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アキラの章
26 ※やや大人の話も含みます
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「最初に元隣国の西の端のダンジョンを攻略したい。一つダンジョンの攻略ができたら冒険者は集まる。特に目新しい間は」
アキラの言葉をロワイエ公爵はおもしろい、と思ったようだった。
「その時にスポンサーとしての貴方が知れ渡れば、貴方の名声は高まると思う」
オールが畳みかける。
「成功する確率は?」
アキラはふっと笑う。
「100%ですね。オールもブラッドもグリーナーもクラン 竜の探索者に協力してくれる。総ギルド長の力も借りるつもりでいます。そして他にも竜人や呪い除け体質のやつや、ラッキーボーイもいます。錬金術師のヨアヒムの協力も受けてます。そして俺はS級です。ヨアヒムも。それだけの力を集めて失敗するのは冒険者としての沽券に関わると思いませんか」
オールが訂正する。
「俺自身は協力者じゃなくてメンバーのつもりです。こんな楽しい事が人生でまた起こると思ってませんでした」
ロワイエ侯爵が執事になにかを言いつける。
「スポンサーとして金を出す条件だ」
と言うと、成人したて、見た目は10代に見える少女が入ってきた。
「アグネス・ジョーダ、ロワイエ侯爵の庶子でジョーダ準男爵家の次女です」
濃い茶色の髪と目の気の強そうな少女だった。美人というより愛らしいタイプの顔立ちだった。アグネスが自分で言う。
「年は15、一昨年、婚約者との夜のあいびきが周りにバレ、ここに居られないので一緒に連れて行ってください。そちらの街の学校に通って自立したいんです」
オールがはっきりという。
「このお嬢さんと同年配の少年がいるからうちのクランで預かるのはまずいんで…、俺の養い子と言うことで王都の学園か…体を動かすことがお好きなら騎士学院に、というのはどうですか?」
「騎士学院!そこを卒業すれば騎士になれるのですか?」
少女は我が意を得たり、という風だった。
「成績次第。君が頑張るなら女性王族の専属騎士の道もあるし、そこで有望株を見つけるのもありだ」
「私は自分の手で稼げるようになりたい。ロジェと暮らしたいのです」
アキラが尋ねる。
「ロジェって?」
侯爵が苦々しい顔で話す。
「あいびきの相手。このあたりの商家の長男。さっくり跡継ぎは次男に替えられて今は蟄居状態。…この二人には子供がいてね。その子供はうちで育ててるんだが…」
「あの子はいらないです。あの子のせいで今、ロジェとあえないんだもの」
オールが侯爵を見る。
「ほんと、うちのクランでは無理なんで…」
「ああ。騎士学校へ、は貴方の名前を借りても?」
「入学から卒業までは保障しましょう。長期休暇に預かるとかは無理ですが」
「そこをお願いしたいんだが…」
侯爵の言葉に少女はけろっとした顔で宣言する。
「この家にいるのは嫌なんで長期休暇はロジェと一緒に過ごします。それかお母さまの実家の屋敷に住みます」
アキラもオールも複雑そうな家だな、と思いながら口を挟まなかった。
「お父様、いえ、侯爵が私とロジェを離したいのはわかりますが、離れる気はないです。王都にロジェを呼べるように立派に騎士として生活の道を見つけたいと思ってます。だから侯爵家と私の縁は切ってください。そうしたら侯爵家の令嬢がみだらな振舞いをした、と言われることもなくなります」
侯爵は溜息をついた。
「もう遅い。君は侯爵家に引き取られ、うちの名の元に保護されている時の行動が問題なのだよ。いまさら準男爵家の人間だ、は通らない。そしてロジェは蟄居中にもかかわらず娼館から女を呼ぶような人間だ。そんな男に娘を任せることはは出来ない」
アグネスは言い張る。
「それは私がロジェのを抜いてあげないから女を呼ぶしかなかったんです。そろそろ私もロジェに会いたい」
侯爵は頭を抱えている。
「下がれ」
「はーい。そろそろロジェに合わせてくださいね。抜いてあげないと」
アキラの言葉をロワイエ公爵はおもしろい、と思ったようだった。
「その時にスポンサーとしての貴方が知れ渡れば、貴方の名声は高まると思う」
オールが畳みかける。
「成功する確率は?」
アキラはふっと笑う。
「100%ですね。オールもブラッドもグリーナーもクラン 竜の探索者に協力してくれる。総ギルド長の力も借りるつもりでいます。そして他にも竜人や呪い除け体質のやつや、ラッキーボーイもいます。錬金術師のヨアヒムの協力も受けてます。そして俺はS級です。ヨアヒムも。それだけの力を集めて失敗するのは冒険者としての沽券に関わると思いませんか」
オールが訂正する。
「俺自身は協力者じゃなくてメンバーのつもりです。こんな楽しい事が人生でまた起こると思ってませんでした」
ロワイエ侯爵が執事になにかを言いつける。
「スポンサーとして金を出す条件だ」
と言うと、成人したて、見た目は10代に見える少女が入ってきた。
「アグネス・ジョーダ、ロワイエ侯爵の庶子でジョーダ準男爵家の次女です」
濃い茶色の髪と目の気の強そうな少女だった。美人というより愛らしいタイプの顔立ちだった。アグネスが自分で言う。
「年は15、一昨年、婚約者との夜のあいびきが周りにバレ、ここに居られないので一緒に連れて行ってください。そちらの街の学校に通って自立したいんです」
オールがはっきりという。
「このお嬢さんと同年配の少年がいるからうちのクランで預かるのはまずいんで…、俺の養い子と言うことで王都の学園か…体を動かすことがお好きなら騎士学院に、というのはどうですか?」
「騎士学院!そこを卒業すれば騎士になれるのですか?」
少女は我が意を得たり、という風だった。
「成績次第。君が頑張るなら女性王族の専属騎士の道もあるし、そこで有望株を見つけるのもありだ」
「私は自分の手で稼げるようになりたい。ロジェと暮らしたいのです」
アキラが尋ねる。
「ロジェって?」
侯爵が苦々しい顔で話す。
「あいびきの相手。このあたりの商家の長男。さっくり跡継ぎは次男に替えられて今は蟄居状態。…この二人には子供がいてね。その子供はうちで育ててるんだが…」
「あの子はいらないです。あの子のせいで今、ロジェとあえないんだもの」
オールが侯爵を見る。
「ほんと、うちのクランでは無理なんで…」
「ああ。騎士学校へ、は貴方の名前を借りても?」
「入学から卒業までは保障しましょう。長期休暇に預かるとかは無理ですが」
「そこをお願いしたいんだが…」
侯爵の言葉に少女はけろっとした顔で宣言する。
「この家にいるのは嫌なんで長期休暇はロジェと一緒に過ごします。それかお母さまの実家の屋敷に住みます」
アキラもオールも複雑そうな家だな、と思いながら口を挟まなかった。
「お父様、いえ、侯爵が私とロジェを離したいのはわかりますが、離れる気はないです。王都にロジェを呼べるように立派に騎士として生活の道を見つけたいと思ってます。だから侯爵家と私の縁は切ってください。そうしたら侯爵家の令嬢がみだらな振舞いをした、と言われることもなくなります」
侯爵は溜息をついた。
「もう遅い。君は侯爵家に引き取られ、うちの名の元に保護されている時の行動が問題なのだよ。いまさら準男爵家の人間だ、は通らない。そしてロジェは蟄居中にもかかわらず娼館から女を呼ぶような人間だ。そんな男に娘を任せることはは出来ない」
アグネスは言い張る。
「それは私がロジェのを抜いてあげないから女を呼ぶしかなかったんです。そろそろ私もロジェに会いたい」
侯爵は頭を抱えている。
「下がれ」
「はーい。そろそろロジェに合わせてくださいね。抜いてあげないと」
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