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金と銀の玉の章
09
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「レッドはなんでそんなこと知ってるの?」
エドガーが質問をする。
「俺をいくつだとおもってんの。一応数百年以上いきてるからな。オールよりは年上だ」
「竜だもんなぁ…」
「ちなみにデヴィッドより少し年上。…デヴィッドにはあいつが初心者の頃に補足されてたみたいだ。2,3回組んで仕事したこともあるらしい。記憶にないけどな」
「兄さん、勘が鋭いから」
オールが教えてくれる。
「私も吸血鬼退治の時にあんたの顔見た記憶あるけど…、まじまじ見ないと思い出せなかったわ」
マリナに言われレッドはにやっと笑う。
「あんたまだ駆け出しだったよな」
「そう。村長も出てた大がかりなやつで前の吸血鬼の王を退治した時のやつ。あの時はまだ十代だった」
マリナの言葉にみな驚く。
「あの時はあなた赤毛じゃなかったよね?」
レッドは頷いた。
「黒髪に偽装してた」
アキラとレッドの念話がつながる。
『両方のポイント、地下でつながるの?』
『ああ。真ん中あたりに拠点移動して、そのあたりに穴掘って入口つくるか』
『それよりも両方の王墓に近いところに穴掘って移動は地上で良くないか?』
『みんなに聞くか』
『地下道のモンスターも気になるけど途中に穴開けたら上に出てくるじゃん』
アキラの言葉にレッドがはっとした。
『そらそうだ。上に変なもんだしたらあとが面倒だな』
『だから地下への入口見つけた方が良くない?あとそこ封印するなりなんなりできるし』
地下牢への入口に封をした意味をレッドはやっと理解した。
『なんの手間かけてるのかって思ってた』
レッドがこの国の大体の地図を地面に描く。
「今このへんな」
レッドが地図に罰点を描く。
「初代王の墓は旧王宮地下になるんだ。こっちは30年ばかり前に移ってきた新王宮。旧王宮は中央の墓にも近い位置になる」
「旧王宮とここ結構離れてますよね」
暗躍君が言う。
「人の足で1日半くらいか」
「それ直線距離の話?」
「そう」
レッドがマリナの言葉にうなずく。
「森の中突っ切ったら1日半では無理よ?」
「俺とアキラで森を切り開きながら行く」
「…またあの非常識な光景をみるのか」
オールがつぶやく。オールは兄といいこの竜の端末の二人といい、と溜息をつく。
「またこれを道にするのか?」
「ま、それもいいな」
ヨアヒムとヴァイキーが笑いながら話している。エドガーはぽかんと端末の二人を見ている。
「すぐにでるか」
「デヴィッドが私たちの位置、わからなくなるでしょう?」
オールが首を横に振る。
「お互いにわかるようにこの腕輪つけてますから」
「それ?」
マリナはオールの腕にあるいくつかの腕輪を見る。
「大体の位置把握が出来るように冒険に出る時はつけるんです。最悪の事態の時も遺体回収もできますからね」
エドガーが質問をする。
「俺をいくつだとおもってんの。一応数百年以上いきてるからな。オールよりは年上だ」
「竜だもんなぁ…」
「ちなみにデヴィッドより少し年上。…デヴィッドにはあいつが初心者の頃に補足されてたみたいだ。2,3回組んで仕事したこともあるらしい。記憶にないけどな」
「兄さん、勘が鋭いから」
オールが教えてくれる。
「私も吸血鬼退治の時にあんたの顔見た記憶あるけど…、まじまじ見ないと思い出せなかったわ」
マリナに言われレッドはにやっと笑う。
「あんたまだ駆け出しだったよな」
「そう。村長も出てた大がかりなやつで前の吸血鬼の王を退治した時のやつ。あの時はまだ十代だった」
マリナの言葉にみな驚く。
「あの時はあなた赤毛じゃなかったよね?」
レッドは頷いた。
「黒髪に偽装してた」
アキラとレッドの念話がつながる。
『両方のポイント、地下でつながるの?』
『ああ。真ん中あたりに拠点移動して、そのあたりに穴掘って入口つくるか』
『それよりも両方の王墓に近いところに穴掘って移動は地上で良くないか?』
『みんなに聞くか』
『地下道のモンスターも気になるけど途中に穴開けたら上に出てくるじゃん』
アキラの言葉にレッドがはっとした。
『そらそうだ。上に変なもんだしたらあとが面倒だな』
『だから地下への入口見つけた方が良くない?あとそこ封印するなりなんなりできるし』
地下牢への入口に封をした意味をレッドはやっと理解した。
『なんの手間かけてるのかって思ってた』
レッドがこの国の大体の地図を地面に描く。
「今このへんな」
レッドが地図に罰点を描く。
「初代王の墓は旧王宮地下になるんだ。こっちは30年ばかり前に移ってきた新王宮。旧王宮は中央の墓にも近い位置になる」
「旧王宮とここ結構離れてますよね」
暗躍君が言う。
「人の足で1日半くらいか」
「それ直線距離の話?」
「そう」
レッドがマリナの言葉にうなずく。
「森の中突っ切ったら1日半では無理よ?」
「俺とアキラで森を切り開きながら行く」
「…またあの非常識な光景をみるのか」
オールがつぶやく。オールは兄といいこの竜の端末の二人といい、と溜息をつく。
「またこれを道にするのか?」
「ま、それもいいな」
ヨアヒムとヴァイキーが笑いながら話している。エドガーはぽかんと端末の二人を見ている。
「すぐにでるか」
「デヴィッドが私たちの位置、わからなくなるでしょう?」
オールが首を横に振る。
「お互いにわかるようにこの腕輪つけてますから」
「それ?」
マリナはオールの腕にあるいくつかの腕輪を見る。
「大体の位置把握が出来るように冒険に出る時はつけるんです。最悪の事態の時も遺体回収もできますからね」
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