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弟
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「ジョージ殿下は王太子殿下と仲良くしたい?」
「うん、弟だもの。お姉ちゃんが来てると乳母の人はマナー講師とかダンス講師の人と仲良くないから来ないって王太子殿下が言ってた」
なんかこの兄弟、仲良くさせてあげたいなぁ。
悪巧みを終えた三貴婦人は庭を散策しながら私たちのところに来た。王妃様がにっこり笑い王太子殿下の髪を撫でる。ついでにチョコバーをパクリ、と。…お行儀良くないけどものすごくかわいい、と思ってしまった。
「ローズマリー…」
叔母さまが呆れた様に王妃様の名前を呼ぶ。
「うふふ。久しぶりよね、この味」
王妃様は悪びれない。
「持って帰る?」
「いいの?!」
「良いわよ。エレインそろそろ支度なさい。セバスチャン、王太子殿下をそっと抱えてあげて」
叔母さまがテキパキ指示をする。
私はエレインと一緒にエレインの部屋に戻った。
「これからは宿下りは月一になるの」
エレインはエリカに手伝ってもらいながら教えてくれる。
「寂しいなぁ」
「キャスも王宮においでよ、とは言えないや。陛下と宰相夫人は怪しいし、なんだか『あの』マリアさんがこないだ陛下のとこに来てて」
「あの人が陛下になんの用があるんだろう?」
「きな臭いよね。これを兄上に報告したかったんだけど、この週末は会えなかったもんね」
「デビュタント終わったらすぐに騎士団に連れて行かれてたもんね」
エレインは頷いた。
「『あの』マリアさん見た話、丁度いいから帰りの馬車でしとく。水曜日に見かけたから。こそこそ陛下の部屋の方に行ってた。そのあとすぐに宰相夫人が同じ行動取ってたし」
「どこで見たの?」
不思議に思って聞いてみる。
「王妃様の書庫から陛下の隠し部屋へ渡る通路が見えるの。その日は書庫の整理の日で複数人のメイドが見てる」
なんでそんなわかりやすい行動するかな…。
「多分陛下、気がついてないんだと思う」
ボソっとエレインが感想を述べる。
「そもそも自分の秘密の部屋を王妃様に割り当てられた一角に作るのかね、ってほかのメイドが言ってた」
たしかに!
「うん、弟だもの。お姉ちゃんが来てると乳母の人はマナー講師とかダンス講師の人と仲良くないから来ないって王太子殿下が言ってた」
なんかこの兄弟、仲良くさせてあげたいなぁ。
悪巧みを終えた三貴婦人は庭を散策しながら私たちのところに来た。王妃様がにっこり笑い王太子殿下の髪を撫でる。ついでにチョコバーをパクリ、と。…お行儀良くないけどものすごくかわいい、と思ってしまった。
「ローズマリー…」
叔母さまが呆れた様に王妃様の名前を呼ぶ。
「うふふ。久しぶりよね、この味」
王妃様は悪びれない。
「持って帰る?」
「いいの?!」
「良いわよ。エレインそろそろ支度なさい。セバスチャン、王太子殿下をそっと抱えてあげて」
叔母さまがテキパキ指示をする。
私はエレインと一緒にエレインの部屋に戻った。
「これからは宿下りは月一になるの」
エレインはエリカに手伝ってもらいながら教えてくれる。
「寂しいなぁ」
「キャスも王宮においでよ、とは言えないや。陛下と宰相夫人は怪しいし、なんだか『あの』マリアさんがこないだ陛下のとこに来てて」
「あの人が陛下になんの用があるんだろう?」
「きな臭いよね。これを兄上に報告したかったんだけど、この週末は会えなかったもんね」
「デビュタント終わったらすぐに騎士団に連れて行かれてたもんね」
エレインは頷いた。
「『あの』マリアさん見た話、丁度いいから帰りの馬車でしとく。水曜日に見かけたから。こそこそ陛下の部屋の方に行ってた。そのあとすぐに宰相夫人が同じ行動取ってたし」
「どこで見たの?」
不思議に思って聞いてみる。
「王妃様の書庫から陛下の隠し部屋へ渡る通路が見えるの。その日は書庫の整理の日で複数人のメイドが見てる」
なんでそんなわかりやすい行動するかな…。
「多分陛下、気がついてないんだと思う」
ボソっとエレインが感想を述べる。
「そもそも自分の秘密の部屋を王妃様に割り当てられた一角に作るのかね、ってほかのメイドが言ってた」
たしかに!
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