社畜サラリーマンの優雅な性奴隷生活

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闇堕ちからの?

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「で、緊張して勃たなかった、と」
「……………はい…」


挑む直前まではギンギンだったんです、とルクシュは顔を覆ったまま回想をはじめる。

仕事も手早く片付け、たっぷり時間も確保した。なるべく乱入されないようにレイノルドのスケジュールも確認済みだった。
仕事の後だったのでシャワーも浴びた。いつもより念入りに洗ってもみた。
準備万端の状態で「ちょっと時間が空いたから」みたいな体で龍之介を部屋に誘い、他愛ない会話を二、三交わしたところで顔を近づけた。

正直、久しぶりにこんな近い距離で龍之介の顔を見た。すると、思っていた以上に心臓がバクバクしはじめたのだ。

(あれっ、…コイツ、こんなに可愛かったっけ…?)

とか思ってしまったのだ。そう思ってしまったらもう駄目だった。



「……そこからは気を遣ったであろう龍之介に手コキされたり口でされたりしたものの、俺の息子はうんともすんとも言わずじまいで…」

見事なヘタレぶりを発揮してしまいました、とルクシュは項垂れた様子で机にめり込むほど顔を突っ伏している。


「まあ、そんなこともあるだろ」
「…あるんですか?本当に?ダームウェル様はいざという時勃たなかったことがあるんですか?」
「い、いや…ないかもしれんけど」
「だったら今のこの俺の絶望的な気持ちわかりませんよね?」
「お、おぅ(病んでるなぁ…)」




龍之介のところに顔を出そうと部屋に向かっている途中の廊下で行き倒れていたルクシュを拾ったのが運の尽きだった。

あまりに色のない顔で蹲っているもんだから、つい拾って部屋に送り届けてしまったのだけれど…

(拗らせた思春期だな…)

と微笑ましく思わないでもなかったが、まあまあ面倒くさい展開に発展してしまっていた。
要は普段ヤリ散らかしているくせに、いざ本命の子を前にすると純情が炸裂して致せなかった、というだけの話だろう。思春期にはよく聞く類の話である。


「まあ、次に活かせばいいだろ。そう気に病むなよ」
「…次に活かす?次もまた失敗したら?」
「次もまた失敗したら…」

その時は…うーん、と考え込んでからそうだ、と思う。

「これ、お守り代わりにやるよ」
「なんですかこれ…」

ダームウェルは異次元化しているポケットから媚薬の小瓶を取り出して、ルクシュの手に握らせる。

「俺が普段使ってる媚薬。これ使うと男も女もめちゃくちゃ濡れやすくなってイキやすくなんの」
「なんちゅーもん常備してんすか、アンタ…」
「いらない?これ龍之介相手にも使ったことあるけどめろめろだったぜ?」
「………………いる…」

いる、ください、お願いしますとルクシュは机に突っ伏したままダームウェルに懇願する。
素直でよろしい、とダームウェルはそのくるくるふわふわ頭をよいこよいこした後、ちょっと多めに媚薬の小瓶をルクシュにあげるのであった。別に相手するのが面倒になったわけではない。あしからず。
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