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加減を知らない
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「あっ、イクっ、イクッ、それイッちゃうぅ」
「まだ指だけだぞ、リュウ。すごいよがりようだな」
「指、ぬいてっ、もう、そこグリグリしな、でぇっ」
「抜いていいのか?それとももっと別のものが欲しいか?」
「こ、ここじゃヤダ、も、これ以上は…」
「ではどうする?このままやめるか?それとも馬車をとめて外でするか?」
ど、どっちもイヤだー!!と龍之介は心の中で叫ぶ。とりあえずこんな衆人環視の中服の中に手を突っ込まれ喘がされるのは羞恥心で頭がおかしくなりそうである。
(まだ俺にも恥じらいはあるんだっ)
性奴隷なんて肩書きであっても、龍之介は所詮レイノルドに甘やかされまくったヘタレ奴隷である。経験人数は主を入れてふたりだし、行為自体はハードだけれど乱交したこともなければレイプされたことだってない。レイノルドはなんだかんだ無茶をしつつもギリギリのところで龍之介の意思を尊重してくれていた。
そこに愛があるのかと問われると、微妙なところではあるけれど。
だから、こんなふうにレイノルド以外の目がたくさんある場所で自分の痴態を晒した経験が龍之介にはなかったのである。(実際にはレイノルドの異能でエルヴィン等々にはすっかりばっちり見られているのだが、龍之介にはその自覚がないのでそれはカウントしていない)
というわけで、今は国境を越え獣人国に入ったところである。巨大な馬車に乗り換え中にはレイノルドと龍之介を含めて6人がいた。
そう、6人もいるのだ、この馬車の中には!!
(内ひとりはエルヴィンさんだけど、他3人はまったくの初対面!しかも獣人さん!!しかもひとりは女性なんだよ…!!!)
否この場合は雌と言うべきか?なんてどうでもいいことを考えながらも体はレイノルドの愛撫でとろとろに溶けていく。もしや変な薬でも使ってんじゃねえだろな…
何故こんな人(?)前でこんなことになっているのかと言うと、レイノルド的にはそれなりの理由があったりする。
「いくらお前が奴隷でも、私が寵愛しているとなれば話は別だ」
特別に可愛がっている様子を見せつければ酷い扱いを受けることもないだろうと、レイノルドは龍之介にそう提案してきたのである。
うん?とも思ったが、いかんせん龍之介にはこちらの常識がわからない。自信満々にそう断言されてしまえば「そういうもの…?」と思ってしまう。同席していたエルヴィンも何も言ってこなかったし。
その為ふたりは獣人国に入った途端にイチャつき出したのだった。最初は膝に乗せたり軽いキスをしたりと可愛らしい接触だったものの、気がつけば服の中に手を突っ込まれて尻に指を挿れられている始末である。どうしてこうなった。
しかもこれがめちゃくちゃ感じるのだ。悔しいかな、やはり人前でされるという羞恥心が絶妙なスパイスになっていることは否めない。俺も立派に変態の仲間入りだなと龍之介は心の中で泣いた。こんなはずじゃなかったのに。
「まだ指だけだぞ、リュウ。すごいよがりようだな」
「指、ぬいてっ、もう、そこグリグリしな、でぇっ」
「抜いていいのか?それとももっと別のものが欲しいか?」
「こ、ここじゃヤダ、も、これ以上は…」
「ではどうする?このままやめるか?それとも馬車をとめて外でするか?」
ど、どっちもイヤだー!!と龍之介は心の中で叫ぶ。とりあえずこんな衆人環視の中服の中に手を突っ込まれ喘がされるのは羞恥心で頭がおかしくなりそうである。
(まだ俺にも恥じらいはあるんだっ)
性奴隷なんて肩書きであっても、龍之介は所詮レイノルドに甘やかされまくったヘタレ奴隷である。経験人数は主を入れてふたりだし、行為自体はハードだけれど乱交したこともなければレイプされたことだってない。レイノルドはなんだかんだ無茶をしつつもギリギリのところで龍之介の意思を尊重してくれていた。
そこに愛があるのかと問われると、微妙なところではあるけれど。
だから、こんなふうにレイノルド以外の目がたくさんある場所で自分の痴態を晒した経験が龍之介にはなかったのである。(実際にはレイノルドの異能でエルヴィン等々にはすっかりばっちり見られているのだが、龍之介にはその自覚がないのでそれはカウントしていない)
というわけで、今は国境を越え獣人国に入ったところである。巨大な馬車に乗り換え中にはレイノルドと龍之介を含めて6人がいた。
そう、6人もいるのだ、この馬車の中には!!
(内ひとりはエルヴィンさんだけど、他3人はまったくの初対面!しかも獣人さん!!しかもひとりは女性なんだよ…!!!)
否この場合は雌と言うべきか?なんてどうでもいいことを考えながらも体はレイノルドの愛撫でとろとろに溶けていく。もしや変な薬でも使ってんじゃねえだろな…
何故こんな人(?)前でこんなことになっているのかと言うと、レイノルド的にはそれなりの理由があったりする。
「いくらお前が奴隷でも、私が寵愛しているとなれば話は別だ」
特別に可愛がっている様子を見せつければ酷い扱いを受けることもないだろうと、レイノルドは龍之介にそう提案してきたのである。
うん?とも思ったが、いかんせん龍之介にはこちらの常識がわからない。自信満々にそう断言されてしまえば「そういうもの…?」と思ってしまう。同席していたエルヴィンも何も言ってこなかったし。
その為ふたりは獣人国に入った途端にイチャつき出したのだった。最初は膝に乗せたり軽いキスをしたりと可愛らしい接触だったものの、気がつけば服の中に手を突っ込まれて尻に指を挿れられている始末である。どうしてこうなった。
しかもこれがめちゃくちゃ感じるのだ。悔しいかな、やはり人前でされるという羞恥心が絶妙なスパイスになっていることは否めない。俺も立派に変態の仲間入りだなと龍之介は心の中で泣いた。こんなはずじゃなかったのに。
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