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エドガーの章
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「今日の午前中で終わらせて、昼ごはん食べたたら撤収しましょう。どうも雨になりそうです」
天気が読めるエドモンドが言い出した。雨の匂いがし始めている、と。
「午後はギルドの作業所借りて数を数えるのを手伝いましょう。で、夕食はギルドで買って帰る、といのはどうでしょうか?」
エドガーもルトガーも賛成した。
ギルドに行くとエドモンドがルトガーを呼ぶ。
「薬草、数えるんでセット借りれますか。あと一人監視人を」
エドガーはギルドカードを提示させられた。そして4人とギルド職人、いつもエドガーを担当してくれる人だった、の一人で作業所に入る。
「じゃ、そのギザギザしてるところの溝、うんそこに薬草1本ずつおいて」
それはエドガーとルトガー用の10組が2つ、合計20組の道具が広い机の上に置かれる。2人はもくもくとその中に1本ずつ薬草を置く、全部で100本の組ができるたびにギルドの職員がチェックを入れて薬草を束にしていく。かなりの苦痛を味わいながらエドガーもルトガーも弱音を吐く事なく最後まで数え切った。
ギルドの人が教えてくれる。これを数えるのもギルドの人がやるとお金をとられること、今回みたいに数えると場所代と道具代で一人1銅貨ですむこと。
「ギルドとしては10本一組にしてその場で縛ってくれるとありがたいですね」
とにこやかに指示してくれた。確かにこういう風に大量だとあらかじめ数を数えやすくしておく方が効率的だな、とエドガーは思った。
作業場にどやどやと6人の冒険者が入ってきた。見覚えのある人たちだった。むこうも気が付いたようだ。竜の探索者の6人だった。
「お、またたんまりポーション草持って帰ってきたのか」
アキラが声をかけてくる。
「取りに行ってきたんですよ。今回は少しだけイエローポーション草も刈って来てます」
エドガーの答えにアキラが言った。
「それここで買い上げるって言ったら?」
「ちょっとアキラさん、それはなし。ギルドが既に確認してます」
アキラは残念そうな表情になった。
「そうかぁ。個人的に依頼をだしていいかな。君たちに」
ギルドの職員さんからストップがかかる。
「だめですよ。うち通してくれないと、竜の探索者さんだからめったなことないと思いますけど。冒険者の権利の為にもうちから出します」
ルトガーとエドガーはアキラと職員の丁々発止を聞きながら数を数える。
結局あと3か月、アキラ達がここにいる間。イエローポーション草10本1組をいつもなら銀貨6枚で買い上げるところを銀貨8枚で。10組、100本持ってくるごとに銀貨8枚のボーナスを、という話になった。つまり10組で銀貨88枚もらえるということだった。銀貨10枚で金貨1枚になるので金貨8枚と銀貨8枚ってことかとエドガーは頭の中で計算していた。100本見つけるのは骨が折れるけど、来週末やりたいなぁと思っていた。
「夕飯ここで食べていくか?」
アキラが声をかけてくる。
「いや、家出食べようかと思って。ここで買って帰るけど」
エドガーの答えにアキラはにやっと笑う。
「そんならこれ、持って帰るといい。迷宮でとれた肉だから」
と肉の塊を押し付けられる。
「え?」
「たんまりあるから、今日ギルドにいるやつにふるまう予定。その一部だと思って」
アキラの好意を無にするのも、と四人で話し合い受け取ることにした。マルクが肉の種類と最適な調理法を聞いて呆れた顔になっている。
「豪気にもほどがある」
マルクはそういいながらその肉を大事そうに持ち帰った。
天気が読めるエドモンドが言い出した。雨の匂いがし始めている、と。
「午後はギルドの作業所借りて数を数えるのを手伝いましょう。で、夕食はギルドで買って帰る、といのはどうでしょうか?」
エドガーもルトガーも賛成した。
ギルドに行くとエドモンドがルトガーを呼ぶ。
「薬草、数えるんでセット借りれますか。あと一人監視人を」
エドガーはギルドカードを提示させられた。そして4人とギルド職人、いつもエドガーを担当してくれる人だった、の一人で作業所に入る。
「じゃ、そのギザギザしてるところの溝、うんそこに薬草1本ずつおいて」
それはエドガーとルトガー用の10組が2つ、合計20組の道具が広い机の上に置かれる。2人はもくもくとその中に1本ずつ薬草を置く、全部で100本の組ができるたびにギルドの職員がチェックを入れて薬草を束にしていく。かなりの苦痛を味わいながらエドガーもルトガーも弱音を吐く事なく最後まで数え切った。
ギルドの人が教えてくれる。これを数えるのもギルドの人がやるとお金をとられること、今回みたいに数えると場所代と道具代で一人1銅貨ですむこと。
「ギルドとしては10本一組にしてその場で縛ってくれるとありがたいですね」
とにこやかに指示してくれた。確かにこういう風に大量だとあらかじめ数を数えやすくしておく方が効率的だな、とエドガーは思った。
作業場にどやどやと6人の冒険者が入ってきた。見覚えのある人たちだった。むこうも気が付いたようだ。竜の探索者の6人だった。
「お、またたんまりポーション草持って帰ってきたのか」
アキラが声をかけてくる。
「取りに行ってきたんですよ。今回は少しだけイエローポーション草も刈って来てます」
エドガーの答えにアキラが言った。
「それここで買い上げるって言ったら?」
「ちょっとアキラさん、それはなし。ギルドが既に確認してます」
アキラは残念そうな表情になった。
「そうかぁ。個人的に依頼をだしていいかな。君たちに」
ギルドの職員さんからストップがかかる。
「だめですよ。うち通してくれないと、竜の探索者さんだからめったなことないと思いますけど。冒険者の権利の為にもうちから出します」
ルトガーとエドガーはアキラと職員の丁々発止を聞きながら数を数える。
結局あと3か月、アキラ達がここにいる間。イエローポーション草10本1組をいつもなら銀貨6枚で買い上げるところを銀貨8枚で。10組、100本持ってくるごとに銀貨8枚のボーナスを、という話になった。つまり10組で銀貨88枚もらえるということだった。銀貨10枚で金貨1枚になるので金貨8枚と銀貨8枚ってことかとエドガーは頭の中で計算していた。100本見つけるのは骨が折れるけど、来週末やりたいなぁと思っていた。
「夕飯ここで食べていくか?」
アキラが声をかけてくる。
「いや、家出食べようかと思って。ここで買って帰るけど」
エドガーの答えにアキラはにやっと笑う。
「そんならこれ、持って帰るといい。迷宮でとれた肉だから」
と肉の塊を押し付けられる。
「え?」
「たんまりあるから、今日ギルドにいるやつにふるまう予定。その一部だと思って」
アキラの好意を無にするのも、と四人で話し合い受け取ることにした。マルクが肉の種類と最適な調理法を聞いて呆れた顔になっている。
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