131 / 239
ムードなんていらない
しおりを挟む
「変化って、どの程度出来るようになったの?」
「護衛騎士になる為の最低のラインは越えてます」
「と、言うと?」
「顔と…手と足、それから生殖器を同時に人型に変化出来るように訓練しました」
「前は出来なかったんだよな」
「はい。出来てもどれかひとつ、といった程度で……人型を保つには魔力量がギリギリだと教官には言われていました」
「へえ、やっぱり元々の素質とかも影響あるんだ」
「そうですね。自分は士官学校の頃から魔力操作が苦手だったので、正直出世はしないだろうと諦めていました」
「人型取れなきゃ、出世しないんだ?」
「そうですね。他国には獣人をよく思わない地域もありますから、上に行くには人型を取れることが必須の条件とされます」
「ふうん」
「こんな機会が無ければきっと、こんなに必死になることも無かったと思います」
「こんな機会、かあ…」
「ね、どこから変化する?」
「同時ではなくてですか?」
「うん、折角だからいっこずつ見てく」
「恥ずかしいですね、なんだか」
「はは、裸にされてる気分?」
「それより…もしかしたら…」
「悪いことしてる気分になるな…」
「ゆび、きれい」
「そうですか?」
「うん、ゴツゴツしてていい感じ」
「関節は太いかもしれないです」
「爪短いね」
「…切ってきましたから」
「へえ、ふふっ」
「笑わないでください…」
「あの、顔は正直…期待外れだと思います」
「ええ?なんで」
「あまり、その、整っているとは言い難いと…」
「そんなん気にしないよ」
「でも、あなたのまわりの人は、みんな…」
「俺、別に面食いじゃないよ。綺麗な顔はそりゃ好きだけど、綺麗な顔だからってそれだけで好きになるわけじゃないし」
「………目つき、悪いですよ」
「えっ、かわいいじゃん!」
「何処がですかっ、三白眼じゃないですか」
「三白眼いいじゃん!マジカッコいい!狼くんて感じするわ」
「へ、変じゃないですか」
「うん、めっちゃイイ感じ」
「…なら、よかったです」
「うお、デカ…」
「すみません、これ以上は小さくなりませんでした…」
「これが最小サイズってこと?こっからまたデカくなるん??」
「多少は…」
「大丈夫かな、俺」
「あの、全部挿入らなくてもイカせられるように頑張りますからっ」
「はは、うそうそ、大丈夫だよ。意外と伸びるんだぜ人間の体って」
「……………」
「あ、膨らんだな」
「すみません…見られてると思うと…」
「うわあ、多少じゃなくない?めちゃくちゃ反り返ってきてんだけどっ」
「す、すみませんっ」
「いーよ、これも特訓の成果だろ。見せてよ全部」
「……………はい」
「でも尻尾はついたままなんだな?」
「尻尾と耳は、まだコントロールが難しくて」
「へえ、いいな」
「いいですか?」
「うん、いい」
「…キスしていいですか?」
「うん、いーよ…」
「護衛騎士になる為の最低のラインは越えてます」
「と、言うと?」
「顔と…手と足、それから生殖器を同時に人型に変化出来るように訓練しました」
「前は出来なかったんだよな」
「はい。出来てもどれかひとつ、といった程度で……人型を保つには魔力量がギリギリだと教官には言われていました」
「へえ、やっぱり元々の素質とかも影響あるんだ」
「そうですね。自分は士官学校の頃から魔力操作が苦手だったので、正直出世はしないだろうと諦めていました」
「人型取れなきゃ、出世しないんだ?」
「そうですね。他国には獣人をよく思わない地域もありますから、上に行くには人型を取れることが必須の条件とされます」
「ふうん」
「こんな機会が無ければきっと、こんなに必死になることも無かったと思います」
「こんな機会、かあ…」
「ね、どこから変化する?」
「同時ではなくてですか?」
「うん、折角だからいっこずつ見てく」
「恥ずかしいですね、なんだか」
「はは、裸にされてる気分?」
「それより…もしかしたら…」
「悪いことしてる気分になるな…」
「ゆび、きれい」
「そうですか?」
「うん、ゴツゴツしてていい感じ」
「関節は太いかもしれないです」
「爪短いね」
「…切ってきましたから」
「へえ、ふふっ」
「笑わないでください…」
「あの、顔は正直…期待外れだと思います」
「ええ?なんで」
「あまり、その、整っているとは言い難いと…」
「そんなん気にしないよ」
「でも、あなたのまわりの人は、みんな…」
「俺、別に面食いじゃないよ。綺麗な顔はそりゃ好きだけど、綺麗な顔だからってそれだけで好きになるわけじゃないし」
「………目つき、悪いですよ」
「えっ、かわいいじゃん!」
「何処がですかっ、三白眼じゃないですか」
「三白眼いいじゃん!マジカッコいい!狼くんて感じするわ」
「へ、変じゃないですか」
「うん、めっちゃイイ感じ」
「…なら、よかったです」
「うお、デカ…」
「すみません、これ以上は小さくなりませんでした…」
「これが最小サイズってこと?こっからまたデカくなるん??」
「多少は…」
「大丈夫かな、俺」
「あの、全部挿入らなくてもイカせられるように頑張りますからっ」
「はは、うそうそ、大丈夫だよ。意外と伸びるんだぜ人間の体って」
「……………」
「あ、膨らんだな」
「すみません…見られてると思うと…」
「うわあ、多少じゃなくない?めちゃくちゃ反り返ってきてんだけどっ」
「す、すみませんっ」
「いーよ、これも特訓の成果だろ。見せてよ全部」
「……………はい」
「でも尻尾はついたままなんだな?」
「尻尾と耳は、まだコントロールが難しくて」
「へえ、いいな」
「いいですか?」
「うん、いい」
「…キスしていいですか?」
「うん、いーよ…」
73
お気に入りに追加
1,616
あなたにおすすめの小説
異世界のオークションで落札された俺は男娼となる
mamaマリナ
BL
親の借金により俺は、ヤクザから異世界へ売られた。異世界ブルーム王国のオークションにかけられ、男娼婦館の獣人クレイに買われた。
異世界ブルーム王国では、人間は、人気で貴重らしい。そして、特に日本人は人気があり、俺は、日本円にして500億で買われたみたいだった。
俺の異世界での男娼としてのお話。
※Rは18です
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる