108 / 585
アキラの章
27 ※ほんのり大人の話もあるような気がします
しおりを挟む
「あの調子なんで…ロジェと引き離したいんだ」
侯爵は事情を話し始める。侯爵とアグネスの母親は『契約』婚だった、と、跡継ぎの欲しかったアグネスの母親とその父親は何か昔の話で侯爵の父親との話で侯爵がまだ家を継いでいないただの「長男」の時期に、現侯爵とアグネスの母の事を決めた事。それを受けることで嫡子と決定すると言われ受けた事。普通にかわいらしい女性だったのでそのまま婚姻関係でいてもいいか、と思った事。双子の長女と長男を妊娠してそれから5年後にアグネスが出来た事。アグネスが生まれた日にアグネスの母親から契約を終了して、愛する人を見つけてください、と引導をわたされてそのまま契約解消となったこと。
「ありていに言えばふられたんだね。彼女は今、子供の頃からの恋人と一緒に旅してるよ。この恋人と彼女は子供を作れない相手同士でね。その恋人との『結婚』の条件が他の男と子供を作る事、だったんだ。3人とも、この侯爵家とは完全に縁がない状態にしてある。のだが…」
長男が後を継いだ時にアグネスは叩きだされた、らしい。12歳の頃だった。新婚の侯爵の家に飛び込んできて結果居候としてこの家に居着いた、と。侯爵の妻は自分と年齢の近い少女を放置できなくて渋る侯爵を説き伏せてまで家に置くことにした、と。
その後の問い合わせでわかったのは、アグネスが叩きだされたのは部屋にロジェを引き入れて全裸で真っ最中を見つかって叩きだされた事、そしてこっちに来ても、…庭の四阿で毎晩逢瀬を繰り返していた事、あげくの妊娠だった。
「子供を産むことになった時に色々わかったのがロジェは30歳、私に近い年齢の男だってこととか、11~12の子供に手を出して最長18で女を捨てる事や常にそういう相手が複数いて…親が甘やかしてそれをフォローしていたり、祖父母がかなり金をだしてたり。アグネスもその中の一人、って事だ。で、私に睨まれてロジェの父親はロジェを跡取りから外し、次男、こいつは至極全うで固い男でね、を跡取りにしたらしい。今はロジェは祖父母の家に蟄居しててな。正直領都から離れた場所なのでもっと引き離したい。ロジェ自身はアグネスを性交相手とは認識してるが、婚約者とは思ってないし結婚も考えていない」
オールは暫く考えていたが侯爵に尋ねる。
「冒険者にするつもりで我々に任せたかった?」
「…あれだけセックスのことしか考えられない状態になってる子供に最適なのはどこだろうと思って。娼婦になるのもここら辺りだと…結局ロジェの近所でなってに稼ぎを貢ぐ事になりそうで」
「娘さんが娼婦になる事に抵抗はない、と?」
「正直、私の娘だとおもわれないなら何をしようと構わないと思っててね」
「でも自分の手は汚したくない、と」
侯爵は溜息をついて苦笑いをする。
「私に屈辱を味合わせた女の娘、だと思うとね。ただこちらの家名に傷がつくと今年生まれた長男の傷にもなるからな」
アキラがぼそっという。
「アマゾネスに預ければ?あの頭目に侯爵から話せばいい。そしたらあいつらが対処してくれるだろう。…見返りに俺らの踏破が終わったダンジョンを1番に捜索してもらおう」
「乗るかね」
オールの呟きにアキラは
「あの女ならのる。あいつは冒険者だからな」
「気に入ってるのか、アキラ」
「すごい使い手だからな」
アキラは本気で答えた。
侯爵は事情を話し始める。侯爵とアグネスの母親は『契約』婚だった、と、跡継ぎの欲しかったアグネスの母親とその父親は何か昔の話で侯爵の父親との話で侯爵がまだ家を継いでいないただの「長男」の時期に、現侯爵とアグネスの母の事を決めた事。それを受けることで嫡子と決定すると言われ受けた事。普通にかわいらしい女性だったのでそのまま婚姻関係でいてもいいか、と思った事。双子の長女と長男を妊娠してそれから5年後にアグネスが出来た事。アグネスが生まれた日にアグネスの母親から契約を終了して、愛する人を見つけてください、と引導をわたされてそのまま契約解消となったこと。
