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虎と狼とうさぎさん
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レイノルドの指が、龍之介のいちばん気持ちの良い場所をぐりぐりと刺激してくる。
その度にグチュグチュと卑猥な音がなり、口からは否定とも言えないような甘い嬌声がこぼれてしまう。
やめて欲しいのにやめて欲しくない、指を抜いて欲しいのに抜いて欲しくない、
どちらも本当の気持ちなのに、どうしていいかまるでわからないのだ。わからないからただレイノルドのしたいように、いいように弄ばれてしまう。こんなん絶対嬉々としてやっているに違いないのに!
(ちくしょう…!後ろから好き放題弄りやがって!絶対ニヤニヤしてるに違いねえ!!)
いつものあのだらしなく緩みきった顔で抱かれているのかと思うとこっちまで恥ずかしくなってくる。せめてもの救いはエルヴィンがまったく我関せずでいてくれることである。
出来ればとめて欲しかったがそれは無理だとわかっている為この対応がベストである。もうこうなったら無視してくれていた方が逆にありがたい。
問題なのは獣人さんたちの方である。
女性は気まずそうに顔を俯けているが(この方はうさぎさんである)残りの男ふたりはこちらをガン見である。しかもはっきりくっきり勃起していらっしゃる。心なしか息も荒い。
(正直怖い…!こっちから散々煽っといてなんだけど、虎と狼じゃ視覚的にも恐怖倍増なのよ!!)
俺なんかで興奮してもらって申し訳ないけど、ここに来る前に見せてもらった獣人仕様のちんこを思い出すと縮み上がってしまう。個体差はあるだろうが、あんなん突っ込まれたら尻が壊れてしまう。サイズ調整されたとて、である。
(服の上からでもわかる、あんなに勃起して……痛くない、のかな)
一応案内と警護の目的で配置されている獣人さんたちである。職務中にこんなん見せられてムラムラさせられるとは夢にも思わなかったろう。本当に申し訳ない気分でいっぱいである。
(俺だって、こんなガッツリいかれるとは思わなかったんだよ…!いいとこキスどまりだと思ってたんだ!!)
それがコレである。下手するとこの場で突っ込まれかねない。そうなったらもうなんか色々と死ねる。二度とこの国では上を向いて歩けないだろう…
「レイ、レイノルドぉ、」
「うん?なんだ、リュウ」
「く、口でするから、も、ゆるしてぇ」
指だけで軽く数回は中イキしていた。本音を言えばもっと太いのが欲しいし、射精もしたい。ちんこも扱きたいし乳首も舐めて欲しいし思い切り奥まで突かれたい!
しかしだ、いくら広いといってもここは馬車の中である。そんな激しくしたら大迷惑だし、それになにより他人が見ている。その上この至近距離だ。
ここまでイチャつけば仲睦まじいのは充分伝わったはずである。なら当初の目的は達したはずだ。道中どれだけ長いか知らないが、もういい加減こんな茶番は終わらせて膝枕でもして寝てしまいたい。膝枕、いいじゃないかラブラブっぽくて!!
そんな気持ちを込めての渾身の台詞だったのだが、なんとレイノルドはすげなく却下した。
「駄目だ。こんなに尻の穴をとろとろにしているのに何故口で出さねばならない?」
「っ、なな、何言って…!」
「そんなに口でしたいなら、目の前に立派な雄のペニスが2本もあるだろう」
「なっ!?」
なに言い出すんだコイツ!!?と龍之介は思わずレイノルドの胸ぐらに掴みかかる。正気か?俺をここで売るつもりか!?と力の限り揺さぶってみるが、レイノルドは平然としている。寧ろちょっと笑ってさえいた。なんでそんなに楽しそうなの!?と龍之介は愕然とする。
(俺に、今ここでコイツらのちんこを咥えろってこと…?)
そんなことしてどうなんの?それで俺の立場が少しでもよくなるわけ??
