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ご主人様の一物
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「自分の立場は弁えているか」
「まあ……一応……」
不承不承ながらそうこたえると、男は片眉を器用に釣りあげて難しい顔をした。
次の瞬間男は体を屈めると、龍之介の顔にスッと手を伸ばす。
「うっ!?」
「私は服従の呪いも従属の誓いもする気はない。だが貴様が不遜な態度を取るようであれば、こちらも相応の対処を考える」
「ううっ!?わ、わぁかぁりましゅたっ!」
グッと下顎と頬を同時につかまれ、至近距離で威嚇される。
シュッとしたひょろひょろのイケメンかと思いきや、近くで見た男の目は猛禽類のそれであった。
(く、喰われる…!)
一瞬にして、捕食される側の気分に陥った。
この男に逆らってはいけないと、本能が警鐘を鳴らしている。
「わかったならいい」
男は手を離すと、龍之介の座るベッドに腰掛ける。
そしておもむろに股を広げると「勃たせろ」と言ってきた。
「た……?」
「口でも手でもいい。早くしろ」
「……………えーと…」
やばい、と龍之介は思う。これはもう、本格的に逃げられない。覚悟を決めなくてはならない時がきてしまった。
「で、では、失礼して…」
龍之介は震える手で男の下半身に手を伸ばす。当然のことながら、そこはまだなんの反応も示してはいない。
(お、男のパンツを脱がす日がくるなんて……)
人生何があるかわからない。そんなことを考えながら、龍之介はもつれる指で男のモノを取り出す。
それは、勃起していないにも関わらず凶悪な大きさであった。
「嘘だろ…」
思わず口から感想がこぼれでる。
こんなちんこ、漫画じゃないんだから…というか通常時でこれなら、勃起したらいったいどうなってしまうん?
というか、俺の尻は大丈夫なの??
「おい、ぼんやりするな」
「うわぁ!あっ、はっ、はいぃ!」
軽く頭を小突かれ、龍之介は我にかえる。危ない、あまりのショックで意識がどこか遠くにいってしまっていた。
龍之介は慌てて男の股の間にしゃがみ込むと、その立派なちんこをまじまじと見つめた。これ、いったいどうしたら…?と考えている間にも頭上で男の溜息が聞こえてくる。
(うう、嫌なプレッシャー……)
しかし、ここで粗相をすればすぐに捨てられてしまうかもしれない。
この世界に来て数日で、龍之介はここで自分が普通に暮らしていくことは無理だと早々に判断していた。
まず体の大きさが違う。龍之介もそこそこ身長はある方だったが、この世界の奴らはとにかく体がデカい。
細身に見えても筋肉のつき方がえぐいのだ。勿論華奢な女や男もいるにはいたが、そういう奴らは殆どが異能を持っていた。要するに自分の身を守れるだけの術をちゃんと持っているのだ。
しかし龍之介にはそれがない。持てる技術も知識も、ありふれたものでしかない。身体的なハンデを補うだけの能力が、今の自分には何もないのである。
(ここを追い出されても、また奴隷商に捕まるか、下手すりゃ殺されて終いだ。そんなのは流石にごめんだっつーの!)
そこらで野垂れ死ぬよりは、男のちんこを咥える方がマシである。
マシ……だよな?
龍之介は一抹の不安を抱きながらも、意を決して男のちんこに顔を近づける。
ありがたいことに、そこは殆ど無臭であった。綺麗好きな主人で良かった…!と無駄に感謝しながら龍之介は男の凶悪なそれに舌を這わせはじめたのだった。
「まあ……一応……」
不承不承ながらそうこたえると、男は片眉を器用に釣りあげて難しい顔をした。
次の瞬間男は体を屈めると、龍之介の顔にスッと手を伸ばす。
「うっ!?」
「私は服従の呪いも従属の誓いもする気はない。だが貴様が不遜な態度を取るようであれば、こちらも相応の対処を考える」
「ううっ!?わ、わぁかぁりましゅたっ!」
グッと下顎と頬を同時につかまれ、至近距離で威嚇される。
シュッとしたひょろひょろのイケメンかと思いきや、近くで見た男の目は猛禽類のそれであった。
(く、喰われる…!)
一瞬にして、捕食される側の気分に陥った。
この男に逆らってはいけないと、本能が警鐘を鳴らしている。
「わかったならいい」
男は手を離すと、龍之介の座るベッドに腰掛ける。
そしておもむろに股を広げると「勃たせろ」と言ってきた。
「た……?」
「口でも手でもいい。早くしろ」
「……………えーと…」
やばい、と龍之介は思う。これはもう、本格的に逃げられない。覚悟を決めなくてはならない時がきてしまった。
「で、では、失礼して…」
龍之介は震える手で男の下半身に手を伸ばす。当然のことながら、そこはまだなんの反応も示してはいない。
(お、男のパンツを脱がす日がくるなんて……)
人生何があるかわからない。そんなことを考えながら、龍之介はもつれる指で男のモノを取り出す。
それは、勃起していないにも関わらず凶悪な大きさであった。
「嘘だろ…」
思わず口から感想がこぼれでる。
こんなちんこ、漫画じゃないんだから…というか通常時でこれなら、勃起したらいったいどうなってしまうん?
というか、俺の尻は大丈夫なの??
「おい、ぼんやりするな」
「うわぁ!あっ、はっ、はいぃ!」
軽く頭を小突かれ、龍之介は我にかえる。危ない、あまりのショックで意識がどこか遠くにいってしまっていた。
龍之介は慌てて男の股の間にしゃがみ込むと、その立派なちんこをまじまじと見つめた。これ、いったいどうしたら…?と考えている間にも頭上で男の溜息が聞こえてくる。
(うう、嫌なプレッシャー……)
しかし、ここで粗相をすればすぐに捨てられてしまうかもしれない。
この世界に来て数日で、龍之介はここで自分が普通に暮らしていくことは無理だと早々に判断していた。
まず体の大きさが違う。龍之介もそこそこ身長はある方だったが、この世界の奴らはとにかく体がデカい。
細身に見えても筋肉のつき方がえぐいのだ。勿論華奢な女や男もいるにはいたが、そういう奴らは殆どが異能を持っていた。要するに自分の身を守れるだけの術をちゃんと持っているのだ。
しかし龍之介にはそれがない。持てる技術も知識も、ありふれたものでしかない。身体的なハンデを補うだけの能力が、今の自分には何もないのである。
(ここを追い出されても、また奴隷商に捕まるか、下手すりゃ殺されて終いだ。そんなのは流石にごめんだっつーの!)
そこらで野垂れ死ぬよりは、男のちんこを咥える方がマシである。
マシ……だよな?
龍之介は一抹の不安を抱きながらも、意を決して男のちんこに顔を近づける。
ありがたいことに、そこは殆ど無臭であった。綺麗好きな主人で良かった…!と無駄に感謝しながら龍之介は男の凶悪なそれに舌を這わせはじめたのだった。
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