51 / 239
浮気ってどこから?
しおりを挟む
「近々仕事で遠方に行かねばならなくなった」
「へえ」
「その間、お前をどうするか考えたのだが…」
「えっ、普通に留守番してるけど?」
それ以外にどんな選択肢が?という顔をした龍之介に対し、レイノルドは至極真面目な表情のまま話続ける。
「屋敷を空ける期間は短く見積もって一月、長ければ三ヶ月はかかる。その間禁欲出来る自信があるか?」
「それは、ないな…」
なに、貞操帯でもつけるつもり?と冗談半分で聞いたのだが、レイノルドは無言で頷く。その顔は真顔そのものである。
え、いやー…今のは冗談のつもりだったんですけど…?
「マ、マジで?」
「屋敷に置いて行くならこれをつけてもらう」
「…………(アナルプラグ付き貞操帯…!!)」
「ついて来るなら…」
「ついてく!!ついて行かせて!!」
頼むから!!と龍之介は半狂乱になってレイノルドにしがみつく。あんなもんを一月も二月も股間に装着していたら絶対に頭がおかしくなる!!
(っていうかあれ…?レイノルドって浮気ダメ、絶対!の人だったっけ?)
以前はもっとおおらか(?)だった気がするのだが、いつからこんな物騒な代物を用意していたのだろう。ああ恐ろしい、どうせ鍵は魔法とかであかなくされてしまうのだろう、想像しただけでもタマがヒュンとなる。
「ついて来たいのか?」
「是非に!!」
「構わないが……行き先は獣人族の王がいる場所だ。性奴隷を連れていくと必然輪姦されることになると思うがそれでもいいのか?」
「…え、今なんて?」
「輪姦されると思うぞ」
「それって犯…」
犯罪では?と言おうとしてはたと気付く。性奴隷なんだから、輪姦されたって別におかしかないのである。だってそれが仕事なのだから。
「そ、それって絶対なわけ?確定事項??」
「まあ過去の例を取っても性奴隷を連れて行くということは、手土産を持っていくようなものだからな。それでなくともあちらはセックスが政治の次くらいに重要なお国柄だ。態々連れて行って出来ませんヤラせませんじゃ話にならないだろう」
「お、俺が他の奴らにヤラれても、別に構わないわけね…?」
「私の目の届く範囲でなら、吝かではない」
やぶさかでないんだ…!と龍之介は愕然とする。なら別に貞操帯なんてつけなくたっていいじゃん!と龍之介は猛抗議する。そもそもレイノルドの留守中にどんな性欲処理の仕方をしようとそれは俺の勝手だろう!と龍之介はここぞとばかりに捲し立てた。
「それは違う。さすがに国を跨ぐほど離れてしまえば遠見の異能を常時続けることは難しい。私が見れないところでお前が別の誰かに股をひらいているかと思うとはらわたが煮えくり返る」
「……見れれば問題ないわけ?」
「まあそうだな。だが私のいないところで誰かがリュウの体を楽しむのは腹立たしいし勿体無い」
「もったいない…」
どういう感性?と首を傾げたくなったが、そこのところを深掘りしても何も出てこない気がするので敢えて突っ込まないことにする。
「要は留守中浮気しなけりゃいいって話だろ?貞操帯なんかなくったって、男相手に股ひらいたりしねーよ」
精々ひとりでシコシコ慰めるくらいである。
そう説明してみるも、レイノルドは納得しなかった。何故なら前例があるからである。
「だがお前はダームウェルと寝ただろう」
「………………」
あ、やっぱりバレてました?
これは分が悪い。やべ、とついついレイノルドから視線を逸らしてしまう龍之介であった。
「へえ」
「その間、お前をどうするか考えたのだが…」
「えっ、普通に留守番してるけど?」
それ以外にどんな選択肢が?という顔をした龍之介に対し、レイノルドは至極真面目な表情のまま話続ける。
「屋敷を空ける期間は短く見積もって一月、長ければ三ヶ月はかかる。その間禁欲出来る自信があるか?」
「それは、ないな…」
なに、貞操帯でもつけるつもり?と冗談半分で聞いたのだが、レイノルドは無言で頷く。その顔は真顔そのものである。
え、いやー…今のは冗談のつもりだったんですけど…?
