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04. 真夜中に決まった進学
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「レイラ、かわいい!」
ルシアは昼寝をして少し元気になった。レイラは師匠から、ルシアは魅了持ちで他人を動かしたい時にその力を使う事が多いのだけど、魔力のコントロールが出来ないので余剰の魔力が体力を削っている事を服を買いにいった時に聞いていた。
「ルシア様、お姫様みたい……」
クリームイエローのAラインのドレスをルシアは着ていた。
「もうドレスか」
師匠は驚いていた。そこにいたルシアの母親がつんとした顔で師匠にいう。
「ヴィヴィアンヌ様、娘は王太子の婚約者候補ですの。いつ王宮からお呼びがあるかわかりませんからドレスに慣れておかないと」
「……10才を呼ぶときはまだワンピースでしょう」
そこに来たライン公爵が溜息と共に師匠に告げる。
「最近、過激でねぇ。伯母さまの時代とは違うんですよ。大人顔負けのドレスに化粧でお茶会ですよ、……王太子も気の毒に」
「あ、な、た」
奥方の声が怒りを含む。ルシアはレイラと顔を合わせてどうしようもない、という風に肩を竦める。
夕食後、ルシアはレイラと師匠が泊っている部屋に来た。
「もう、お母様が燃えちゃって」
「王太子妃?」
レイラの言葉にルシアは頷く。師匠がぽんぽんと二人のお尻を軽くたたく。
「寝間着の用意も出来たね?歯も綺麗にした?」
二人は良い顔で頷く。
「歌うたってあげるから眠りなさい」
ヴィヴィアンヌは二人をベッドに入れると低く甘い声で昔のお姫様の歌を歌ってくれた。レイラはどこで眠るのだろうと思ったのと眠りの中に引きずり込まれるのは同時だった。
「よく眠りなさい、二人とも」
魔力の込められた声は天蓋付のベッドの中を満たし少女たちを緩やかに眠らせている。それでもレイラもルシアも時々目を覚ます。二人とも自分の横に相手がいるのに安心し、離れた所でぼんやりと灯りに照らされてヴィヴィアンヌが書類を読んでいる姿にも安心しまた眠りにつく。
「シルヴィ、貴方の娘も私のひ孫も早めに学園に入れて魔力コントロールを徹底的に覚えさせなくては」
ヴィヴィアンヌは夜中に眠りの魔法を破って覚醒する少女たちを見て呟いた。
「これじゃ体力もなかなかつかないわけだ」
魔力が強すぎて睡眠をしっかりとれない少女たちの進路が決まった瞬間だった。
ルシアは昼寝をして少し元気になった。レイラは師匠から、ルシアは魅了持ちで他人を動かしたい時にその力を使う事が多いのだけど、魔力のコントロールが出来ないので余剰の魔力が体力を削っている事を服を買いにいった時に聞いていた。
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「もうドレスか」
師匠は驚いていた。そこにいたルシアの母親がつんとした顔で師匠にいう。
「ヴィヴィアンヌ様、娘は王太子の婚約者候補ですの。いつ王宮からお呼びがあるかわかりませんからドレスに慣れておかないと」
「……10才を呼ぶときはまだワンピースでしょう」
そこに来たライン公爵が溜息と共に師匠に告げる。
「最近、過激でねぇ。伯母さまの時代とは違うんですよ。大人顔負けのドレスに化粧でお茶会ですよ、……王太子も気の毒に」
「あ、な、た」
奥方の声が怒りを含む。ルシアはレイラと顔を合わせてどうしようもない、という風に肩を竦める。
夕食後、ルシアはレイラと師匠が泊っている部屋に来た。
「もう、お母様が燃えちゃって」
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レイラの言葉にルシアは頷く。師匠がぽんぽんと二人のお尻を軽くたたく。
「寝間着の用意も出来たね?歯も綺麗にした?」
二人は良い顔で頷く。
「歌うたってあげるから眠りなさい」
ヴィヴィアンヌは二人をベッドに入れると低く甘い声で昔のお姫様の歌を歌ってくれた。レイラはどこで眠るのだろうと思ったのと眠りの中に引きずり込まれるのは同時だった。
「よく眠りなさい、二人とも」
魔力の込められた声は天蓋付のベッドの中を満たし少女たちを緩やかに眠らせている。それでもレイラもルシアも時々目を覚ます。二人とも自分の横に相手がいるのに安心し、離れた所でぼんやりと灯りに照らされてヴィヴィアンヌが書類を読んでいる姿にも安心しまた眠りにつく。
「シルヴィ、貴方の娘も私のひ孫も早めに学園に入れて魔力コントロールを徹底的に覚えさせなくては」
ヴィヴィアンヌは夜中に眠りの魔法を破って覚醒する少女たちを見て呟いた。
「これじゃ体力もなかなかつかないわけだ」
魔力が強すぎて睡眠をしっかりとれない少女たちの進路が決まった瞬間だった。
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