上 下
21 / 30
第2の人生 1年生編

20

しおりを挟む



 「それで?最初に言ってたこの世界って何ですか?」
 「ん?、ああ、そういえばそんな事言ってたね。」
 (この野郎……。)
 「簡単に言うと、魔王が復活します!」
 「はっ?、魔王って、あの魔王?」
 「多分その魔王」

 魔王が復活?いやいやいやいや、なんでだ?

 「………魔王が復活する事によって、何か問題が?」
 「魔王は人の形をせず、ただのとして存在している。」
 「核?、俺のイメージとしては力で人々や魔物達を支配している感じが……。」
 「いやいや、違うよ。魔王とは言われているけど、実際は魔核まかくとも言われてるからね。魔核は魔物達の力を5~6倍増長させると言われてるんだ。」
 「5~6倍!?」 
 
 5~6倍って、ただのスライムがゴブリンくらいになるって事だよな?つまり強いゴブリンは更に格上のキングゴブリンくらいに……。

 「そして、魔核を壊せば良いんだけど、その魔核を探すには、魔物と戦う以外にないんだ。」
 「戦う?でも魔物は強くなってるんですよね。危ないんじゃ。」
 「そう、魔物達は魔核に近いほど強くなる。けれど、その魔核がどこにあるか分からないんだ。」
 (つまり、突然敵が強くなったりするって事だよな……それって、ただ戦うより一段と危険だろ……。)
 「それに、魔核は突然現れる。過去には3回、一番新しくても200年前、次の魔核は4年後。」
 「勇者的な人は選ばれないんですか?」
 「一応、選定とかはするんだけど、中々本物はいないよ。」
 「本物?」
 「うん。まぁ、今の話は全部この国の神様に聞いた話でね、神様いわく、まことなる者は光白こうびゃくと共にって。」
 (コウビャク?光と白だよな……どういう事だ?)
 「さて、僕が話したい事は全部話したよ?」
 「……そうですか、ありがとうございました。」
 「絶対ありがとうとか思ってないよね。」
 「気にしないで下さい。」
 (帰ったら色々な事考えなきゃな~、そういえば今日授業ないよな…あったら初っ端から欠席……不良じゃん!!)

 え~やだ~、不良認定やだ~、みたいな事を考えていると

 「じゃ、よろしくね、!」
 「あー、はい……………はっ?、ちょ待って!!!」

 え、新風紀委員?あの人新風紀委員って言ったよな!

 「ちょっと、委員長!俺やるって言ってませんよ!」 
 「いやいや、最初に言ったじゃん、戻れないよって。」
 (分かるかーーー!!!!)

 俺は心の中で叫び、委員長を追いかけようとした、しかし………

 「いない!!」

 いつの間にか箱庭ではなく元通りになってるし、委員長もいなくなっていた。

 (逃げ足はえ~、てっ!感心してる場合じゃねぇ!)
 「くっそ、俺風紀委員とかやりたくねぇ~」
 (あ~、あん時に気付けば良かった。絶対無理だけど……。)

 俺はそんなに頭良くないんだよ!
 スポーツしかしてなかったから!
 でも数学は得意!

 (そんなのはどうでもいいんだよ………………仕方ない、仕方ないけどやるしかないんだろうな~、絶対厄介事巻き込まれんじゃん……。)

 俺はそのまま文句たれたれのまま自分の寮室へと向かった。















 鍵持ってねぇわ…
















しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

攻略対象者やメインキャラクター達がモブの僕に構うせいでゲーム主人公(ユーザー)達から目の敵にされています。

BL
───…ログインしました。 無機質な音声と共に目を開けると、未知なる世界… 否、何度も見たことがある乙女ゲームの世界にいた。 そもそも何故こうなったのか…。経緯は人工頭脳とそのテクノロジー技術を使った仮想現実アトラクション体感型MMORPGのV Rゲームを開発し、ユーザーに提供していたのだけど、ある日バグが起きる───。それも、ウィルスに侵されバグが起きた人工頭脳により、ゲームのユーザーが現実世界に戻れなくなった。否、人質となってしまい、会社の命運と彼らの解放を掛けてゲームを作りストーリーと設定、筋書きを熟知している僕が中からバグを見つけ対応することになったけど… ゲームさながら主人公を楽しんでもらってるユーザーたちに変に見つかって騒がれるのも面倒だからと、ゲーム案内人を使って、モブの配役に着いたはずが・・・ 『これはなかなか… 面白い方ですね。正直、悪魔が勇者とか神子とか聖女とかを狙うだなんてベタすぎてつまらないと思っていましたが、案外、貴方のほうが楽しめそうですね』 「は…!?いや、待って待って!!僕、モブだからッッそれ、主人公とかヒロインの役目!!」 本来、主人公や聖女、ヒロインを襲撃するはずの上級悪魔が… なぜに、モブの僕に構う!?そこは絡まないでくださいっっ!! 『……また、お一人なんですか?』 なぜ、人間族を毛嫌いしているエルフ族の先代魔王様と会うんですかね…!? 『ハァ、子供が… 無茶をしないでください』 なぜ、隠しキャラのあなたが目の前にいるんですか!!!っていうか、こう見えて既に成人してるんですがッ! 「…ちょっと待って!!なんか、おかしい!主人公たちはあっっち!!!僕、モブなんで…!!」 ただでさえ、コミュ症で人と関わりたくないのに、バグを見つけてサクッと直す否、倒したら終わりだと思ってたのに… 自分でも気づかないうちにメインキャラクターたちに囲われ、ユーザー否、主人公たちからは睨まれ… 「僕、モブなんだけど」 ん゙ん゙ッ!?……あれ?もしかして、バレてる!?待って待って!!!ちょっ、と…待ってッ!?僕、モブ!!主人公あっち!!! ───だけど、これはまだ… ほんの序の口に過ぎなかった。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

目覚めたそこはBLゲームの中だった。

BL
ーーパッパー!! キキーッ! …ドンッ!! 鳴り響くトラックのクラクションと闇夜を一点だけ照らすヘッドライト‥ 身体が曲線を描いて宙に浮く… 全ての景色がスローモーションで… 全身を襲う痛みと共に訪れた闇は変に心地よくて、目を開けたらそこは――‥ 『ぇ゙ッ・・・ ここ、どこ!?』 異世界だった。 否、 腐女子だった姉ちゃんが愛用していた『ファンタジア王国と精霊の愛し子』とかいう… なんとも最悪なことに乙女ゲームは乙女ゲームでも… BLゲームの世界だった。

【完結】別れ……ますよね?

325号室の住人
BL
☆全3話、完結済 僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。 ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。

悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!

梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!? 【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】 ▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。 ▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。 ▼毎日18時投稿予定

主人公の兄になったなんて知らない

さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を レインは知らない自分が神に愛されている事を 表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346

[完結]ひきこもり執事のオンオフスイッチ!あ、今それ押さないでくださいね!

小葉石
BL
   有能でも少しおバカなシェインは自分の城(ひきこもり先)をゲットするべく今日も全力で頑張ります!  応募した執事面接に即合格。  雇い主はこの国の第3王子ガラット。 人嫌いの曰く付き、長く続いた使用人もいないと言うが、今、目の前の主はニッコニコ。  あれ?聞いていたのと違わない?色々と違わない?  しかし!どんな主人であろうとも、シェインの望みを叶えるために、完璧な執事をこなして見せます!  勿論オフはキッチリいただきますね。あ、その際は絶対に呼ばないでください! *第9回BL小説大賞にエントリーしてみました。  

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

処理中です...