救いを求めてエルヴィンの方を見るもガン無視である。少しでも期待した自分が馬鹿だった。龍之介は意を決して視線を正面の獣人たちの方にチラリと向けてみる。
(うっ、……動物の顔で表情なんでそんなにわかんないはずなのに、なんかちょっとわかるような…)
あきらかに期待に満ちた眼差しを向けられている気がする。
(うそぉ)
逃げ場なし、であった。
その度にグチュグチュと卑猥な音がなり、口からは否定とも言えないような甘い嬌声がこぼれてしまう。
やめて欲しいのにやめて欲しくない、指を抜いて欲しいのに抜いて欲しくない、
どちらも本当の気持ちなのに、どうしていいかまるでわからないのだ。わからないからただレイノルドのしたいように、いいように弄ばれてしまう。こんなん絶対嬉々としてやっているに違いないのに!
(ちくしょう…!後ろから好き放題弄りやがって!絶対ニヤニヤしてるに違いねえ!!)
いつものあのだらしなく緩みきった顔で抱かれているのかと思うとこっちまで恥ずかしくなってくる。せめてもの救いはエルヴィンがまったく我関せずでいてくれることである。
出来ればとめて欲しかったがそれは無理だとわかっている為この対応がベストである。もうこうなったら無視してくれていた方が逆にありがたい。
問題なのは獣人さんたちの方である。
女性は気まずそうに顔を俯けているが(この方はうさぎさんである)残りの男ふたりはこちらをガン見である。しかもはっきりくっきり勃起していらっしゃる。心なしか息も荒い。
(正直怖い…!こっちから散々煽っといてなんだけど、虎と狼じゃ視覚的にも恐怖倍増なのよ!!)
俺なんかで興奮してもらって申し訳ないけど、ここに来る前に見せてもらった獣人仕様のちんこを思い出すと縮み上がってしまう。個体差はあるだろうが、あんなん突っ込まれたら尻が壊れてしまう。サイズ調整されたとて、である。
(服の上からでもわかる、あんなに勃起して……痛くない、のかな)
一応案内と警護の目的で配置されている獣人さんたちである。職務中にこんなん見せられてムラムラさせられるとは夢にも思わなかったろう。本当に申し訳ない気分でいっぱいである。
(俺だって、こんなガッツリいかれるとは思わなかったんだよ…!いいとこキスどまりだと思ってたんだ!!)
それがコレである。下手するとこの場で突っ込まれかねない。そうなったらもうなんか色々と死ねる。二度とこの国では上を向いて歩けないだろう…
「レイ、レイノルドぉ、」
「うん?なんだ、リュウ」
「く、口でするから、も、ゆるしてぇ」
指だけで軽く数回は中イキしていた。本音を言えばもっと太いのが欲しいし、射精もしたい。ちんこも扱きたいし乳首も舐めて欲しいし思い切り奥まで突かれたい!
しかしだ、いくら広いといってもここは馬車の中である。そんな激しくしたら大迷惑だし、それになにより他人が見ている。その上この至近距離だ。
ここまでイチャつけば仲睦まじいのは充分伝わったはずである。なら当初の目的は達したはずだ。道中どれだけ長いか知らないが、もういい加減こんな茶番は終わらせて膝枕でもして寝てしまいたい。膝枕、いいじゃないかラブラブっぽくて!!
そんな気持ちを込めての渾身の台詞だったのだが、なんとレイノルドはすげなく却下した。
「駄目だ。こんなに尻の穴をとろとろにしているのに何故口で出さねばならない?」
「っ、なな、何言って…!」
「そんなに口でしたいなら、目の前に立派な雄のペニスが2本もあるだろう」
「なっ!?」
なに言い出すんだコイツ!!?と龍之介は思わずレイノルドの胸ぐらに掴みかかる。正気か?俺をここで売るつもりか!?と力の限り揺さぶってみるが、レイノルドは平然としている。寧ろちょっと笑ってさえいた。なんでそんなに楽しそうなの!?と龍之介は愕然とする。
(俺に、今ここでコイツらのちんこを咥えろってこと…?)
そんなことしてどうなんの?それで俺の立場が少しでもよくなるわけ??
救いを求めてエルヴィンの方を見るもガン無視である。少しでも期待した自分が馬鹿だった。龍之介は意を決して視線を正面の獣人たちの方にチラリと向けてみる。
(うっ、……動物の顔で表情なんでそんなにわかんないはずなのに、なんかちょっとわかるような…)
あきらかに期待に満ちた眼差しを向けられている気がする。
(うそぉ)
逃げ場なし、であった。
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