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クランに関わる人間関係

17 ダンジョン!

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 「……なぁ、なんで肉ゾーンであんなに時間食ったんだ?」

魔剣トラヴィスがヴァイキーの腰から声を出す。


「それはな、レアモンスターもなにもかも血をすすってた魔剣がいたからだ」

ヨアヒムが揶揄う。

「ま、皆眼の色変わったよね」

カイが言う。ジュニアは俺は違うぞ、という顔になる。既にジュニアの腕では太刀打ちできず、皆の戦いっぷりをみつつドロップ品を拾う役目になっていたが肉ゾーンでは皆バーサーカーと化しドロップ品が多くジュニアは必死で拾っていたのだ。肉ゾーンと言っても直前の7階層目は少しギミックがあったので8階層目に誰も来てなかったのも皆がバーサーカーと化していた一因であった。

「次の10階は真面目にやるよ、……なんじゃ、こりゃ」

アキラが10階層に足を踏み入れて驚く。一面の緑なのだ。そしてモンスターの気配がわさわさしているが1つ1つの気配は小さい。これならブレスで焼き払えるか?とアキラが考えた途端コアから念話が飛ぶ。

『アキラのブレスはだめだよ。燃え尽きちゃうから』

アキラは読まれてるなぁと思う。もう一言コアから飛んでくる。

『魔法は使っていいよ。ただ竜の魔法より、人の魔法で攻略してほしい。そうじゃないとデーターがとれない』

『注文おおいな』

『そりゃそうよ。直接注文できるのもアキラ達だけだもん、人のデータ欲しいし。ちゃんと解析して次に増やす階層の参考にする』

『了解。俺が使っていいのは物理だけだね?』

コアから同意の波動が送られてくる。

『床ぶち抜かなかったらね』

コアが少し楽しそうだ。



 「ルトガー、気配感知はできる?」

アキラの声にルトガーは頷く。

「出来るししてる。呪いとかの気配はない。えーとね」

そういってルトガーが方眼紙をヨアヒムに要求すると画板ごとヨアヒムは渡してきた。

「こんな感じかな」

ルトガーが方眼紙の上にいくつかの丸を描く。

「こんな感じで群れの配置がある感じ。殆どの群れは均質な感じなんだけど、これとこれとこれだけ真ん中に異質な感じのものがある」

ヨアヒムはその絵を見てから小さくうーんと呟く。

「ちょっと様子見てくる。入り口の広間で飯の用意でもしててくれ。ジュニア、行くぞ」

ヨアヒムはジュニアを連れて森の中に入っていった。

「カイ、任せていいか?俺は森のサイズ見てくる」

アキラはそう言うと森の縁を歩いて距離を測り始めた。暫くhしてアキラが入口の所に立っている。

「ヴァイキー、今いける?」

「いいけど。なに」

二人はごにょごにょ話していてアキラとヴァイキーは同じ速度で反対側に歩いている。エドガーはそれをみている。不思議場事にアキラはヴァイキーが歩いて行った側がから、ヴァイキーはアキラが歩いて行った側から表れた。エドガーが思いっきり疑問符を張り付けた顔になる。

「な」

「ああ」

ヴァイキーとアキラは頷きあっている。暫くしてヨアヒムとジュニアが帰ってきた。



 まずは食事、ということでカイが作ってくれた、肉と野菜を適当に切って作ったスープとマジックボックスから取り出したバゲットで食事をすます。
 ヨアヒムとジュニアからは森の中は普通に森ではあるが、歩きやすい道と歩きにくい道がある。構造的に迷路になっているようで目に見える道を選ぶのは意味はなさそう。ルトガーが察知した気配を撃破していくのが一番意味がありそう、と。 
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