「マ、マジで?」
「屋敷に置いて行くならこれをつけてもらう」
「…………(アナルプラグ付き貞操帯…!!)」
「ついて来るなら…」
「ついてく!!ついて行かせて!!」
頼むから!!と龍之介は半狂乱になってレイノルドにしがみつく。あんなもんを一月も二月も股間に装着していたら絶対に頭がおかしくなる!!
(っていうかあれ…?レイノルドって浮気ダメ、絶対!の人だったっけ?)
以前はもっとおおらか(?)だった気がするのだが、いつからこんな物騒な代物を用意していたのだろう。ああ恐ろしい、どうせ鍵は魔法とかであかなくされてしまうのだろう、想像しただけでもタマがヒュンとなる。
「ついて来たいのか?」
「是非に!!」
「構わないが……行き先は獣人族の王がいる場所だ。性奴隷を連れていくと必然輪姦されることになると思うがそれでもいいのか?」
「…え、今なんて?」
「輪姦されると思うぞ」
「それって犯…」
犯罪では?と言おうとしてはたと気付く。性奴隷なんだから、輪姦されたって別におかしかないのである。だってそれが仕事なのだから。
「そ、それって絶対なわけ?確定事項??」
「まあ過去の例を取っても性奴隷を連れて行くということは、手土産を持っていくようなものだからな。それでなくともあちらはセックスが政治の次くらいに重要なお国柄だ。態々連れて行って出来ませんヤラせませんじゃ話にならないだろう」
「お、俺が他の奴らにヤラれても、別に構わないわけね…?」
「私の目の届く範囲でなら、吝かではない」
やぶさかでないんだ…!と龍之介は愕然とする。なら別に貞操帯なんてつけなくたっていいじゃん!と龍之介は猛抗議する。そもそもレイノルドの留守中にどんな性欲処理の仕方をしようとそれは俺の勝手だろう!と龍之介はここぞとばかりに捲し立てた。
「それは違う。さすがに国を跨ぐほど離れてしまえば遠見の異能を常時続けることは難しい。私が見れないところでお前が別の誰かに股をひらいているかと思うとはらわたが煮えくり返る」
「……見れれば問題ないわけ?」
「まあそうだな。だが私のいないところで誰かがリュウの体を楽しむのは腹立たしいし勿体無い」
「もったいない…」
どういう感性?と首を傾げたくなったが、そこのところを深掘りしても何も出てこない気がするので敢えて突っ込まないことにする。
「要は留守中浮気しなけりゃいいって話だろ?貞操帯なんかなくったって、男相手に股ひらいたりしねーよ」
精々ひとりでシコシコ慰めるくらいである。
そう説明してみるも、レイノルドは納得しなかった。何故なら前例があるからである。
「だがお前はダームウェルと寝ただろう」
「………………」
あ、やっぱりバレてました?
これは分が悪い。やべ、とついついレイノルドから視線を逸らしてしまう龍之介であった。
65
お気に入りに追加
1,610
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
異世界のオークションで落札された俺は男娼となる
mamaマリナ
BL
親の借金により俺は、ヤクザから異世界へ売られた。異世界ブルーム王国のオークションにかけられ、男娼婦館の獣人クレイに買われた。
異世界ブルーム王国では、人間は、人気で貴重らしい。そして、特に日本人は人気があり、俺は、日本円にして500億で買われたみたいだった。
俺の異世界での男娼としてのお話。
※Rは18です
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
【BL】SNSで人気の訳あり超絶イケメン大学生、前立腺を子宮化され、堕ちる?【R18】
NichePorn
BL
スーパーダーリンに犯される超絶イケメン男子大学生
SNSを開設すれば即10万人フォロワー。
町を歩けばスカウトの嵐。
超絶イケメンなルックスながらどこか抜けた可愛らしい性格で多くの人々を魅了してきた恋司(れんじ)。
そんな人生を謳歌していそうな彼にも、児童保護施設で育った暗い過去や両親の離婚、SNS依存などといった訳ありな点があった。
愛情に飢え、性に奔放になっていく彼は、就活先で出会った世界規模の名門製薬会社の御曹司に手を出してしまい・・・。
【完結済み】異世界でもモテるって、僕すごいかも。
mamaマリナ
BL
【完結済み 番外編を投稿予定】
モデルの仕事帰りに、異世界転移。召還された国は、男しかいない。別にバイだから、気にしないけど、ここでもモテるって、僕すごくない?
国を助けるために子ども生めるかなあ?
騎士団長(攻)×中性的な美人(受)
???×中性的な美人
体格差
複数プレイあり
一妻多夫
タイトルに※は、R18です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる