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海の姫の章
21
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「アキラはいつ東の国に行ったんだ?」
カイはさっき昼食を食べたのに屋台の焼き串を食べているアキラに少し呆れ顔だ。
「んー、冒険者やる前にいた遠い国が東の国によく似た文化の国でさ。そこで色々覚えた」
「へぇ調理なんかも?」
アキラは口の中に肉を入れたままで頷く。
「しかし色んな食材があったな。俺、ミソのスープ結構気に入った」
「今度作り方教えるよ。寒いときには豚汁とかも美味しいしな」
「ブタジル?」
「豚の薄切りをメインにしたみそ味のスープ」
「シルバー疲れてるね?」
アキラの前でシルバーはぐったりしている。
「本命は王宮っぽいですね。ただあの子がそういう遊びを我慢できると思わないんですよね」
アキラは察さず聞く
「そういう遊びって?」
「セックス」
シルバーは座りなおす。
「あの子の悪癖でね。セックスがないとだめな子なんだよ。そういう子だから夜の姫君に憧れててね」
「だから王都の娼館めぐってるってわけね?そっちの手が足りなくても俺じゃ無理だね。……アイリスに指導してもらうか?」
「アキラは神殿の方でしょ。クロの端末が外に出してもらえるようになったらそっちに集中してほしいし」
シルバーは上を向く。
「こうまでまとわりつく思念で疲れるとは思わなかったよ。お風呂入ったんだけどなぁ」
アキラが提案する。
「効率考えたら一日置きとか週に数日とか決めて疲れとりながらの方がいいんじゃないの?」
「そうか、休み入れたらいいのか」
「仕事中毒……」
アキラはシルバーに呆れた声をあげる。
「休む、という概念がなかった」
「マジで言ってるの?」
シルバーは頷く。
「そんな貴方にはまずはゆっくりお茶の時間にしようか。珈琲?紅茶?日本茶?」
「えーと、紅茶を」
アキラはシルバーをリビングに置いておき紅茶をいれに台所に向かう。ついでにユリアーナとエヴァが焼いたパウンドケーキとクッキーを皿にこんもりと盛った。
「なにしてんの?」
カイが声をかける。
「シルバーにお茶をね」
「あの人もよく食べるねぇ」
「そうだね。俺より食べるかも」
「そらよく食べるわ」
カイはそういうとまた夕飯用のシチューの仕込みに戻った。
「お茶だよ」
シルバーの手元のカップに紅茶を注ぎアキラはシルバーに声をかける。
「ふぅ。まだ彼女の気配はみえませんねぇ」
「仕事するなってば。ゆっくりお茶した後もう一度風呂に入ってくるといい。気分を変えて再度全部水に浄化してもらうといいよ」
アキラはシルバーを休めようと仕事から気をそらすように持っていく。
「しかたありません。お茶を頂いて休みましょう」
「寝るのもありだと思うよ」
「食べてお風呂して寝る、ですか」
「究極の休日じゃん」
アキラの言い分にシルバーはふっと笑った。
カイはさっき昼食を食べたのに屋台の焼き串を食べているアキラに少し呆れ顔だ。
「んー、冒険者やる前にいた遠い国が東の国によく似た文化の国でさ。そこで色々覚えた」
「へぇ調理なんかも?」
アキラは口の中に肉を入れたままで頷く。
「しかし色んな食材があったな。俺、ミソのスープ結構気に入った」
「今度作り方教えるよ。寒いときには豚汁とかも美味しいしな」
「ブタジル?」
「豚の薄切りをメインにしたみそ味のスープ」
「シルバー疲れてるね?」
アキラの前でシルバーはぐったりしている。
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アキラは察さず聞く
「そういう遊びって?」
「セックス」
シルバーは座りなおす。
「あの子の悪癖でね。セックスがないとだめな子なんだよ。そういう子だから夜の姫君に憧れててね」
「だから王都の娼館めぐってるってわけね?そっちの手が足りなくても俺じゃ無理だね。……アイリスに指導してもらうか?」
「アキラは神殿の方でしょ。クロの端末が外に出してもらえるようになったらそっちに集中してほしいし」
シルバーは上を向く。
「こうまでまとわりつく思念で疲れるとは思わなかったよ。お風呂入ったんだけどなぁ」
アキラが提案する。
「効率考えたら一日置きとか週に数日とか決めて疲れとりながらの方がいいんじゃないの?」
「そうか、休み入れたらいいのか」
「仕事中毒……」
アキラはシルバーに呆れた声をあげる。
「休む、という概念がなかった」
「マジで言ってるの?」
シルバーは頷く。
「そんな貴方にはまずはゆっくりお茶の時間にしようか。珈琲?紅茶?日本茶?」
「えーと、紅茶を」
アキラはシルバーをリビングに置いておき紅茶をいれに台所に向かう。ついでにユリアーナとエヴァが焼いたパウンドケーキとクッキーを皿にこんもりと盛った。
「なにしてんの?」
カイが声をかける。
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「あの人もよく食べるねぇ」
「そうだね。俺より食べるかも」
「そらよく食べるわ」
カイはそういうとまた夕飯用のシチューの仕込みに戻った。
「お茶だよ」
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「ふぅ。まだ彼女の気配はみえませんねぇ」
「仕事するなってば。ゆっくりお茶した後もう一度風呂に入ってくるといい。気分を変えて再度全部水に浄化してもらうといいよ」
アキラはシルバーを休めようと仕事から気をそらすように持っていく。
「しかたありません。お茶を頂いて休みましょう」
「寝るのもありだと思うよ」
「食べてお風呂して寝る、ですか」
「究極の休日じゃん」
アキラの言い分にシルバーはふっと笑った。
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