王道学園の堅物風紀委員長は天然無知なヤンキー君が好きらしいです。

逢流

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雪がやみませんね。

29

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 「ありがとう、時雨。

さて、それなら善は急げだな。」

 そう言って立ち上がる那之原に、時雨は今度こそ困惑の表情を浮かべる。

 「ま、待ってください!
善は急げって、何をするつもりですか?」

 何か嫌な予感がする…………

 「?、何って………。」

 そして、時雨の嫌な予感はほとんど当たる。














「蛇島に告白しに行くだけだか?」
「…………………は?」

何故そんな思考に至ったのか…………

「何言ってるんですか!
そんな事いきなりしていい訳ないでしょう!」
「??、なぜだ?」
「なぜだって………

はぁ、もういいです。好きにしてください。」

時雨はこれ以上言っても無駄だと思って、というか面倒くさくなって投げ出した。

「そのかわり、何があっても知りませんから。」
「ああ…分かった。」

那之原は全く分かっていない様子で頷いた。

(一体何を分かったというのか………)






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