148 / 242
ビッチなのはわかってる
しおりを挟む
狼くんに乳首を舐められるのが好きだ。
「ふふ、赤ちゃんみたい…」
あんまり必死になって舐めるので、つい笑ってしまうことも屡々だった。狼の姿でも人の姿でもその愛らしさは変わらない。よくないなと思いながらもヨシヨシしたくなる。俺は存外年下に弱いらしい。
あんまり子供扱いすると怒る、というより拗ねた様子をみせる狼くんだが、その反応もまた可愛くて困ってしまう。正直狼くんとのセックスは体よりメンタルの方が満たされてる感が強い。勿論セックスも気持ちいいのだけれど、何というか恋人感がエグいのだ。
(オッサンたちがこぞって10や20も下の若い女と付き合う気持ち、わかってきちゃったなぁ…)
若者と触れ合うと、こちらまで若くなった気になってしまうのだ。痛い錯覚である。だがそれ込みで楽しいのだからどうしようもない。
(あー……我ながら痛い大人になったなあ…)
社畜からの性奴隷、からのコレである。結局毎日毎日男とヤッてばかりの日々である。時々無性に何やってんだろ?俺、と思う。我にかえる瞬間という奴だ。
妙にモテ期入ってきてるのも謎現象である。人間という種族自体が、この世界ではそもそもモテるだけなのかもしれない。そう考えなければちょっと異常な執着のされ方である。
「好きです、龍之介様」
「ん、俺もすき」
ぎゅうっと力強く抱きしめられる。肌と肌が密着して、隙間なくぴったり合わさる感じが酷く心地良い。狼くんの体臭を胸いっぱいに吸い込んで、逞しい胸筋に額を擦りつけているとなんだか多幸感でえらいことになる。勿論それだけで満足はしないけれど、これだけでも充分なのでは?と10秒くらいは思ったりする。
好きと言われて、好きと返す。そこに深い意味なんてないけれど、好きと言われるとやっぱり嬉しくて反射で返してしまう。恋人もいて夫もいて、どの口が言ってんだという感じだが、狼くんが嬉しそうな顔をしてくれるのであまり深く考えないことにした。
めちゃくちゃ男にダラシない奴みたいである。まあ事実そうなのだけれど…
昨日初めてスピネルを入れて3人でした。気は進まなかったけれど、断ることも出来ない。レイノルドには気兼ねなく言えたことも、スピネルには少しだけ遠慮してしまう。それはお世話になっている、という意識が少なからずあるせいかもしれなかった。
(そう考えると、レイノルドに対しては俺、最初から遠慮がなかったよな…)
捨てられたら困る、と思いながらも噛まれれば痛いと叫んだし、嫌なことをされれば全力で拒否をした。今にして思えばよく愛想をつかされなかったもんだ。金で買った性奴隷に生意気な口をきかれてもキレなかったレイノルドは、もしかしたらかなり懐の深い男なのかもしれない。
「ふふ、赤ちゃんみたい…」
あんまり必死になって舐めるので、つい笑ってしまうことも屡々だった。狼の姿でも人の姿でもその愛らしさは変わらない。よくないなと思いながらもヨシヨシしたくなる。俺は存外年下に弱いらしい。
あんまり子供扱いすると怒る、というより拗ねた様子をみせる狼くんだが、その反応もまた可愛くて困ってしまう。正直狼くんとのセックスは体よりメンタルの方が満たされてる感が強い。勿論セックスも気持ちいいのだけれど、何というか恋人感がエグいのだ。
(オッサンたちがこぞって10や20も下の若い女と付き合う気持ち、わかってきちゃったなぁ…)
若者と触れ合うと、こちらまで若くなった気になってしまうのだ。痛い錯覚である。だがそれ込みで楽しいのだからどうしようもない。
(あー……我ながら痛い大人になったなあ…)
社畜からの性奴隷、からのコレである。結局毎日毎日男とヤッてばかりの日々である。時々無性に何やってんだろ?俺、と思う。我にかえる瞬間という奴だ。
妙にモテ期入ってきてるのも謎現象である。人間という種族自体が、この世界ではそもそもモテるだけなのかもしれない。そう考えなければちょっと異常な執着のされ方である。
「好きです、龍之介様」
「ん、俺もすき」
ぎゅうっと力強く抱きしめられる。肌と肌が密着して、隙間なくぴったり合わさる感じが酷く心地良い。狼くんの体臭を胸いっぱいに吸い込んで、逞しい胸筋に額を擦りつけているとなんだか多幸感でえらいことになる。勿論それだけで満足はしないけれど、これだけでも充分なのでは?と10秒くらいは思ったりする。
好きと言われて、好きと返す。そこに深い意味なんてないけれど、好きと言われるとやっぱり嬉しくて反射で返してしまう。恋人もいて夫もいて、どの口が言ってんだという感じだが、狼くんが嬉しそうな顔をしてくれるのであまり深く考えないことにした。
めちゃくちゃ男にダラシない奴みたいである。まあ事実そうなのだけれど…
昨日初めてスピネルを入れて3人でした。気は進まなかったけれど、断ることも出来ない。レイノルドには気兼ねなく言えたことも、スピネルには少しだけ遠慮してしまう。それはお世話になっている、という意識が少なからずあるせいかもしれなかった。
(そう考えると、レイノルドに対しては俺、最初から遠慮がなかったよな…)
捨てられたら困る、と思いながらも噛まれれば痛いと叫んだし、嫌なことをされれば全力で拒否をした。今にして思えばよく愛想をつかされなかったもんだ。金で買った性奴隷に生意気な口をきかれてもキレなかったレイノルドは、もしかしたらかなり懐の深い男なのかもしれない。
66
お気に入りに追加
1,649
あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

異世界のオークションで落札された俺は男娼となる
mamaマリナ
BL
親の借金により俺は、ヤクザから異世界へ売られた。異世界ブルーム王国のオークションにかけられ、男娼婦館の獣人クレイに買われた。
異世界ブルーム王国では、人間は、人気で貴重らしい。そして、特に日本人は人気があり、俺は、日本円にして500億で買われたみたいだった。
俺の異世界での男娼としてのお話。
※Rは18です
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結済み】準ヒロインに転生したビッチだけど出番終わったから好きにします。
mamaマリナ
BL
【完結済み、番外編投稿予定】
別れ話の途中で転生したこと思い出した。でも、シナリオの最後のシーンだからこれから好きにしていいよね。ビッチの本領発揮します。

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる