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幕間 2
見えて来たものとその先と
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調整部の奥ではあるが、マドレーヌがドワーフの職人と話し込んでいるのが見える。職員にマドレーヌに来ている事を伝えてもらうと。こちらを見て手を振った。が、席を立ちそうにない。声をかけてもらった職員が戻ってきて伝言を伝えてくれる。
「まだ暫くかかりそうなんで先に帰って欲しい、と」
職員は取りなすように言う。
「ギルドの宿とここは直中の馬車が通ってますから、宿にお戻りになるのも心配ないですよ」
翌朝にはマドレーヌは元気な顔で朝食の席に着いた。
「昨日はびっくりした。私の使ってるマジックバッグ、あの職人さんのおじいさんが作ったやつだったんだよ」
そしてそのバッグを結局職人に譲ったという。ただし返礼に最新式のマジックバッグを貰ったらしい。
「石に直接血を落とすタイプじゃなくて、この飾りに見える箱に血を落すのだって」
「容量おおきいんじゃ?」
エディが面白がって訊ねる。
「かなり。まぁ、予備の武器とか弾入れとくのによさそう」
「あれ?初期型だから血液の持ち主が死ぬまで女子解除できないって言ってなかった?」
エディはエドからそんな話を聞いていた。
「私たちはね。彼らは製作者なわけで……。万が一、今解除できなくてもあっちの寿命の方が長いじゃない。私が死んだらあの人は目的の物を手に入れられるって事」
アルは黙って話を聞いていたがやはりマドレーヌの感覚は貴族の令嬢と違いそうだと思っていた。自分は王宮で過ごせるかとぼんやり考える。どのみち王太子としての立太子式はしていないしまだ内示の段階だ、と思っている。弟に王太子の座を譲って王宮をでて冒険者として暮らすのもいいなと考えている。
今日は午後にギルド本部に行き調整した武器を受け取る。そんな予定だった。
「マドレーヌ、昨日野営用品とかあたりを着けたからチェックしてよ」
ロゼが言い、マドレーヌは頷きつつ言った。
「勝手に決めてくれても良かったのに」
「でもやっぱみんなで決めたいじゃん」
ロゼが屈託なくいう。アルとマドレーヌはもうすぐ来る旅の終わりを感じている。だからマドレーヌはこの後使うであろうロゼやエディが欲しいものを選びたかった。が、ロゼはアルとマドレーヌより大人だった。
「ちゃんと最新式をチェックしておいたら帰ってからギルドに要求しやすいでしょう?あと、あの店はギルドではなくてギルドい委託されたぢディアーヌ王国の商会の運慶のようよ。客として登録したら登録した住所に最新のカタログが届くみたい」
ロゼがそこそこの厚さのある冊子をマドレーヌに見せる。
「マドレーヌなら自宅を登録したくなければ直近のギルドなりを登録してこの冊子、店の人はカタログって呼んでた、を手に入れたらいいと思うよ」
マドレーヌの目が丸くなる。
「マドレーヌが貴族の子なのは聞いたし、この旅はマドレーヌを家に送る度なんだろう?この後はもうすぐ目的地だろ?」
ロゼは少し寂しそうに笑った。アルとロゼは旅の終わりを見つめているのは自分たちだけだと思っていたがエディもロゼも終わりとその先を見つめていた。
「最後だしダンジョン潜って、遊ぼうぜ」
それまで黙っていたエディも笑う。
「もうしばらくは一緒にいられるから」
マドレーヌがやっとそれだけを言う。アルはそうだ、一応これはマドレーヌを送っていく旅とい事にしてた、と今更思い出した。
「エドとモイラはどうなったかな」
「手紙出そう、手紙」
ロゼとマドレーヌはギルドに行く前にと二人で部屋に戻って手紙を書くといって部屋に上がった。
「アルはどうする?」
「いや……まぁ」
「ここで待つしかないか」
エディと二人苦笑しつつ。朝の珈琲を飲むことにした。
「まだ暫くかかりそうなんで先に帰って欲しい、と」
職員は取りなすように言う。
「ギルドの宿とここは直中の馬車が通ってますから、宿にお戻りになるのも心配ないですよ」
翌朝にはマドレーヌは元気な顔で朝食の席に着いた。
「昨日はびっくりした。私の使ってるマジックバッグ、あの職人さんのおじいさんが作ったやつだったんだよ」
そしてそのバッグを結局職人に譲ったという。ただし返礼に最新式のマジックバッグを貰ったらしい。
「石に直接血を落とすタイプじゃなくて、この飾りに見える箱に血を落すのだって」
「容量おおきいんじゃ?」
エディが面白がって訊ねる。
「かなり。まぁ、予備の武器とか弾入れとくのによさそう」
「あれ?初期型だから血液の持ち主が死ぬまで女子解除できないって言ってなかった?」
エディはエドからそんな話を聞いていた。
「私たちはね。彼らは製作者なわけで……。万が一、今解除できなくてもあっちの寿命の方が長いじゃない。私が死んだらあの人は目的の物を手に入れられるって事」
アルは黙って話を聞いていたがやはりマドレーヌの感覚は貴族の令嬢と違いそうだと思っていた。自分は王宮で過ごせるかとぼんやり考える。どのみち王太子としての立太子式はしていないしまだ内示の段階だ、と思っている。弟に王太子の座を譲って王宮をでて冒険者として暮らすのもいいなと考えている。
今日は午後にギルド本部に行き調整した武器を受け取る。そんな予定だった。
「マドレーヌ、昨日野営用品とかあたりを着けたからチェックしてよ」
ロゼが言い、マドレーヌは頷きつつ言った。
「勝手に決めてくれても良かったのに」
「でもやっぱみんなで決めたいじゃん」
ロゼが屈託なくいう。アルとマドレーヌはもうすぐ来る旅の終わりを感じている。だからマドレーヌはこの後使うであろうロゼやエディが欲しいものを選びたかった。が、ロゼはアルとマドレーヌより大人だった。
「ちゃんと最新式をチェックしておいたら帰ってからギルドに要求しやすいでしょう?あと、あの店はギルドではなくてギルドい委託されたぢディアーヌ王国の商会の運慶のようよ。客として登録したら登録した住所に最新のカタログが届くみたい」
ロゼがそこそこの厚さのある冊子をマドレーヌに見せる。
「マドレーヌなら自宅を登録したくなければ直近のギルドなりを登録してこの冊子、店の人はカタログって呼んでた、を手に入れたらいいと思うよ」
マドレーヌの目が丸くなる。
「マドレーヌが貴族の子なのは聞いたし、この旅はマドレーヌを家に送る度なんだろう?この後はもうすぐ目的地だろ?」
ロゼは少し寂しそうに笑った。アルとロゼは旅の終わりを見つめているのは自分たちだけだと思っていたがエディもロゼも終わりとその先を見つめていた。
「最後だしダンジョン潜って、遊ぼうぜ」
それまで黙っていたエディも笑う。
「もうしばらくは一緒にいられるから」
マドレーヌがやっとそれだけを言う。アルはそうだ、一応これはマドレーヌを送っていく旅とい事にしてた、と今更思い出した。
「エドとモイラはどうなったかな」
「手紙出そう、手紙」
ロゼとマドレーヌはギルドに行く前にと二人で部屋に戻って手紙を書くといって部屋に上がった。
「アルはどうする?」
「いや……まぁ」
「ここで待つしかないか」
エディと二人苦笑しつつ。朝の珈琲を飲むことにした。
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