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金と銀の玉の章
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『アキラ~、ちょっと南の山の方へ来てくれるかな』
『どうしたの?』
シルバーからアキラに念話が飛ぶ。
『金に玉渡してさ。回復のための食料とか足りない』
『わかった。ポーション類もひと揃え4人分もってく。あと肉とかも焼ける用意もしとく』
アキラの念話にシルバーは肯定の念を伝える。そしてお互いのいる位置を合流の為確認しようとシルバーが言ったら、アキラは
『金の山の前で待ってて。その方が手っ取り早い』
と返した。確かにそうだとシルバーも思い山に取って返す。
アキラとシルバーは無事に合流し金の竜のいる場所に着いた。レッドは寒いというゴールディの為に湯を沸かし白湯を飲ませている所だった。
「金、久しぶりってか初回ぶり」
「会うの二回目だっけ?」
「うん。会ってからすぐにデアードの黒のとっから他所に飛んだからね。お腹減ってる?」
「まだ血が足りてない感じ。お腹は……わかんない。でも寒く感じる」
「わかった」
アキラはアイテムボックスに入れてあった鳥のスープを出し白湯の入った鍋と入れ替える。そして小さなローテーブルを出しブラッド特製七輪を設置する。既に火が起きた状態でアイテムボックスに入れてあるので外に出せばすぐにつかえるのだ。
「……多分脂質が足りてないか。脂や油は体温調節に利用されるから」
「そういう知識ってここの知識じゃないよね?」
シルバーが疑問に思ったことを素直に口にする。
「そう。前飛んでた所。宗介の故郷だな。向こうで学生しててね。そこで覚えた。クラブ活動っていう学校生活の一環で授業、勉強の時間が終わった後の活動で料理覚えたんだよ。あと最近はエイギョーと会った時に教えてもらったりもする。あいつらはこういう所での料理とかよく知ってるから」
「向こうってなんか面白そう」
シルバーは少しうらやましそうだ。
「面白いよ。向こうは竜神信仰のある国だから比較的行き易いというか黒が行かせやすいというか。一つの世界の中でも竜は悪役だったり神様だったり色々あったよ。実際にその国には行ってないけど宗教的英雄に殺される竜とかもいたよ。大昔の話らしいけど」
そう言いながらアキラはマルクがさばいていたウサギ肉を数枚、七輪に置く。ゴールディは鳥のスープをお腹に収めて体温が少し上がったらしく顔を上げている。明らかに昨日よりは元気そうだ。
「鳥のスープに浸して食べても美味しいよ」
アキラは白パンをいくつか出してレッドが足していた小テーブルに置く。そして見回してアキラはアイテムボックスから今自分が腰かけているキャンプ用のいすを3人分用意する。
「椅子のが楽なら使って。床のが良かったら床で」
アキラが出した椅子に見なすわりなおした。アキラは小さめに肉を切りなおす。
「シルバーとレッドは適当に食べてよ。ゴールディは特別対応なんだから」
アキラに言われシルバーは早速焼けた肉を取る。
「ソースは適当に好きなのかけて」
アキラはそう言いながら小さくした肉を焼き上げてゴールディに渡す。レッドは自分のスープカップをアイテムボックスから出し鳥のスープをそれに入れ一口飲んだ。
「なぁアキラ、おにぎりくれ」
そういわれてアキラは小テーブルの上に皿に乗った塩むすびをアイテムボックスから出す。レッドはおにぎりを一つとると自分のスープカップに入れる。
「これ味付け醤油だろ?」
「あたり、宗介が作ってくれたやつ」
鳥の肉と濃い緑色の葉っぱの入った澄まし汁は確かにお米とよく合う。
「美味しそう」
ゴールディが甘辛いタレが付いた肉を食べながらレッドを見ている。
ゴールディはたっぷり食べてアキラが用意した敷布を厚く敷いた簡易ベッドの上で丸まって寝た。ゴールディは今はアキラが寝る時に着ているコットン生地のサッカー地のパジャマを着ている。着心地が良くて体が楽な物、と思いアキラはストックしていた予備のパジャマをゴールディに渡した。
「肌ざわりよさげですね」
「シルバーには俺のストックだと小さいからな。今度街に行って色々揃えよう」
レッドがシルバーに突っ込む。
