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なんだかいつも以上に燃え滾った気がする。
(ダームウェルいないんだから、程々に頼むよ…)
ダームウェルは屋敷を去る際、僅かながら回復薬と筋力増強薬、それからもしもの時の為の特効薬を置いていってくれた。
だが、その数は決して多くない。多くないのでやはり滅多なことでは使いたくない龍之介であったが、昨夜の狂態ぶりは流石に堪えた。
「か、回復薬一本…」
栄養ドリンクばりにグイッと飲み干し、そのままぱたりと横になる。
ジワジワと体が熱くなり、末端から温まっていくのがわかる。すごい。力が漲ってくる。ダームウェルさまさまである。
(しかし、わりとハードめな夜だったけど、例のリーリエとかいうあの子は満足出来たんだろうか…)
リーリエの想像するレイノルドのセックスがどんなものなのかはわからないが、龍之介が尻で感じてる時あっちも尻に異物が入ってきた感覚があるのだろうか?
(なんか…それっていいのかな…)
確かに気持ち良い瞬間もたくさんあるにはあるが、レイノルドは息を吸うように尻を叩いたり首を絞めたりあちこち噛みついてきたりするSよりの変態である。
もし仮にリーリエがレイノルドに対してあらぬ夢を見ていたら、きっとかなりのギャップだったに違いない。
(ああ…でも幻滅してくれた方が、レイノルド的にも俺的にもいいのか…?)
なんとも複雑な気分である。それにしてもあの美少女が夜中自分と感覚を共有し、同じように感じて身悶えていたかと思うと妙な気分である。ちょっと、えっちだな…とは思ってしまう。男の子だもの…
などと考えていると、珍しく扉が3回ノックされた。
エルヴィンとは違うノックの仕方である。ちなみにレイノルドはノックと同時に入ってくるので扉の向こうにいるのはそのふたり以外の誰かということになる。
「はーい…」
勝手に入ってきてくれと言わんばかりに返事だけして動かない龍之介を察したかのように、扉は数秒の静寂の後にゆっくりと開かれる。
すると、そこに立っていたのはいつぞやの金髪くるくる頭の青年だった。
内心で「げっ」と思ったのが顔に出たのか、目が合った瞬間に向こうも気まずそうな顔をする。
だが今回は扉からこっちに近づいてくる様子はない。レイノルドから何か言われているのか、若干挙動不審気味に所在なさげにしていた。
「……なんか用?」
「言伝を預かってきた」
「言伝?誰から?」
「リーリエ…お嬢様から…」
「リーリエ…」
って、あの?という顔をした龍之介に、金髪くるくる頭は神妙な面持ちのまま、ちいさく頷いた。
うわー…聞きたいような、聞きたくないような…
「な、なんて?」
それでも、怖いもの見たさ(聞きたさ?)で聞いてしまう。すると、これまた予想外のことを件のリーリエ嬢は言ってきたのであった。
「もっと感度をあげろ、だそうです」
「え、えええ…」
マジかよ、と龍之介は思う。
この世界って、みんなちょっと性癖歪んでるのかな?
(ダームウェルいないんだから、程々に頼むよ…)
ダームウェルは屋敷を去る際、僅かながら回復薬と筋力増強薬、それからもしもの時の為の特効薬を置いていってくれた。
だが、その数は決して多くない。多くないのでやはり滅多なことでは使いたくない龍之介であったが、昨夜の狂態ぶりは流石に堪えた。
「か、回復薬一本…」
栄養ドリンクばりにグイッと飲み干し、そのままぱたりと横になる。
ジワジワと体が熱くなり、末端から温まっていくのがわかる。すごい。力が漲ってくる。ダームウェルさまさまである。
(しかし、わりとハードめな夜だったけど、例のリーリエとかいうあの子は満足出来たんだろうか…)
リーリエの想像するレイノルドのセックスがどんなものなのかはわからないが、龍之介が尻で感じてる時あっちも尻に異物が入ってきた感覚があるのだろうか?
(なんか…それっていいのかな…)
確かに気持ち良い瞬間もたくさんあるにはあるが、レイノルドは息を吸うように尻を叩いたり首を絞めたりあちこち噛みついてきたりするSよりの変態である。
もし仮にリーリエがレイノルドに対してあらぬ夢を見ていたら、きっとかなりのギャップだったに違いない。
(ああ…でも幻滅してくれた方が、レイノルド的にも俺的にもいいのか…?)
なんとも複雑な気分である。それにしてもあの美少女が夜中自分と感覚を共有し、同じように感じて身悶えていたかと思うと妙な気分である。ちょっと、えっちだな…とは思ってしまう。男の子だもの…
などと考えていると、珍しく扉が3回ノックされた。
エルヴィンとは違うノックの仕方である。ちなみにレイノルドはノックと同時に入ってくるので扉の向こうにいるのはそのふたり以外の誰かということになる。
「はーい…」
勝手に入ってきてくれと言わんばかりに返事だけして動かない龍之介を察したかのように、扉は数秒の静寂の後にゆっくりと開かれる。
すると、そこに立っていたのはいつぞやの金髪くるくる頭の青年だった。
内心で「げっ」と思ったのが顔に出たのか、目が合った瞬間に向こうも気まずそうな顔をする。
だが今回は扉からこっちに近づいてくる様子はない。レイノルドから何か言われているのか、若干挙動不審気味に所在なさげにしていた。
「……なんか用?」
「言伝を預かってきた」
「言伝?誰から?」
「リーリエ…お嬢様から…」
「リーリエ…」
って、あの?という顔をした龍之介に、金髪くるくる頭は神妙な面持ちのまま、ちいさく頷いた。
うわー…聞きたいような、聞きたくないような…
「な、なんて?」
それでも、怖いもの見たさ(聞きたさ?)で聞いてしまう。すると、これまた予想外のことを件のリーリエ嬢は言ってきたのであった。
「もっと感度をあげろ、だそうです」
「え、えええ…」
マジかよ、と龍之介は思う。
この世界って、みんなちょっと性癖歪んでるのかな?
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