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クランに関わる人間関係
25 訓練 2
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「魔法は禁止、武器は手に持っている水鉄砲のみ。中の色水が無くなって補充は2回まで。色水の交換はブラッドがしてくれる」
アキラがルールの説明をする。
「色水の跡が5発分着くとアウトで強制的にここの捕虜エリアに入ってくれ。あと5発当たった人はペナルティで夕方、海岸を5週走ってもらう」
「うぇ?」
エドガーが声を上げる。
「あ、開始時と色水交換後は30秒姿が消えるのでその間に移動して30秒後に開始な。あと透明になってる間は水鉄砲は使えないからな」
お昼ごろに合図がなり山の中から三々五々にメンバーが開始の広場に戻ってくる。捕虜エリアには意外な事にカイとヨアヒムもいた。他にジュニアとユリアーナがいた。水鉄砲を喰らっていないメンバーはいなかった。
エドガーはさすがに狩人の所に修行に行っていたおかげか木の上で狙って誰かに見つかるか鉄砲を喰らうかしたら登る木を変える、という方法で相手をじっくり待ってやっている。カイは運が悪いことに潜伏エリアを変えて落ち着いたエドガーに3度遭遇して5発の色水のうち3つはエドガーから喰らっている。
広場では宗介が大きな鍋でロールキャベツを煮ていた。BBQコンロにも火が起こっておりソーセージやピーマンが焼かれている。ランディが嬉し気にピーマンに目をやる。
「ランディさん、ピーマン好きだねぇ」
エヴァが言うとランディは頷く。
「こう、焼いて食べるまで興味なかったんだけどな」
宗介が笑う。
「そんなら今度、ジョージに言うて甘長とししとう、手に入れるわ。焼いて喰うても旨いやつやな」
「ししとうかぁ。俺ししとうとじゃこ、甘辛く炊いてたん好きだった」
アキラが思い出して言う。
「あれはええね。こっちじゃじゃこはないしな。ピーマンとツナで似たようなのつくろか」
「うん。お願いします」
みな好きなように食べてかなりゆっくりした気分になっている。そこでブラッドがゲートを設置する。
「拠点と繋いだから皆帰って寝た、寝た。そうだろ、アキラ」
「そうだね。訓練して食べて寝て、そうやって体は出来るからな」
ブラッドに促され皆拠点にへ帰る。オールは火が入ったままだったコンロの火を魔法で消して拠点の定位置に転移させて戻す。
「あとで清掃魔法しとくから宗介は気にしないで」
アキラはまだたっぷり入っているロールキャベツの鍋をアイテムボックスに仕舞う。
「悪いな、片付けさせて」
「宗介は気にしないで。どうせまた食べるし。明日は軽く速歩で拠点の周り回ってもらうか」
「せやな、明日はみんな筋肉痛やな」
宗介は笑っている。
帰宅してからアキラと宗介とブラッドが風呂に向かうとルトガーが既に風呂場にいた。
「ルトガー、ゆっくり湯に使って手足揉んで置いた方がいいよ」
「わかった……。身体強化もかけずに動き回ったの久しぶりだ」
ルトガーは長くなった髪をタオルでまとめて湯船の中に入りゆっくり息を吐いた。
アキラがルールの説明をする。
「色水の跡が5発分着くとアウトで強制的にここの捕虜エリアに入ってくれ。あと5発当たった人はペナルティで夕方、海岸を5週走ってもらう」
「うぇ?」
エドガーが声を上げる。
「あ、開始時と色水交換後は30秒姿が消えるのでその間に移動して30秒後に開始な。あと透明になってる間は水鉄砲は使えないからな」
お昼ごろに合図がなり山の中から三々五々にメンバーが開始の広場に戻ってくる。捕虜エリアには意外な事にカイとヨアヒムもいた。他にジュニアとユリアーナがいた。水鉄砲を喰らっていないメンバーはいなかった。
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広場では宗介が大きな鍋でロールキャベツを煮ていた。BBQコンロにも火が起こっておりソーセージやピーマンが焼かれている。ランディが嬉し気にピーマンに目をやる。
「ランディさん、ピーマン好きだねぇ」
エヴァが言うとランディは頷く。
「こう、焼いて食べるまで興味なかったんだけどな」
宗介が笑う。
「そんなら今度、ジョージに言うて甘長とししとう、手に入れるわ。焼いて喰うても旨いやつやな」
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アキラが思い出して言う。
「あれはええね。こっちじゃじゃこはないしな。ピーマンとツナで似たようなのつくろか」
「うん。お願いします」
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「拠点と繋いだから皆帰って寝た、寝た。そうだろ、アキラ」
「そうだね。訓練して食べて寝て、そうやって体は出来るからな」
ブラッドに促され皆拠点にへ帰る。オールは火が入ったままだったコンロの火を魔法で消して拠点の定位置に転移させて戻す。
「あとで清掃魔法しとくから宗介は気にしないで」
アキラはまだたっぷり入っているロールキャベツの鍋をアイテムボックスに仕舞う。
「悪いな、片付けさせて」
「宗介は気にしないで。どうせまた食べるし。明日は軽く速歩で拠点の周り回ってもらうか」
「せやな、明日はみんな筋肉痛やな」
宗介は笑っている。
帰宅してからアキラと宗介とブラッドが風呂に向かうとルトガーが既に風呂場にいた。
「ルトガー、ゆっくり湯に使って手足揉んで置いた方がいいよ」
「わかった……。身体強化もかけずに動き回ったの久しぶりだ」
ルトガーは長くなった髪をタオルでまとめて湯船の中に入りゆっくり息を吐いた。
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