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金と銀の玉の章
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「明日はシルバーとゴールディの衣類整えないとね。あ、ニーア、服と下着ひと揃え、譲ってもらえないかな。ゴールディが街に行くために」
「いいわよ。この金髪だとモスグリーンとか似合いそう。明日の朝にお渡しできるようにで良いのかな?」
天板一杯のパンを持ってきたユリアーナが言う。
「明日は私も着いていくね。女性ものは任せて。腐ってもウルリッヒ商会の娘ですもの。繊維ものには詳しいの」
「ユリアーナとジュニアも一緒に来て中級向け装備、整えようか。そろそろダンジョンの初級階層ものたりないだろ?」
アキラに言われてユリアーナとジュニアは喜んでいる。二人はやっとお互いソロで初級階層のモンスターをやれるようになってきたところだった。
「嬉しい。そろそろ短剣新しくしたかったんだ」
「武器は俺が作る」
ブラッドがきっぱりという。
「二人の体に合わせてな。ちゃんと今の二人が使いやすいものを作るから安心しな。それとアキラ、レッド、シルバー、ゴールディ、君らは武器はいるのか?」
レッドは少し考える。
「あ、俺双刃の大き目の両手剣が欲しい」
シルバーは少し考えてから答える。
「杖、ですね。出来たら殴れるやつ」
ゴールディは首を横に振る。
「まだ暫くは動けないから」
ブラッドはアキラを見る。
「俺、今使ってる剣をそのまま使いたい」
「じゃ、補修するから出してくれ。どうせ明日は街だろ?」
ブラッドはどう見ても業物の短剣をアキラに渡す。
「その昔にダンジョンで手に入れた。俺やオールは短剣はとんとつかわないからな」
「短剣ならユリアーナにあげたら?」
ブラッドは首を横に振る。
「中級者がそんな短剣持ってたら狙われるだけだ。ただでさえ女性の冒険者は気を付けないといけないのに」
「ね、アキラ」
ユリアーナはアキラを見る。
「もし私がA級冒険者になれたら、アキラからその短剣譲ってほしいな」
「わかった」
アキラが頷くとユリアーナは嬉しそうだった。
「街中での護身用ならそれくらいがいいな。俺は小さめの片手剣つかってる」
レッドが言う。
「街中では危険地帯より軽装でいいもんね」
とジュニア。ジュニアとランディはブラッドが作った小型の片手斧を左右の腰に刺している。
「じゃ、とりあえずD級の試験受けないと」
エヴァに言われユリアーナとジュニアが『あ』という顔になった。
「多分実力的にはC級いけるだろうけど……、ってエドガーとルトガーはポイントどうなってるの?」
エヴァの言葉にエドガーとルトガーは顔を見合わせた。
「C級なってからポイントがあんまり……」
とルトガー。エドガーは納品で稼いでいたのであと少しでB級への試験を受けられる位に貯めていた。
「明日は大きい方の馬車出すからギルドに行こうな」
マルクはルトガーとエドガーの肩に手を置いた。
「じゃ、最初からギルド行ってくれる?」
ユリアーナが頼む。
「いいけど……、どした?」
「ギルドの口座からお金出すから」
「俺が支払うよ?」
アキラの言葉にユリアーナは首を横に振った。
「私は自分の稼ぐお金で装備揃えたいの。ここで暮らしてるから生活費も掛かってないし、今までの依頼報酬とかギルドに物を売った報酬とか全部貯めてたしね。だからアキラは気にしないで」
「いいわよ。この金髪だとモスグリーンとか似合いそう。明日の朝にお渡しできるようにで良いのかな?」
天板一杯のパンを持ってきたユリアーナが言う。
「明日は私も着いていくね。女性ものは任せて。腐ってもウルリッヒ商会の娘ですもの。繊維ものには詳しいの」
「ユリアーナとジュニアも一緒に来て中級向け装備、整えようか。そろそろダンジョンの初級階層ものたりないだろ?」
アキラに言われてユリアーナとジュニアは喜んでいる。二人はやっとお互いソロで初級階層のモンスターをやれるようになってきたところだった。
「嬉しい。そろそろ短剣新しくしたかったんだ」
「武器は俺が作る」
ブラッドがきっぱりという。
「二人の体に合わせてな。ちゃんと今の二人が使いやすいものを作るから安心しな。それとアキラ、レッド、シルバー、ゴールディ、君らは武器はいるのか?」
レッドは少し考える。
「あ、俺双刃の大き目の両手剣が欲しい」
シルバーは少し考えてから答える。
「杖、ですね。出来たら殴れるやつ」
ゴールディは首を横に振る。
「まだ暫くは動けないから」
ブラッドはアキラを見る。
「俺、今使ってる剣をそのまま使いたい」
「じゃ、補修するから出してくれ。どうせ明日は街だろ?」
ブラッドはどう見ても業物の短剣をアキラに渡す。
「その昔にダンジョンで手に入れた。俺やオールは短剣はとんとつかわないからな」
「短剣ならユリアーナにあげたら?」
ブラッドは首を横に振る。
「中級者がそんな短剣持ってたら狙われるだけだ。ただでさえ女性の冒険者は気を付けないといけないのに」
「ね、アキラ」
ユリアーナはアキラを見る。
「もし私がA級冒険者になれたら、アキラからその短剣譲ってほしいな」
「わかった」
アキラが頷くとユリアーナは嬉しそうだった。
「街中での護身用ならそれくらいがいいな。俺は小さめの片手剣つかってる」
レッドが言う。
「街中では危険地帯より軽装でいいもんね」
とジュニア。ジュニアとランディはブラッドが作った小型の片手斧を左右の腰に刺している。
「じゃ、とりあえずD級の試験受けないと」
エヴァに言われユリアーナとジュニアが『あ』という顔になった。
「多分実力的にはC級いけるだろうけど……、ってエドガーとルトガーはポイントどうなってるの?」
エヴァの言葉にエドガーとルトガーは顔を見合わせた。
「C級なってからポイントがあんまり……」
とルトガー。エドガーは納品で稼いでいたのであと少しでB級への試験を受けられる位に貯めていた。
「明日は大きい方の馬車出すからギルドに行こうな」
マルクはルトガーとエドガーの肩に手を置いた。
「じゃ、最初からギルド行ってくれる?」
ユリアーナが頼む。
「いいけど……、どした?」
「ギルドの口座からお金出すから」
「俺が支払うよ?」
アキラの言葉にユリアーナは首を横に振った。
「私は自分の稼ぐお金で装備揃えたいの。ここで暮らしてるから生活費も掛かってないし、今までの依頼報酬とかギルドに物を売った報酬とか全部貯めてたしね。だからアキラは気にしないで」
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