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第2の人生 1年生編
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しおりを挟む「それで?最初に言ってたこの世界って何ですか?」
「ん?、ああ、そういえばそんな事言ってたね。」
(この野郎……。)
「簡単に言うと、魔王が復活します!」
「はっ?、魔王って、あの魔王?」
「多分その魔王」
魔王が復活?いやいやいやいや、なんでだ?
「………魔王が復活する事によって、何か問題が?」
「魔王は人の形をせず、ただの核として存在している。」
「核?、俺のイメージとしては力で人々や魔物達を支配している感じが……。」
「いやいや、違うよ。魔王とは言われているけど、実際は魔核とも言われてるからね。魔核は魔物達の力を5~6倍増長させると言われてるんだ。」
「5~6倍!?」
5~6倍って、ただのスライムがゴブリンくらいになるって事だよな?つまり強いゴブリンは更に格上のキングゴブリンくらいに……。
「そして、魔核を壊せば良いんだけど、その魔核を探すには、魔物と戦う以外にないんだ。」
「戦う?でも魔物は強くなってるんですよね。危ないんじゃ。」
「そう、魔物達は魔核に近いほど強くなる。けれど、その魔核がどこにあるか分からないんだ。」
(つまり、突然敵が強くなったりするって事だよな……それって、ただ戦うより一段と危険だろ……。)
「それに、魔核は突然現れる。過去には3回、一番新しくても200年前、次の魔核は4年後。」
「勇者的な人は選ばれないんですか?」
「一応、選定とかはするんだけど、中々本物はいないよ。」
「本物?」
「うん。まぁ、今の話は全部この国の神様に聞いた話でね、神様曰く、真なる者は光白と共にって。」
(コウビャク?光と白だよな……どういう事だ?)
「さて、僕が話したい事は全部話したよ?」
「……そうですか、ありがとうございました。」
「絶対ありがとうとか思ってないよね。」
「気にしないで下さい。」
(帰ったら色々な事考えなきゃな~、そういえば今日授業ないよな…あったら初っ端から欠席……不良じゃん!!)
え~やだ~、不良認定やだ~、みたいな事を考えていると
「じゃ、よろしくね、新風紀委員君!」
「あー、はい……………はっ?、ちょ待って!!!」
え、新風紀委員?あの人新風紀委員って言ったよな!
「ちょっと、委員長!俺やるって言ってませんよ!」
「いやいや、最初に言ったじゃん、戻れないよって。」
(分かるかーーー!!!!)
俺は心の中で叫び、委員長を追いかけようとした、しかし………
「いない!!」
いつの間にか箱庭ではなく元通りになってるし、委員長もいなくなっていた。
(逃げ足はえ~、てっ!感心してる場合じゃねぇ!)
「くっそ、俺風紀委員とかやりたくねぇ~」
(あ~、あん時に気付けば良かった。絶対無理だけど……。)
俺はそんなに頭良くないんだよ!
スポーツしかしてなかったから!
でも数学は得意!
(そんなのはどうでもいいんだよ………………仕方ない、仕方ないけどやるしかないんだろうな~、絶対厄介事巻き込まれんじゃん……。)
俺はそのまま文句たれたれのまま自分の寮室へと向かった。
鍵持ってねぇわ…
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