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俺、性奴隷でした
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「随分気持ち良さげに抱かれていたな?」
「えーと…」
あの日のことを、今、このタイミングで蒸し返してくるとは…
(ヤバい…のか?でもダームウェルは、浮気のうちに入らないって…)
そう、言っていたのだけれど、と龍之介はチラリと横目でレイノルドの様子を伺う。お、怒って…る?のか、判断のつき難い顔をしている。ううん、よくわからん。
「あれは、止むに止まれぬ事情があってだな…」
「あの時も私が不在の時だった。今回も留守が長引けば、きっとお前は同じことをするだろう」
「…………(そうかも…)」
「ダームウェルがいなくとも、屋敷には相手をしてくれそうな男がごまんといる。ルクシュあたりなら喜んで抱いてくれるだろう」
「その言い方は…ちょっと…」
まるで俺がビッチみたいじゃん?と龍之介は思ったが、口には出さなかった。余計なことを言うともっとややこしくなる気配を察したからである。
「えっと…つまり?」
「私の目の届かないところでお前が他の男に股をひらくのは許可出来ない」
「それはさっき聞いた」
「……だから貞操帯を、」
「それは無理。断固拒否」
「じゃあついてくるか?」
「…………その二択しかないわけね…」
その時、ダームウェルと寝たこと自体は怒ってないのかな?と疑問が残ったわけだが、わざわざ確認する勇気もなかったので龍之介はその話題を一旦流すことにした。
これが良くなかったと身をもって知るのは、もう少し後のことになる。
「ちなみにその貞操帯、ちょっと見せてもらっていい?」
「ああ」
「………………」
かなりイカついデザインである。ちんこを覆うリングがまるで牢獄のよう…
根もとから拘束出来るようになっている為ちんこの動きを極限まで制限出来るつくりになっている。ケースのリングは金属で出来ていて、無理矢理外すことはおそらく不可能だろう。
(アナルプラグは取り外し可能だろうけど、ちんこの方はガチだ…!)
正直死んでもつけたくない。
「筒状になっていて先端部分は開いているものを選んだ。排尿行為は問題なく行えるぞ」
「なにその配慮しましたみたいな感じ…!!」
そういう問題ではない!何故俺がこんなものをつけて射精制限されなきゃならんのか!!
(…………あ、性奴隷だからか)
そういえば俺、こいつの所有物なんだった、と今更ながらに龍之介は自覚する。
自由を与えられ過ぎて、すっかり失念していた。
(俺に拒否権なんて端からないんじゃん…?)
いくら口で抵抗してみたって、レイノルドは結局は自分のしたいようにするだろう。
龍之介には嫌々やるか、受け入れてやるかの二択しかないのだ。
(それでも、選ばせてくれるだけマシなのかもしれない。貞操帯をつけての留守番か、仕事についていって獣人共に犯されるか…)
「悪いけど、少し考えさせてくれる?」
真顔でそう呟くと、レイノルドは「わかった」と了承し、期限をつけてくれた。
「三日後には出発する。明後日までにどうするか決めておけ」
「………………うん、」
ゴツい貞操帯片手に、龍之介は神妙な顔で頷く。
とりあえずリーリエに相談してみようかなと、そんなことを考えながら。
「えーと…」
あの日のことを、今、このタイミングで蒸し返してくるとは…
(ヤバい…のか?でもダームウェルは、浮気のうちに入らないって…)
そう、言っていたのだけれど、と龍之介はチラリと横目でレイノルドの様子を伺う。お、怒って…る?のか、判断のつき難い顔をしている。ううん、よくわからん。
「あれは、止むに止まれぬ事情があってだな…」
「あの時も私が不在の時だった。今回も留守が長引けば、きっとお前は同じことをするだろう」
「…………(そうかも…)」
「ダームウェルがいなくとも、屋敷には相手をしてくれそうな男がごまんといる。ルクシュあたりなら喜んで抱いてくれるだろう」
「その言い方は…ちょっと…」
まるで俺がビッチみたいじゃん?と龍之介は思ったが、口には出さなかった。余計なことを言うともっとややこしくなる気配を察したからである。
「えっと…つまり?」
「私の目の届かないところでお前が他の男に股をひらくのは許可出来ない」
「それはさっき聞いた」
「……だから貞操帯を、」
「それは無理。断固拒否」
「じゃあついてくるか?」
「…………その二択しかないわけね…」
その時、ダームウェルと寝たこと自体は怒ってないのかな?と疑問が残ったわけだが、わざわざ確認する勇気もなかったので龍之介はその話題を一旦流すことにした。
これが良くなかったと身をもって知るのは、もう少し後のことになる。
「ちなみにその貞操帯、ちょっと見せてもらっていい?」
「ああ」
「………………」
かなりイカついデザインである。ちんこを覆うリングがまるで牢獄のよう…
根もとから拘束出来るようになっている為ちんこの動きを極限まで制限出来るつくりになっている。ケースのリングは金属で出来ていて、無理矢理外すことはおそらく不可能だろう。
(アナルプラグは取り外し可能だろうけど、ちんこの方はガチだ…!)
正直死んでもつけたくない。
「筒状になっていて先端部分は開いているものを選んだ。排尿行為は問題なく行えるぞ」
「なにその配慮しましたみたいな感じ…!!」
そういう問題ではない!何故俺がこんなものをつけて射精制限されなきゃならんのか!!
(…………あ、性奴隷だからか)
そういえば俺、こいつの所有物なんだった、と今更ながらに龍之介は自覚する。
自由を与えられ過ぎて、すっかり失念していた。
(俺に拒否権なんて端からないんじゃん…?)
いくら口で抵抗してみたって、レイノルドは結局は自分のしたいようにするだろう。
龍之介には嫌々やるか、受け入れてやるかの二択しかないのだ。
(それでも、選ばせてくれるだけマシなのかもしれない。貞操帯をつけての留守番か、仕事についていって獣人共に犯されるか…)
「悪いけど、少し考えさせてくれる?」
真顔でそう呟くと、レイノルドは「わかった」と了承し、期限をつけてくれた。
「三日後には出発する。明後日までにどうするか決めておけ」
「………………うん、」
ゴツい貞操帯片手に、龍之介は神妙な顔で頷く。
とりあえずリーリエに相談してみようかなと、そんなことを考えながら。
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