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顔より性格
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さて、感覚共有なるものをかけられて3日が過ぎようとしていた。
その間毎日レイノルドとセックスをしていたわけだが、その翌朝になると毎回ルクシュがリーリエからの伝言を持って部屋を訪れるようになっていた。
「今日はなんて?」
「もっとキスせえ、だそうです」
「へえ…意外と少女趣味…」
伝言というか、感想というか、要望というか
リーリエはすっかり味をしめたのか、今度は自分がされたいプレイを龍之介に要求してくるようになった。どんなメンタルしてるの?という話だが、聞くところによると龍之介とレイノルドのセックスは屋敷内に筒抜けだったようで、それはそれはかなりの騒音…迷惑行為…否それも全てはリーリエを諦めさせる為の手段だったわけだけど、とにかく全方位に迷惑をかけてしまっていたらしい。
具体的にどう迷惑をかけたのかというと、屋敷全体がムラムラしてしまう非常事態だったのだそうだ。
それでなくとも獣人や獣人ハーフの多い屋敷である。みんな性欲強めであるからして、あっちこっちで盛る使用人が続出したそうな(嫌な職場である)
例に漏れずリーリエも、好きな男の情事中の声が聞こえてくるとなると悶々とするらしく、相当な欲求不満状態に陥っていたらしい。
「べっつに、レイノルドにこだわらなくてもあんだけ美人なら選びたい放題だろうに…」
「美人…か…?」
「美人だろ?髪形と化粧と着てるものを変えればかなり印象は変わると思うけど」
「まず性格を変えない限り色々と無理だろう」
「ああ、そういう…」
ルクシュはげんなりした表情で肩を落としている。屋敷内のメイドはみなリーリエのお世話でてんやわんやらしく、ルクシュは男ではあるが容姿が整っている為リーリエの対応を任されているらしい(主に力仕事関係で)
「俺はどんなに顔が美人でもあの性格は無理だ」
「まあ世の中には顔さえ良けりゃそれでいいって奴もいるにはいるから…」
「とにかく伝えたからな!俺はもう帰る!!」
「お、おう…」
ルクシュはそう宣言すると勢いよく扉を閉めて走り去っていった。きっとこの後もリーリエのわがままに付き合わされるのだろう。気の毒としか言いようがない。
(アイツも大変なんだなあ…)
第一印象こそ最悪だったが、今となっては少し同情する気持ちがないわけでもない龍之介であった。
「それにしてもキス多め、ね」
なかなか可愛いお願いをしてくるじゃないかと龍之介はニヤニヤしてしまう。
龍之介的にはリーリエがどんな性格だろうと、自分に危害を加えないのであればそれで構わなかった。むしろ顔はタイプだし、欲求不満だというなら3Pしたって構わないとさえ考えていた。
まあレイノルドは嫌がるだろうけど。
その間毎日レイノルドとセックスをしていたわけだが、その翌朝になると毎回ルクシュがリーリエからの伝言を持って部屋を訪れるようになっていた。
「今日はなんて?」
「もっとキスせえ、だそうです」
「へえ…意外と少女趣味…」
伝言というか、感想というか、要望というか
リーリエはすっかり味をしめたのか、今度は自分がされたいプレイを龍之介に要求してくるようになった。どんなメンタルしてるの?という話だが、聞くところによると龍之介とレイノルドのセックスは屋敷内に筒抜けだったようで、それはそれはかなりの騒音…迷惑行為…否それも全てはリーリエを諦めさせる為の手段だったわけだけど、とにかく全方位に迷惑をかけてしまっていたらしい。
具体的にどう迷惑をかけたのかというと、屋敷全体がムラムラしてしまう非常事態だったのだそうだ。
それでなくとも獣人や獣人ハーフの多い屋敷である。みんな性欲強めであるからして、あっちこっちで盛る使用人が続出したそうな(嫌な職場である)
例に漏れずリーリエも、好きな男の情事中の声が聞こえてくるとなると悶々とするらしく、相当な欲求不満状態に陥っていたらしい。
「べっつに、レイノルドにこだわらなくてもあんだけ美人なら選びたい放題だろうに…」
「美人…か…?」
「美人だろ?髪形と化粧と着てるものを変えればかなり印象は変わると思うけど」
「まず性格を変えない限り色々と無理だろう」
「ああ、そういう…」
ルクシュはげんなりした表情で肩を落としている。屋敷内のメイドはみなリーリエのお世話でてんやわんやらしく、ルクシュは男ではあるが容姿が整っている為リーリエの対応を任されているらしい(主に力仕事関係で)
「俺はどんなに顔が美人でもあの性格は無理だ」
「まあ世の中には顔さえ良けりゃそれでいいって奴もいるにはいるから…」
「とにかく伝えたからな!俺はもう帰る!!」
「お、おう…」
ルクシュはそう宣言すると勢いよく扉を閉めて走り去っていった。きっとこの後もリーリエのわがままに付き合わされるのだろう。気の毒としか言いようがない。
(アイツも大変なんだなあ…)
第一印象こそ最悪だったが、今となっては少し同情する気持ちがないわけでもない龍之介であった。
「それにしてもキス多め、ね」
なかなか可愛いお願いをしてくるじゃないかと龍之介はニヤニヤしてしまう。
龍之介的にはリーリエがどんな性格だろうと、自分に危害を加えないのであればそれで構わなかった。むしろ顔はタイプだし、欲求不満だというなら3Pしたって構わないとさえ考えていた。
まあレイノルドは嫌がるだろうけど。
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