177 / 239
慣れって怖い
しおりを挟む
「妃がひとりだけなら、不老となるのもそのひとりだけです。加護を授かるのも然り。となると、どんな良いことがあるかわかりますか?」
「えっ?ええと……あ、愛人が嫉妬して王妃殺害を企てても失敗に終わる!とか…?」
「それもまあ正解ではありますね。しかも王妃は子供を成人まで育てれば不老の力が手に入り、いつまでも若く美しいままでいられます。対して愛妾の方は子を成人まで育てても不老の力は手に入りません。ゆっくりと、けれど確実に老いていく…」
「それに、このやり方なら王妃の方は愛人をいくらでも殺すことが出来るんだぜ?ここがいちばんのポイントだな」
「物騒な話でしかないんだが…?」
「今後宮にいる妃たちは互いにいくら憎くて邪魔であっても、互いを攻撃出来ないようになっているのですよ。故にその苛立ちが子供たちに向かってしまう」
それはあなたが最も厭う結果なのではないですか?とエルヴィンは龍之介に向かって問いかける。
「それは、……まあ、そうだけど…」
だがまだ、何だか釈然としない。そもそも愛人って必要なの?ひとりとかじゃなく何人も??
「百歩譲って王に愛人が必要なのはわかるけど、妃にまで必要なくない?だって愛人との間に出来た子が王位継いじゃったりするかもしれないわけだし…」
「能力があれば、それもまた良いでしょう」
「その通り。王家の血統になんて、たいした価値はないさ。それに王妃に愛人は必要だろう?お前、俺やエドを捨てるつもりか?」
「…………うん?」
今なんて?と龍之介は聞き返す。誰が、こう……なんだって??
「レイノルドが王になれば、必然的にお前が妃となるだろう?エドは愛人兼、護衛騎士。俺は王の腹心の部下にでもなるから、その上でお前の愛人のひとりに加えてくれよ」
「……………(理解の範疇を越えた様子)」
「良かったですね、龍之介。向こうに置いてきたルクシュのことも、これで堂々と連れ込めますよ」
「は?お前まだ他に男がいるのか?聞いてないぞ」
「金髪で頭くるくるの可愛い子ですよ。半獣人です」
「可愛い系ねえ…お前好みとかないわけ?顔が良ければ誰でもいいとか?」
「……………んなわけ、ねーだろうが…」
「今日のところはこれくらいにしておきましょうか。あまり一度に話を進めても、彼もパニックを起こしてしまうでしょうし」
「うん?まあそうだな……後の細かい話はレイノルドとしてくるか。龍之介、お前は少し部屋で休んでいろ。子供たち以外は中に入れるなよ」
「……………俺はなんだか、今無性に双子たちに癒されたいよ…」
なんかもう、疲れた。何も考えたくない。
どうしてこんな話になってしまったのだろう?レイノルドの妃?俺が?ついこの間までただの性奴隷だった俺が??
「ものっすごい成り上がりだぜ…」
それを言うなら玉の輿では?とエルヴィンに言われたが、無視しておいた。俺はもう、今日は何も聞きたくないし、考えたくもないのだ。
だが無情にも、眠りにつく頃合いになるとまた再びレイノルドはやってきた。
そして、夜明けまで意識のないままの龍之介を抱き潰すのであった。
これを、レイノルドは一週間続けることとなる。
その結果、無事龍之介はレイノルドの中の魔人に適応していくのであった。人体って、不思議だよね…
「えっ?ええと……あ、愛人が嫉妬して王妃殺害を企てても失敗に終わる!とか…?」
「それもまあ正解ではありますね。しかも王妃は子供を成人まで育てれば不老の力が手に入り、いつまでも若く美しいままでいられます。対して愛妾の方は子を成人まで育てても不老の力は手に入りません。ゆっくりと、けれど確実に老いていく…」
「それに、このやり方なら王妃の方は愛人をいくらでも殺すことが出来るんだぜ?ここがいちばんのポイントだな」
「物騒な話でしかないんだが…?」
「今後宮にいる妃たちは互いにいくら憎くて邪魔であっても、互いを攻撃出来ないようになっているのですよ。故にその苛立ちが子供たちに向かってしまう」
それはあなたが最も厭う結果なのではないですか?とエルヴィンは龍之介に向かって問いかける。
「それは、……まあ、そうだけど…」
だがまだ、何だか釈然としない。そもそも愛人って必要なの?ひとりとかじゃなく何人も??
「百歩譲って王に愛人が必要なのはわかるけど、妃にまで必要なくない?だって愛人との間に出来た子が王位継いじゃったりするかもしれないわけだし…」
「能力があれば、それもまた良いでしょう」
「その通り。王家の血統になんて、たいした価値はないさ。それに王妃に愛人は必要だろう?お前、俺やエドを捨てるつもりか?」
「…………うん?」
今なんて?と龍之介は聞き返す。誰が、こう……なんだって??
「レイノルドが王になれば、必然的にお前が妃となるだろう?エドは愛人兼、護衛騎士。俺は王の腹心の部下にでもなるから、その上でお前の愛人のひとりに加えてくれよ」
「……………(理解の範疇を越えた様子)」
「良かったですね、龍之介。向こうに置いてきたルクシュのことも、これで堂々と連れ込めますよ」
「は?お前まだ他に男がいるのか?聞いてないぞ」
「金髪で頭くるくるの可愛い子ですよ。半獣人です」
「可愛い系ねえ…お前好みとかないわけ?顔が良ければ誰でもいいとか?」
「……………んなわけ、ねーだろうが…」
「今日のところはこれくらいにしておきましょうか。あまり一度に話を進めても、彼もパニックを起こしてしまうでしょうし」
「うん?まあそうだな……後の細かい話はレイノルドとしてくるか。龍之介、お前は少し部屋で休んでいろ。子供たち以外は中に入れるなよ」
「……………俺はなんだか、今無性に双子たちに癒されたいよ…」
なんかもう、疲れた。何も考えたくない。
どうしてこんな話になってしまったのだろう?レイノルドの妃?俺が?ついこの間までただの性奴隷だった俺が??
「ものっすごい成り上がりだぜ…」
それを言うなら玉の輿では?とエルヴィンに言われたが、無視しておいた。俺はもう、今日は何も聞きたくないし、考えたくもないのだ。
だが無情にも、眠りにつく頃合いになるとまた再びレイノルドはやってきた。
そして、夜明けまで意識のないままの龍之介を抱き潰すのであった。
これを、レイノルドは一週間続けることとなる。
その結果、無事龍之介はレイノルドの中の魔人に適応していくのであった。人体って、不思議だよね…
70
お気に入りに追加
1,610
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R-18】♡喘ぎ詰め合わせ♥あほえろ短編集
夜井
BL
完結済みの短編エロのみを公開していきます。
現在公開中の作品(随時更新)
『異世界転生したら、激太触手に犯されて即堕ちしちゃった話♥』
異種姦・産卵・大量中出し・即堕ち・二輪挿し・フェラ/イラマ・ごっくん・乳首責め・結腸責め・尿道責め・トコロテン・小スカ
異世界のオークションで落札された俺は男娼となる
mamaマリナ
BL
親の借金により俺は、ヤクザから異世界へ売られた。異世界ブルーム王国のオークションにかけられ、男娼婦館の獣人クレイに買われた。
異世界ブルーム王国では、人間は、人気で貴重らしい。そして、特に日本人は人気があり、俺は、日本円にして500億で買われたみたいだった。
俺の異世界での男娼としてのお話。
※Rは18です
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
【BL】SNSで人気の訳あり超絶イケメン大学生、前立腺を子宮化され、堕ちる?【R18】
NichePorn
BL
スーパーダーリンに犯される超絶イケメン男子大学生
SNSを開設すれば即10万人フォロワー。
町を歩けばスカウトの嵐。
超絶イケメンなルックスながらどこか抜けた可愛らしい性格で多くの人々を魅了してきた恋司(れんじ)。
そんな人生を謳歌していそうな彼にも、児童保護施設で育った暗い過去や両親の離婚、SNS依存などといった訳ありな点があった。
愛情に飢え、性に奔放になっていく彼は、就活先で出会った世界規模の名門製薬会社の御曹司に手を出してしまい・・・。
【完結済み】異世界でもモテるって、僕すごいかも。
mamaマリナ
BL
【完結済み 番外編を投稿予定】
モデルの仕事帰りに、異世界転移。召還された国は、男しかいない。別にバイだから、気にしないけど、ここでもモテるって、僕すごくない?
国を助けるために子ども生めるかなあ?
騎士団長(攻)×中性的な美人(受)
???×中性的な美人
体格差
複数プレイあり
一妻多夫
タイトルに※は、R18です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる