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ランスロットは追い落としたい R18

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父王アーサーと正妃ギネヴィアの子供、それが第三王子アーサーだった。
第一王子モードレッドと第二王子ランスロットは父の姉で側妃のモルガナとの子供だった。
 モードレッドは父アーサーが13歳、モルガナが14歳の時の子供だった。父アーサーの成人の儀の時に付き添いができる王家の乙女がモルガナしかいなかったのだ。
 王家の成人の儀での性交渉、皆が見てる中での王家の処女との交わりが必要なのだがその時点で王家の処女はモルガナしかいなかったのだ。
 王家の女性は破瓜の相手を夫とし、生涯その男としか交わってはいけない事になっている。大抵はそのしきたりを守っていた。そして今回は姉弟ではあるし、とモルガナを早々に他家にやることになっていたのだが、父アーサーがモルガナに執着した。嫁に行くための禊の儀式の最後の日にアーサーはモルガナを拉致し、三日三晩交わり続けた。
 そしていまだにその強い精力の八割、いや九割をモルガナに向けている。
 ギネヴィアとの子供は1人なのに対してモルガナとの子供は8人いた。そして今もモルガナのお腹は大きかった。

 もちろんギネヴィアはモルガナの事が大嫌いだった。夫の性交渉の相手だからだ。

「貴女は性交渉の相手。正式な妻は私」

ギネヴィアは都度都度そう言いにモルガナのところへ通う。そもそも内向的なモルガナはギネヴィアが怖かった。
 それを見てアーサーは何度もギネヴィアを止めた。だが止まらない。
 父アーサーは荒療治としてギネヴィアがモルガナを攻めにくる時間を見計らってモルガナを抱く。嫌がるモルガナを組み敷き意識を失ってしまった時にモルガナの寝所の帳をギネヴィアは開ける。

「ひっ」

帷の奥でアーサーはこちらを見ていた。あぐらをかいた膝の中にはモルガナがいた。こちらに交わっている部分を見せている。
 ギネヴィアは硬直した。これまで体の線がわからないドレスばかり着ていたモルガナは華奢でそのくせ信じられない胸の大きい女だった。
 スレンダーであまり膨らみがないギネヴィアはそのことでひどく傷ついた。

「貴方っ」

やっとのことでギネヴィアの喉から掠れた声が出る。

「ギネヴィア、君がモルガナを罵倒しに通う日は俺は絶対モルガナを抱く。君とは一夜に一度がやっとだがモルガナとは何日でも繋がってられる。俺はそう言う人間だ。モルガナはいき過ぎて気絶するまで抱けるが君を満足させる気はない。どういうことかわかるだろ?」

どれだけ性交渉が行われていたのが。正直ギネヴィアの性欲を刺激するようなきついセックスの匂いがその部屋を満たしていた。


 ランスロットはそんな父王は嫌いだったし、父のそんな面を露骨に受け継いだアーサーも、父の代わりをモードレッドに求め、手を出したギネヴィアも大嫌いであった。
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