがないのだ。なのでどれだけ気持ちよくイッた後でもちんこは勃起した状態だし、そのまま行為も継続出来たりする。

（これが異世界で身につけた俺の唯一のスキルかと思うと泣けてくるぜ…）

とは言え、ドライイキを身につけたおかげで複数プレイは格段に楽になっていた。いちいち射精していてはどうしても体力が底をつき、先に気を失ってしまうからである。
まあレイノルドなんかは気を失っていようがお構いなしにそのまま睡姦するわけだが、狼くんやスピネルはそんなこと（滅多に）しないのでこのスキルは重宝していた。

だが、流石にずっとちんこを吸われ続けたのでは射精してしまう。この状況下で気を失うなんて、考えただけでも恐ろしい。何をされるかわかったもんじゃない…


「やだ！スライムとって、はやく！とれって！」
『ふむ、意外に強情な……理性が大分残っておるな』

我はもっと劣情に駆られて強請る様が見たいのじゃがなと魔人は龍之介を見下ろしながら思案顔である。とりあえず悩むくらいなら一度触手もスライムも取っ払ってくれ、話はそれからだ！と龍之介は訴えるが、全く響いている様子がない。端から人の話なんて聞く気がないのである。もうヤダこの魔人。