「その服も俺のストックだったもんな」
「そういえばそうでした」
シルバーは悪びれずに笑った。
『どうしたの?』
シルバーからアキラに念話が飛ぶ。
『金に玉渡してさ。回復のための食料とか足りない』
『わかった。ポーション類もひと揃え4人分もってく。あと肉とかも焼ける用意もしとく』
アキラの念話にシルバーは肯定の念を伝える。そしてお互いのいる位置を合流の為確認しようとシルバーが言ったら、アキラは
『金の山の前で待ってて。その方が手っ取り早い』
と返した。確かにそうだとシルバーも思い山に取って返す。
アキラとシルバーは無事に合流し金の竜のいる場所に着いた。レッドは寒いというゴールディの為に湯を沸かし白湯を飲ませている所だった。
「金、久しぶりってか初回ぶり」
「会うの二回目だっけ?」
「うん。会ってからすぐにデアードの黒のとっから他所に飛んだからね。お腹減ってる?」
「まだ血が足りてない感じ。お腹は……わかんない。でも寒く感じる」
「わかった」
アキラはアイテムボックスに入れてあった鳥のスープを出し白湯の入った鍋と入れ替える。そして小さなローテーブルを出しブラッド特製七輪を設置する。既に火が起きた状態でアイテムボックスに入れてあるので外に出せばすぐにつかえるのだ。
「……多分脂質が足りてないか。脂や油は体温調節に利用されるから」
「そういう知識ってここの知識じゃないよね?」
シルバーが疑問に思ったことを素直に口にする。
「そう。前飛んでた所。宗介の故郷だな。向こうで学生しててね。そこで覚えた。クラブ活動っていう学校生活の一環で授業、勉強の時間が終わった後の活動で料理覚えたんだよ。あと最近はエイギョーと会った時に教えてもらったりもする。あいつらはこういう所での料理とかよく知ってるから」
「向こうってなんか面白そう」
シルバーは少しうらやましそうだ。
「面白いよ。向こうは竜神信仰のある国だから比較的行き易いというか黒が行かせやすいというか。一つの世界の中でも竜は悪役だったり神様だったり色々あったよ。実際にその国には行ってないけど宗教的英雄に殺される竜とかもいたよ。大昔の話らしいけど」
そう言いながらアキラはマルクがさばいていたウサギ肉を数枚、七輪に置く。ゴールディは鳥のスープをお腹に収めて体温が少し上がったらしく顔を上げている。明らかに昨日よりは元気そうだ。
「鳥のスープに浸して食べても美味しいよ」
アキラは白パンをいくつか出してレッドが足していた小テーブルに置く。そして見回してアキラはアイテムボックスから今自分が腰かけているキャンプ用のいすを3人分用意する。
「椅子のが楽なら使って。床のが良かったら床で」
アキラが出した椅子に見なすわりなおした。アキラは小さめに肉を切りなおす。
「シルバーとレッドは適当に食べてよ。ゴールディは特別対応なんだから」
アキラに言われシルバーは早速焼けた肉を取る。
「ソースは適当に好きなのかけて」
アキラはそう言いながら小さくした肉を焼き上げてゴールディに渡す。レッドは自分のスープカップをアイテムボックスから出し鳥のスープをそれに入れ一口飲んだ。
「なぁアキラ、おにぎりくれ」
そういわれてアキラは小テーブルの上に皿に乗った塩むすびをアイテムボックスから出す。レッドはおにぎりを一つとると自分のスープカップに入れる。
「これ味付け醤油だろ?」
「あたり、宗介が作ってくれたやつ」
鳥の肉と濃い緑色の葉っぱの入った澄まし汁は確かにお米とよく合う。
「美味しそう」
ゴールディが甘辛いタレが付いた肉を食べながらレッドを見ている。
ゴールディはたっぷり食べてアキラが用意した敷布を厚く敷いた簡易ベッドの上で丸まって寝た。ゴールディは今はアキラが寝る時に着ているコットン生地のサッカー地のパジャマを着ている。着心地が良くて体が楽な物、と思いアキラはストックしていた予備のパジャマをゴールディに渡した。
「肌ざわりよさげですね」
「シルバーには俺のストックだと小さいからな。今度街に行って色々揃えよう」
レッドがシルバーに突っ込む。
「その服も俺のストックだったもんな」
「そういえばそうでした」
シルバーは悪びれずに笑った。
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