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クランに関わる人間関係
12 エヴァ3
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「アキラ、あのね」
ケイタと結婚が決まったエヴァがアキラに相談に来た。
「王都の方で暮らしたいんだけど」
「いいけど?」
「むこうの畑のお世話と週に3回の神殿のお手伝いをしたいと思って。マリナさん引退しちゃって癒し手も減ってるみたい」
エヴァはアキラに神殿で親しくなった友人からの手紙を見せる。
「あー、マリナ神殿にいないのか」
「どうもアマゾネスの地元にスカウトされたんだって。本来のアマゾネスの地元はもっと南方の国らしいのね、そこで今暮らしてるみたい」
「そっか。……問題はエヴァ、料理どうするつもりだ?」
「ケイタがするって。キャンプ料理だけど。あ、ケイタがアキラにいくつか料理教えて欲しいって」
「了解」
ケイタとカツミがやってきた。
「カツミ、開発はどう?」
「開発っつかデザイナーかな。今度から俺も拠点に住むことになった。エドモンドさんが出張とか入るから不用心だろ。って事で俺がエドモンドさんのサブってところ。ってのは表向きでなんか……商会の女の子がやばくて」
ケイタがすばっと言う。
「こいつストーカーにあってんすよ」
アキラがああ、という顔になった。宗介が揶揄う。
「なんや、カツミ、好かれ過ぎたんか?」
「なんでかわからん」
カツミは頭を抱えている。
「こいつ、基本的に人当りいいから……。その子が勘違いしちゃって」
ケイタも溜息をつく。
「仕方ないだろ。好きでも嫌いでもない人にツンケンするのも嫌だし」
「で、なんで拠点?」
「馬車で行き来するから」
「商会の本拠地からはちょっと距離あるもんな」
アキラの言葉にケイタとカツミは頷いた。
「下宿のおかみさんにも迷惑かかるしな。あの子、彼女だって言い出すからビビった」
カツミは遠い目になる。部屋に入ったらストーカーしている女の子が居たので下宿先で絶叫してしまったのだ。
ケイタとカツミの近況を聞きながらアキラは黙々と食材を用意する。
「とりあえずこんなもんかな。基本を先にやるぞ、鳥のトマト煮からな」
玉ねぎのみじん切りをケイタとカツミは難なく作る。
「さすがにちゃんと出来るな」
「そらな。アウトドア同好会でも結局俺らが調理してたからな」
カツミとケイタはにっと笑う。元は高校の同好会だったのだが大学になっても卒業後も高校当時のメンバーで集まっては楽しんでいたが、他の男性、先輩二人が抜けて男が3人、女が5人になって今、東の国に移住したメンバー、男一人と女性達、がハーレム状態になった。ケイタとカツミはこの地に馴染めない残りのメンバーを二人が外に働きに行って、料理をして養ってきたらしい。ケイタとカツミがなんだかなぁという空気になっていた時に移住の話があり渡りに船、と袂を分かったという経緯がある。
「で、これを習いたかった?」
「それもあるけど。俺らキャンプ料理ばっかだからな」
「王都で美味しい店聞いておきたくて」
ケイタが言う。
「どっちにしても暫くは外食も多いと思うし」
ケイタは王都の支店へ転勤することにしたらしい。エドモンドの手配だった。
「他のやつらに聞いても現地人として美味しい店じゃん。偶に日本人として美味しい店も行きたいから知っときたい」
「和食なら東の国の支店にいけばいいって。どの店も定食とかやってる」
アキラの話を聞きながらケイタはメモを取っている。
ケイタと結婚が決まったエヴァがアキラに相談に来た。
「王都の方で暮らしたいんだけど」
「いいけど?」
「むこうの畑のお世話と週に3回の神殿のお手伝いをしたいと思って。マリナさん引退しちゃって癒し手も減ってるみたい」
エヴァはアキラに神殿で親しくなった友人からの手紙を見せる。
「あー、マリナ神殿にいないのか」
「どうもアマゾネスの地元にスカウトされたんだって。本来のアマゾネスの地元はもっと南方の国らしいのね、そこで今暮らしてるみたい」
「そっか。……問題はエヴァ、料理どうするつもりだ?」
「ケイタがするって。キャンプ料理だけど。あ、ケイタがアキラにいくつか料理教えて欲しいって」
「了解」
ケイタとカツミがやってきた。
「カツミ、開発はどう?」
「開発っつかデザイナーかな。今度から俺も拠点に住むことになった。エドモンドさんが出張とか入るから不用心だろ。って事で俺がエドモンドさんのサブってところ。ってのは表向きでなんか……商会の女の子がやばくて」
ケイタがすばっと言う。
「こいつストーカーにあってんすよ」
アキラがああ、という顔になった。宗介が揶揄う。
「なんや、カツミ、好かれ過ぎたんか?」
「なんでかわからん」
カツミは頭を抱えている。
「こいつ、基本的に人当りいいから……。その子が勘違いしちゃって」
ケイタも溜息をつく。
「仕方ないだろ。好きでも嫌いでもない人にツンケンするのも嫌だし」
「で、なんで拠点?」
「馬車で行き来するから」
「商会の本拠地からはちょっと距離あるもんな」
アキラの言葉にケイタとカツミは頷いた。
「下宿のおかみさんにも迷惑かかるしな。あの子、彼女だって言い出すからビビった」
カツミは遠い目になる。部屋に入ったらストーカーしている女の子が居たので下宿先で絶叫してしまったのだ。
ケイタとカツミの近況を聞きながらアキラは黙々と食材を用意する。
「とりあえずこんなもんかな。基本を先にやるぞ、鳥のトマト煮からな」
玉ねぎのみじん切りをケイタとカツミは難なく作る。
「さすがにちゃんと出来るな」
「そらな。アウトドア同好会でも結局俺らが調理してたからな」
カツミとケイタはにっと笑う。元は高校の同好会だったのだが大学になっても卒業後も高校当時のメンバーで集まっては楽しんでいたが、他の男性、先輩二人が抜けて男が3人、女が5人になって今、東の国に移住したメンバー、男一人と女性達、がハーレム状態になった。ケイタとカツミはこの地に馴染めない残りのメンバーを二人が外に働きに行って、料理をして養ってきたらしい。ケイタとカツミがなんだかなぁという空気になっていた時に移住の話があり渡りに船、と袂を分かったという経緯がある。
「で、これを習いたかった?」
「それもあるけど。俺らキャンプ料理ばっかだからな」
「王都で美味しい店聞いておきたくて」
ケイタが言う。
「どっちにしても暫くは外食も多いと思うし」
ケイタは王都の支店へ転勤することにしたらしい。エドモンドの手配だった。
「他のやつらに聞いても現地人として美味しい店じゃん。偶に日本人として美味しい店も行きたいから知っときたい」
「和食なら東の国の支店にいけばいいって。どの店も定食とかやってる」
アキラの話を聞きながらケイタはメモを取っている。
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