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ぜんぶ媚薬のせい

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ダームウェルからもらった媚薬を片手に龍之介の部屋の扉を開けると、乳首イキしている龍之介のあられもない姿が目に飛び込んできた。

その瞬間、ルクシュは思わず手にしていた媚薬を落っことしてしまった。そして、その匂いをダイレクトに嗅いでしまったのであった。


(もっと、落ち着いて、ゆっくり、じっくり、抱くつもりだったのに)

媚薬の効果が明後日の方向に効いてしまったらしく、ルクシュの理性はぶっ飛んでいた。
発情期でさえ獣化なんてしたことなかったのに、と別の頭で考えながら龍之介の内腿に強く吸いつく。
白い肌にくっきりとつくキスマークをなぞるように舌を這わせると、びくびくと跳ねる体が可愛くて、愛おしい。めちゃくちゃに抱き潰したいという衝動と、大切にしたいという理性がさっきからずっと頭の中でせめぎ合っていた。
まあ正直なところ、理性の方は殆ど残ってはいないのだけれど…


(指だけでこんなに締めつけて、ちんこ挿れたらどうなっちまうんだろう?)

まさか挿入だけでイッてしまうなんてことはないよな?とルクシュは一抹の不安を覚える。先程に続きそんな格好悪いところを見られたら死ぬかもしれない。二度と龍之介に顔向け出来ない。そんなことをぐちゃぐちゃ考えていると、龍之介に名前を呼ばれた。

「ル、クシュぅ、……も、挿れて…?」


そこからの記憶は、あまりよく覚えていない。

ただガチガチに勃起したちんこを龍之介の狭い穴にぶち込んで、めちゃくちゃに腰を打ちつけたことだけは覚えている。龍之介の喘ぐ声はかわいくてえっちでその掠れた声で名前を呼ばれる度にいくらでも勃起出来そうな気がした。
キスも甘えるように絡みついてくる舌もなにもかもが可愛かった。好き、大好き、ずっとずっとこうしてたい、ずっと繋がって絡み合って抱き合っていたい、もっと、もっと、もっと、



「───おい、ちょっとヤリ過ぎ」
「いてえっ」

額を指で弾かれ、ルクシュはそこで我にかえる。気付けば体の下で龍之介はぐったりと気を失っていた。ぴくりとも動かない。

「媚薬にあてられちまったみたいだな。まあやったのは俺だが……量はちゃんと調節しろよ?」
「あ……、俺、割っちゃって、それで…」
「割ったぁ?まあいいや、とにかく一度抜け、龍之介はもう限界だ」

ダームウェルにそう言われ、ルクシュは慌てて龍之介の上から体を退ける。するとダームウェルがぐったり横たわる龍之介を抱えて回復魔法をかけはじめた。

「……ったく、少しは加減を覚えろよ?そんなんじゃレイノルドと大差ないぞ」
「ご、ごめ…」
「俺が手本を見せてやるから、お前はそこで薬が抜けるまで自分で扱いてろ」
「そ、そんなぁ」

ルクシュは情けない声をあげながら、龍之介の目が開くのを待った。折角の龍之介との初エッチだったというのに、こんな顛末ではあまりにお粗末である。

(とりあえず、少しでも平静を取り戻せるように少し抜いとこう)

そう思ったルクシュは龍之介の気を失った顔にちんこを近づけた状態で扱きはじめた。なんだったらちょっと唇にあてたりなんかしながら。

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