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エドガーの章
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「この迷宮探索終わったら、パーティ解散するんだ」
とアキラが言い出した。
「え?なんで」
アキラは少し考えていたが、
「ギルド以外の店がいいな、酒飲まなくてもいいところ。知ってる?」
アキラが話したそうにしていたので、エドガーは知ってる店を思い浮かべて尋ねた。
「女の子多いけどいい?」
「うるさくないなら」
「甘いものはいける?」
「いける。珈琲が一緒ならなお嬉しい」
エドガーが連れて行ったのはカフェだった。昔、元の実家に勤めていたメイドのベルタがオーナーをしてる店で、奥まった席に案内してもらう。
表のテラス席は可愛い女の子が多くて多少うるさいが、奥の席は間を広くとっていて、貴族の令嬢が奥方がショッピングなんかで疲れた時に休めるようにしてる、らしい。その最奥に通される。オーナーが直々に挨拶に来る。
「エドガー坊ちゃんが二人連れで来たっていうから女の子と一緒かと思ったのに」
ベルタはそういいながら、アキラに向き直った。
「失礼しました。オーナーのベルタです。これから御贔屓に」
と挨拶をし、メニューを置いていった。
「食べ物も美味しそうだな」
アキラは興味深々でニューを見ている。
「懐かしい。パスタがあるんだ、よし俺はトマトソースのパスタにしよう」
「僕は…鳥のサンドイッチにする」
注文を取りに来たベルタが
「二人とも両方食べれるようにする?」
ルトガーとエドガーが二人で来るとそうしてもらうので、エドガーとアキラにもベルタが聞いてきた。
「エドガーが嫌じゃなければ…」
とアキラが答えたのでエドガーは元気よく頷いた。
「ここはよく来るの?」
アキラに尋ねられエドガーは頷いた。
「オーナーも知人だし。うちの実家のリネン類使ってるから興味もあって」
「家は商家なんだ?」
エドガーは頷く。
「ウルリッヒ商会という繊維系の商会です。わりと評判がよくて貴族の方の普段着とか冒険者向けのラインも作ってますね。綿のチュニックとかよく売れてるみたい」
「へぇ、繊維系かぁ。ちょっと素材が溜まってて、買い取ってもらえるかなぁ。シルクスパイダーの糸がかなりあるんだ」
エドガーは言う。
「僕じゃ父の取り扱い商品とかよくわかんないから、うちの執事連れてきます。なんなら捌き先とかしってるかもだし」
そんな話をしていたら食べ物が運ばれてきた。一緒に良く冷やしたガス入りの水が運ばれてくる。二人は大人の真似をしてグラスを合わせると目の前の皿を綺麗にすることに専念した。
とアキラが言い出した。
「え?なんで」
アキラは少し考えていたが、
「ギルド以外の店がいいな、酒飲まなくてもいいところ。知ってる?」
アキラが話したそうにしていたので、エドガーは知ってる店を思い浮かべて尋ねた。
「女の子多いけどいい?」
「うるさくないなら」
「甘いものはいける?」
「いける。珈琲が一緒ならなお嬉しい」
エドガーが連れて行ったのはカフェだった。昔、元の実家に勤めていたメイドのベルタがオーナーをしてる店で、奥まった席に案内してもらう。
表のテラス席は可愛い女の子が多くて多少うるさいが、奥の席は間を広くとっていて、貴族の令嬢が奥方がショッピングなんかで疲れた時に休めるようにしてる、らしい。その最奥に通される。オーナーが直々に挨拶に来る。
「エドガー坊ちゃんが二人連れで来たっていうから女の子と一緒かと思ったのに」
ベルタはそういいながら、アキラに向き直った。
「失礼しました。オーナーのベルタです。これから御贔屓に」
と挨拶をし、メニューを置いていった。
「食べ物も美味しそうだな」
アキラは興味深々でニューを見ている。
「懐かしい。パスタがあるんだ、よし俺はトマトソースのパスタにしよう」
「僕は…鳥のサンドイッチにする」
注文を取りに来たベルタが
「二人とも両方食べれるようにする?」
ルトガーとエドガーが二人で来るとそうしてもらうので、エドガーとアキラにもベルタが聞いてきた。
「エドガーが嫌じゃなければ…」
とアキラが答えたのでエドガーは元気よく頷いた。
「ここはよく来るの?」
アキラに尋ねられエドガーは頷いた。
「オーナーも知人だし。うちの実家のリネン類使ってるから興味もあって」
「家は商家なんだ?」
エドガーは頷く。
「ウルリッヒ商会という繊維系の商会です。わりと評判がよくて貴族の方の普段着とか冒険者向けのラインも作ってますね。綿のチュニックとかよく売れてるみたい」
「へぇ、繊維系かぁ。ちょっと素材が溜まってて、買い取ってもらえるかなぁ。シルクスパイダーの糸がかなりあるんだ」
エドガーは言う。
「僕じゃ父の取り扱い商品とかよくわかんないから、うちの執事連れてきます。なんなら捌き先とかしってるかもだし」
そんな話をしていたら食べ物が運ばれてきた。一緒に良く冷やしたガス入りの水が運ばれてくる。二人は大人の真似をしてグラスを合わせると目の前の皿を綺麗にすることに専念した。
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