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執事よりメイド、犬より猫派
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思えばこの世界にきて、ろくに女の子と接触した記憶がなかった。
(か、可愛い女の子だ…!)
龍之介は傷の手当てをされながら、その感動を噛み締める。やっぱり女の子はいい!柔らかくていい匂い!!
まあその女の子に、とんでもない醜態を晒しているわけだが…その部分については深く考えてはいけないと、思考を閉ざす。だって我に返ると、死にたくなるからね…
変態主人により再び全身精子まみれの噛み跡だらけになった龍之介は、気がつくと清潔なベッドの上に寝転んでいた。
そして、その傍らには猫耳のついた可愛らしいメイドさんが、今まさに手当てをしてくれようと軟膏を手にしていたところであった。
彼女はこの屋敷のメイドで名をミアと言うらしい。名前も猫みたいで可愛い!と、龍之介はご機嫌で彼女に促されるまま手当てを受けることになったのだった。
「うっ」
「痛みますか?」
「まあ、それなりに…」
首筋にある噛み跡に傷薬を塗られ、龍之介は思わず顔を顰める。
全然痛くないですよ!と言いたいところだが、実を言うと死ぬほど痛い。牙でも生えてんのかあの男は…
そんな調子で、龍之介の体は全身噛み跡だらけであった。興奮すると噛みつく癖があるのか、イキそうになると噛むのかわからないが、とにかくやたらめったら噛みつかれてしまった。
行為の最中はこちらも興奮していてあまり痛みも気にならないが、ひとたび事が終わればこのザマだ。尻も勿論痛いがそれと同じくらい噛みつかれた箇所がズキズキと痛んで仕方ない。
「回復魔法が使えればいいのですが、生憎この屋敷には使える者がおりません」
「そうなんだ。怪我した時とか、どうしてるわけ?」
「そもそもこの屋敷の者は滅多に怪我をしません。殆どが獣人のハーフかクォーターです。獣人の血が入った者は体が頑丈なので滅多なことで怪我も病気もしないのです」
「へ、へー…」
サラッととんでもないことを言われた気がする。
ということは、あの男も獣人の血が入っているということだろうか…
(だからあんなに性欲が強いのか?というか、一回の射精も長いしちんこも長いし舌も長いのはそのせいか?)
確かにさっきの行為も、セックスというよりは交尾のようだった。動物的というか、なんというか…
なんてことを考えていると、自然と下半身が元気になっていた。マ、マジかー……自分も大概どうかしてるぜと思いながらも、龍之介はチラリと横目でミアを盗み見る。
今は内腿の手当てをしてくれている為、龍之介が勃起していることは勿論気付いているだろう。だがフル無視である。恥ずかしがったり嫌悪した様子もない。その顔はまったくの無である。
(……俺も、誰のこと考えておったててんだよ…)
せっかくこんな可愛い子に手当てしてもらっているのに。
少しもエロい気分にならないどころか、尻の奥が疼いてきてるあたり、もうすっかりあの男のいいように調教された気分である。
(もしかしたら俺、もう一生女の子でイケないのかな…)
そう考えると、涙が出てくる。もうちんこを使う機会さえないのか。
それでも手当てされるなら、男より断然女の子がいい。そこは譲れない、と強く切実に願う龍之介であった。
(か、可愛い女の子だ…!)
龍之介は傷の手当てをされながら、その感動を噛み締める。やっぱり女の子はいい!柔らかくていい匂い!!
まあその女の子に、とんでもない醜態を晒しているわけだが…その部分については深く考えてはいけないと、思考を閉ざす。だって我に返ると、死にたくなるからね…
変態主人により再び全身精子まみれの噛み跡だらけになった龍之介は、気がつくと清潔なベッドの上に寝転んでいた。
そして、その傍らには猫耳のついた可愛らしいメイドさんが、今まさに手当てをしてくれようと軟膏を手にしていたところであった。
彼女はこの屋敷のメイドで名をミアと言うらしい。名前も猫みたいで可愛い!と、龍之介はご機嫌で彼女に促されるまま手当てを受けることになったのだった。
「うっ」
「痛みますか?」
「まあ、それなりに…」
首筋にある噛み跡に傷薬を塗られ、龍之介は思わず顔を顰める。
全然痛くないですよ!と言いたいところだが、実を言うと死ぬほど痛い。牙でも生えてんのかあの男は…
そんな調子で、龍之介の体は全身噛み跡だらけであった。興奮すると噛みつく癖があるのか、イキそうになると噛むのかわからないが、とにかくやたらめったら噛みつかれてしまった。
行為の最中はこちらも興奮していてあまり痛みも気にならないが、ひとたび事が終わればこのザマだ。尻も勿論痛いがそれと同じくらい噛みつかれた箇所がズキズキと痛んで仕方ない。
「回復魔法が使えればいいのですが、生憎この屋敷には使える者がおりません」
「そうなんだ。怪我した時とか、どうしてるわけ?」
「そもそもこの屋敷の者は滅多に怪我をしません。殆どが獣人のハーフかクォーターです。獣人の血が入った者は体が頑丈なので滅多なことで怪我も病気もしないのです」
「へ、へー…」
サラッととんでもないことを言われた気がする。
ということは、あの男も獣人の血が入っているということだろうか…
(だからあんなに性欲が強いのか?というか、一回の射精も長いしちんこも長いし舌も長いのはそのせいか?)
確かにさっきの行為も、セックスというよりは交尾のようだった。動物的というか、なんというか…
なんてことを考えていると、自然と下半身が元気になっていた。マ、マジかー……自分も大概どうかしてるぜと思いながらも、龍之介はチラリと横目でミアを盗み見る。
今は内腿の手当てをしてくれている為、龍之介が勃起していることは勿論気付いているだろう。だがフル無視である。恥ずかしがったり嫌悪した様子もない。その顔はまったくの無である。
(……俺も、誰のこと考えておったててんだよ…)
せっかくこんな可愛い子に手当てしてもらっているのに。
少しもエロい気分にならないどころか、尻の奥が疼いてきてるあたり、もうすっかりあの男のいいように調教された気分である。
(もしかしたら俺、もう一生女の子でイケないのかな…)
そう考えると、涙が出てくる。もうちんこを使う機会さえないのか。
それでも手当てされるなら、男より断然女の子がいい。そこは譲れない、と強く切実に願う龍之介であった。
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