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海の後始末の章
08
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「アキラも調整が終わったか」
クロがアキラの端末をぱたぱた叩く。
「どっこも壊れてないよ」
アキラの言い方にクロはニヤリと笑う。
「よし、元気だ」
「これでやっと竜としては人間年齢15歳くらいの成長になったって」
黒龍に告げられたことをアキラは言った。
「無理に成長させてた部分が本当に成長して整ったって言ってた」
この端末の外見の年齢と本体が釣り合ったと言う事とだなクロは認識した。
「海との連携はとれた、と思う」
クロがアキラ達、竜の端末に説明する。まず海との即時連絡用の玉を王都と街の東の国の商会に置く事、そろそろ海の呪いも解けるので明日から暫く海岸に通ってほしい事。
「あと海岸のキャンプでカレー作って欲しいらしい。チャーミングがご所望だ」
「わかった。鍋持って行ってくる」
アキラが請け負った。
「チャーミングは?」
「ま、あんな感じだ。ネイヴィーが『瑠璃がチャーミングを王として迎えられるように政治の整理もしてるでしょう』だと」
「そうですか。海の担当は引き続きクロが?」
「こらこらシルバー、逃げるな。お前は海の担当はそのまま。末姫との婚姻とかそういうのはどうでもいいから。チャーミングとは旧知ではないか」
「あのオバさん達、どうなったの?」
アキラには『妖艶』な海の女王もただのおばさんに見えていたようだ。
「ああ。奥の院の主が娶ったよ。どうするかは主次第だな。ま、暫く、何十年かは生贄はいらないと思う」
「ふーん」
アキラはきいたものの興味はさほどないようだった。
「クロ、私から報告が」
ゴールディが言う。
「なんだ?」
「虎人が代替わりしてこちらを狙ってるのと、竜に関する新興宗教の動きが出始めているのと」
「先に虎人かのぅ」
「新興宗教は竜人の国が支部、こちらが本部、見たいです」
クロはゴールディの報告を聞いて考え込んだ。
「一度ランディに偵察用里帰りを頼むか」
レッドが名乗りを上げる。
「俺も見に行ってくる。竜人国は行ったことないんだよ」
クロは頷いた。
「ならば任せよう。その前に」
クロはレッドの額と己の額をくっつける。
「よし、出来た。これでレッドが見たもの、きいた事が黒龍に蓄積される。後で分析するのにとても楽だ」
「え、ちょっとまって。ちょっとイイ女といい事してるのも全部見られちゃう?」
「その女が手がかりかもしれんしな」
クロは容赦がないがレッドも諦めは着いているようだ。
「じゃ、俺はランディを誘っていってくる」
レッドが立ち上がりかけたがクロが止める。
「後で書式にするが今回の海の件でギルドとクランに白金貨1枚ずつ。皆も含めたクランの人員に黄金貨1枚ずつ、クランにも同量の黄金貨を運営費として1枚ずつ、今回の依頼料として出すことにした。ま、儂と海からの半分半分なんで気にしないように。今回みたいなお祭りは等分ないしな。アイリスたちにも白金貨と黄金貨は贈られる」
クロはそう説明した。
クロがアキラの端末をぱたぱた叩く。
「どっこも壊れてないよ」
アキラの言い方にクロはニヤリと笑う。
「よし、元気だ」
「これでやっと竜としては人間年齢15歳くらいの成長になったって」
黒龍に告げられたことをアキラは言った。
「無理に成長させてた部分が本当に成長して整ったって言ってた」
この端末の外見の年齢と本体が釣り合ったと言う事とだなクロは認識した。
「海との連携はとれた、と思う」
クロがアキラ達、竜の端末に説明する。まず海との即時連絡用の玉を王都と街の東の国の商会に置く事、そろそろ海の呪いも解けるので明日から暫く海岸に通ってほしい事。
「あと海岸のキャンプでカレー作って欲しいらしい。チャーミングがご所望だ」
「わかった。鍋持って行ってくる」
アキラが請け負った。
「チャーミングは?」
「ま、あんな感じだ。ネイヴィーが『瑠璃がチャーミングを王として迎えられるように政治の整理もしてるでしょう』だと」
「そうですか。海の担当は引き続きクロが?」
「こらこらシルバー、逃げるな。お前は海の担当はそのまま。末姫との婚姻とかそういうのはどうでもいいから。チャーミングとは旧知ではないか」
「あのオバさん達、どうなったの?」
アキラには『妖艶』な海の女王もただのおばさんに見えていたようだ。
「ああ。奥の院の主が娶ったよ。どうするかは主次第だな。ま、暫く、何十年かは生贄はいらないと思う」
「ふーん」
アキラはきいたものの興味はさほどないようだった。
「クロ、私から報告が」
ゴールディが言う。
「なんだ?」
「虎人が代替わりしてこちらを狙ってるのと、竜に関する新興宗教の動きが出始めているのと」
「先に虎人かのぅ」
「新興宗教は竜人の国が支部、こちらが本部、見たいです」
クロはゴールディの報告を聞いて考え込んだ。
「一度ランディに偵察用里帰りを頼むか」
レッドが名乗りを上げる。
「俺も見に行ってくる。竜人国は行ったことないんだよ」
クロは頷いた。
「ならば任せよう。その前に」
クロはレッドの額と己の額をくっつける。
「よし、出来た。これでレッドが見たもの、きいた事が黒龍に蓄積される。後で分析するのにとても楽だ」
「え、ちょっとまって。ちょっとイイ女といい事してるのも全部見られちゃう?」
「その女が手がかりかもしれんしな」
クロは容赦がないがレッドも諦めは着いているようだ。
「じゃ、俺はランディを誘っていってくる」
レッドが立ち上がりかけたがクロが止める。
「後で書式にするが今回の海の件でギルドとクランに白金貨1枚ずつ。皆も含めたクランの人員に黄金貨1枚ずつ、クランにも同量の黄金貨を運営費として1枚ずつ、今回の依頼料として出すことにした。ま、儂と海からの半分半分なんで気にしないように。今回みたいなお祭りは等分ないしな。アイリスたちにも白金貨と黄金貨は贈られる」
クロはそう説明した。
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