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第一章
短編 角ウサギの繁殖力
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「これは色の違うインクで書かれてるね」
「それは常時依頼ね。いつでもあるの。一番最初はこの薬草の採取をやるんだけどこれも常時依頼があるの」
エドは考える。
「そんなに危険とも思えないけど」
マドレーヌは真面目な顔をする。
「あいつらは生まれて2週間で繁殖可能になるの。一回の繁殖で4~5匹の子供を産むの。そんなの放置したらうじゃうじゃ増えるわよ。それと、角ウサギたちは薬草、そう採取対象の薬草ね、それを好むの。これがないと低級ポーションも傷薬も作れなくなる。なので草角ウサギも森角ウサギも砂角ウサギも、海角ウサギも常時討伐対象になってるの」
「海角ウサギ?」
「ああ、海にもいるんだけど……これは私、見たことないからわからないけど、漁師さんが取ってきてギルドからお金貰うんだって」
エドは知らない事が多いなぁとつくづく思った。
「初心者講習受けに行くと、衣類とか最初の採取用の草刈り鎌とか支給されるわ。チュニックとスパッツと靴と短剣と標準のナップザック、なので明日の講習は外しちゃだめだよ」
「講習はいつやってるんだろう」
マドレーヌは3歩ほど歩いた横にあるもう一つの掲示板の前に立つ。
「大体の全体に対する連絡事項はここに張ってあるの」
それ以外にももう一つ掲示板がある。
「あっちは?」
エドの質問にマドレーヌは答える。
「指名手配犯と捜し人の掲示板。秘密裡に探したい訳じゃなければこっちの方が依頼料は安くて、全冒険者ギルドに通知されて掲示されるし。この掲示板と同じものが商業系のギルドにも職人系のギルドにもあるの。情報だけでも小金稼げるしね」
古い捜し人の掲示の中に村に住みついた流れ者のおじいの情報があるのにエドは気が付いた。貴族の次男で婚約者から逃げた人らしい。未だ探してるのかな、と思いながらエドは黙っておくことにした。
「その人が気になるの?」
「いや、古い掲示だなって思って」
「取り下げてないのね」
マドレーヌも感心している。
「指名手配犯見てもどこで見たか、ギルドに通報した方がいいと思う。まだお互い腕力で勝負する体力ないしさ」
マドレーヌとエドは翌日、ギルドの図書室でまた、と挨拶してそこで別れた。
「それは常時依頼ね。いつでもあるの。一番最初はこの薬草の採取をやるんだけどこれも常時依頼があるの」
エドは考える。
「そんなに危険とも思えないけど」
マドレーヌは真面目な顔をする。
「あいつらは生まれて2週間で繁殖可能になるの。一回の繁殖で4~5匹の子供を産むの。そんなの放置したらうじゃうじゃ増えるわよ。それと、角ウサギたちは薬草、そう採取対象の薬草ね、それを好むの。これがないと低級ポーションも傷薬も作れなくなる。なので草角ウサギも森角ウサギも砂角ウサギも、海角ウサギも常時討伐対象になってるの」
「海角ウサギ?」
「ああ、海にもいるんだけど……これは私、見たことないからわからないけど、漁師さんが取ってきてギルドからお金貰うんだって」
エドは知らない事が多いなぁとつくづく思った。
「初心者講習受けに行くと、衣類とか最初の採取用の草刈り鎌とか支給されるわ。チュニックとスパッツと靴と短剣と標準のナップザック、なので明日の講習は外しちゃだめだよ」
「講習はいつやってるんだろう」
マドレーヌは3歩ほど歩いた横にあるもう一つの掲示板の前に立つ。
「大体の全体に対する連絡事項はここに張ってあるの」
それ以外にももう一つ掲示板がある。
「あっちは?」
エドの質問にマドレーヌは答える。
「指名手配犯と捜し人の掲示板。秘密裡に探したい訳じゃなければこっちの方が依頼料は安くて、全冒険者ギルドに通知されて掲示されるし。この掲示板と同じものが商業系のギルドにも職人系のギルドにもあるの。情報だけでも小金稼げるしね」
古い捜し人の掲示の中に村に住みついた流れ者のおじいの情報があるのにエドは気が付いた。貴族の次男で婚約者から逃げた人らしい。未だ探してるのかな、と思いながらエドは黙っておくことにした。
「その人が気になるの?」
「いや、古い掲示だなって思って」
「取り下げてないのね」
マドレーヌも感心している。
「指名手配犯見てもどこで見たか、ギルドに通報した方がいいと思う。まだお互い腕力で勝負する体力ないしさ」
マドレーヌとエドは翌日、ギルドの図書室でまた、と挨拶してそこで別れた。
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