傾国の聖女

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快楽

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「あんっ、あっ、あっ、そこ、そこダメ、突いちゃだめぇ……!」
「……ここ、ですね?聖女様の良いところ…」
「おかっ、おかしくなっちゃうから…!だめ、だめなのぉ…!」
「ふふ、いくらでもおかしくなって下さい。そんなに感じて頂けて、私もとても嬉しいです」
「あっ、──ッ!」

気持ちの良いところばかりを連続で擦られ、充希は何度目かの絶頂を迎える。
生理的な涙と、口の端から溢れ出る涎で顔はぐちゃぐちゃだ。
サイラスは色んな体位で充希を貫きながら、充希の体がどこでどんなふうに悦ぶのかを探っているようだった。

「あん、だめ、そこ、またイッちゃうからぁ…!」
「ここを突かれながら、前を弄られるのがお好きですか?」
「い、言わないで、恥ずかしい、からぁッ」
「少しも恥ずかしくなんてありませんよ。聖女様が気持ち良くなることが、私の喜びなのですから」
「そん、なぁ…」

ぐちゅぐちゅと繋がったところから卑猥な水音がひっきりなしに聞こえてくる。
勿論サイラスのカウパーかもしれないが、殆どは充希の愛液だろう。それがわかっているから、余計に恥ずかしくて堪らない。

「もっともっと気持ちよくなって頂きたいのですが、そろそろ私も限界のようで……申し訳ありませんが、一度中に出させて頂いてよろしいでしょうか」
「そ、そんなの……私に聞かれても…」
「ふふ、では次からは断りなしに中出しさせて頂きますね」
「えっ」

なんだか聞き捨てならないことをサラッと言われた気がする。
だがサイラスはとてもセックスの最中とは思えないほど爽やかな笑顔で充希に微笑みかけると、後ろから突いていた体をぐるりと反転させ、充希をベッドに押し倒した。

「イク時は、聖女様のお顔を見ながらにしたいと思っていました」
「…………!!」

そう言うや否や、サイラスは充希に覆いかぶさると、顔をキスする寸前まで近づけさせた状態で激しいピストンを再開させた。

「あっ、あっ、あんっ、アッ、アッ──!」
「感じてる顔、よく見せてください。ああ、最高に可愛い……素敵です、聖女様」
「あっ、いやっ、見ないで!見ないでよぉ…」
「どうして?こんなに淫らで可愛いのに……こんな顔を見せられたら、あっという間にイッてしまいそうです…」
「んぁ、あぁっ、はげしっ、奥、すごぃ…」
「んっ、ふっ、く……!」
「あっ、あっ、ン──!」
「……ッ、…………はぁ、まだ、出る…っ」

ほぼふたり同時に達し、中にどぷっと吐き出される感触がした。
けれどサイラスは腰を突き挿れたまま、一向に抜こうとはしない。そのまま軽く揺すられて、二度三度と射精される。その間もサイラスの視線は充希の顔に注がれていた。

至近距離で、互いの呼吸が肌に触れる程近くで、強い視線を感じる。
涎と涙でぐちゃぐちゃの、だらしのない顔をしているに違いない。恥ずかしくて顔を背けたいのに、サイラスの指がそれを許してはくれない。

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