「ありていに言えばふられたんだね。彼女は今、子供の頃からの恋人と一緒に旅してるよ。この恋人と彼女は子供を作れない相手同士でね。その恋人との『結婚』の条件が他の男と子供を作る事、だったんだ。3人とも、この侯爵家とは完全に縁がない状態にしてある。のだが…」
長男が後を継いだ時にアグネスは叩きだされた、らしい。12歳の頃だった。新婚の侯爵の家に飛び込んできて結果居候としてこの家に居着いた、と。侯爵の妻は自分と年齢の近い少女を放置できなくて渋る侯爵を説き伏せてまで家に置くことにした、と。
その後の問い合わせでわかったのは、アグネスが叩きだされたのは部屋にロジェを引き入れて全裸で真っ最中を見つかって叩きだされた事、そしてこっちに来ても、…庭の四阿で毎晩逢瀬を繰り返していた事、あげくの妊娠だった。
「子供を産むことになった時に色々わかったのがロジェは30歳、私に近い年齢の男だってこととか、11~12の子供に手を出して最長18で女を捨てる事や常にそういう相手が複数いて…親が甘やかしてそれをフォローしていたり、祖父母がかなり金をだしてたり。アグネスもその中の一人、って事だ。で、私に睨まれてロジェの父親はロジェを跡取りから外し、次男、こいつは至極全うで固い男でね、を跡取りにしたらしい。今はロジェは祖父母の家に蟄居しててな。正直領都から離れた場所なのでもっと引き離したい。ロジェ自身はアグネスを性交相手とは認識してるが、婚約者とは思ってないし結婚も考えていない」
オールは暫く考えていたが侯爵に尋ねる。
「冒険者にするつもりで我々に任せたかった?」
「…あれだけセックスのことしか考えられない状態になってる子供に最適なのはどこだろうと思って。娼婦になるのもここら辺りだと…結局ロジェの近所でなってに稼ぎを貢ぐ事になりそうで」
「娘さんが娼婦になる事に抵抗はない、と?」
「正直、私の娘だとおもわれないなら何をしようと構わないと思っててね」
「でも自分の手は汚したくない、と」
侯爵は溜息をついて苦笑いをする。
「私に屈辱を味合わせた女の娘、だと思うとね。ただこちらの家名に傷がつくと今年生まれた長男の傷にもなるからな」
アキラがぼそっという。
「アマゾネスに預ければ?あの頭目に侯爵から話せばいい。そしたらあいつらが対処してくれるだろう。…見返りに俺らの踏破が終わったダンジョンを1番に捜索してもらおう」
「乗るかね」
オールの呟きにアキラは
「あの女ならのる。あいつは冒険者だからな」
「気に入ってるのか、アキラ」
「すごい使い手だからな」
アキラは本気で答えた。
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
[完結]回復魔法しか使えない私が勇者パーティを追放されたが他の魔法を覚えたら最強魔法使いになりました
mikadozero
ファンタジー
3月19日 HOTランキング4位ありがとうございます。三月二十日HOTランキング2位ありがとうございます。
ーーーーーーーーーーーーー
エマは突然勇者パーティから「お前はパーティを抜けろ」と言われて追放されたエマは生きる希望を失う。
そんなところにある老人が助け舟を出す。
そのチャンスをエマは自分のものに変えようと努力をする。
努力をすると、結果がついてくるそう思い毎日を過ごしていた。
エマは一人前の冒険者になろうとしていたのだった。
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草
ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)
10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。
親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。
同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……──
※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました!
※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる