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金と銀の玉の章

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 「で、あなたたちは?」

銀の竜は自分の事をシルバーと名乗ったのち、アキラやレッド以上の量を腹に収めた。一落ち着きして銀の竜は自分の疑問を解消しようと思ったようだった。

「黒の竜に、貴方が帰るように説得を頼まれて」

ランディが率直に答える。

「あー……」

銀の竜は暫く考えてからランディに尋ねる。

「赤がヘンな事になった、よね?」

「ええ、竜の玉に封印された状態でダンジョンコアの代わりに燃え盛る柱の中に封じ込められていたそうですよ」

「どのくらいの期間かな?」

「この20年近くです」

ランディはまぶし気に銀の竜をみる。

「だからかな?赤に玉を預けてたんだけど、玉の具合がおかしくなってて。で、ちょっと前まで魔素や必要なものがとりこめなくなってて。もう少しで消えそうになってた。今日の食事はちょっとだけ体力を戻す助けになったらいいんだけど…」

ランディは暫く考えていたがシルバーに尋ねた。

「もしかして…、飛べなくなってます?」

「消えかかってたからね」

と銀の竜はにっこり笑った。

「今も無理って事ですか?」

美貌の人はにっこりと笑って頷いている。

「…じゃ、ある程度体が戻るまで食事をしたら大陸に帰れますか?」

「どのくらいかかるかわからないけど」

「アキラと赤を見てると大量の食事が必要なのは理解してます。…どこまで戻せるかわかりませんがお手伝いします」

「冒険者の人って優しいねぇ」

シルバーはおっとり言うが少しずれてる感じがある。宗介がゆっくりと近づいてきた。

「お嬢ちゃん?お兄さん?」

「シルバーでいいですよ」

宗介にシルバーは告げる。

「俺ら、シルバーを連れて帰ってくれって言われてるんだわ」

宗介の率直な物言いにシルバーは好感をもったようだ。

「帰りたくないわけじゃないんです。帰れないんです」

とシルバーは正直に返事をする。

「なんや…、恋人でもおるんか?」

ランディは二人のやり取りに口を挟む。

「シルバー、……有体に言えば腹減りすぎて動けない状況なんだ」

「アキラちゃんたちみたいなもんか」

宗介にはアキラは茶飲み話の時に色々詳しい話をしたようだった。宗介自身、いきなり異世界から転移してきたので『ありえない事は存在しない。そこにあるのは事実だけ』と悟っているのだ。

「赤や青と同じ存在です」

「って事はエヴァ嬢ちゃんには話さない方がいいな」

「アキラ達がそう決めてるからね」

宗介の問いにランディは答える。

「なら食料いるなぁ、早急にアイリスとチャーリーに戻ってもらってギルドからも食料送ってもらうか?」

「ちょっとまって。…ランディ、じっとして」

シルバーは長い間ランディの顔を覗き込んでいる。

「目をそらさないで」

シルバーに見つめられ続けてランディは何度も目をそらし何度もシルバーから目をそらすなと注意を受ける。

「……よし、繋がった」

とシルバーがつぶやいた数舜後、皆がいる浜辺にばんばんばんと食料が届く。

「今日はこれで何とかなるでしょう」

「なに作って欲しい?トマトとかキャベツもあるな。小麦粉もあるか」

と宗介は送られてきた食料にも驚かず、内容の吟味を始めた。

「何を…したんですか?」

ランディが困惑しているので、ランディが黒の視界を背負ってるという事は本人が知ってるかどうかわからないな、とシルバーは考えたので

「君の中の竜人の血を利用して黒の竜とコンタクトをとれるようにしたんだ」

と答えた。
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