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第2の人生 1年生編
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しおりを挟む(どういう???)
『ごめんね、あまり詳しい事を説明している暇はないんだ。だから、僕達の事は日本という違う世界の国の神だと思ってくれればいいよ。』
(はぁ……ニホンってなんだ?この神様達が着ている服にも関係あるのか?)
『さすがだね、この服は日本に代々伝わっている伝統的なもの、着物と言うんだ。』
(キモノ?……やっぱり聞いたことないな……。)
何故わざわざ重そうな服を着るんだろうか……。
『まぁ、そこはあまり気にしないで、それより、僕達が君に伝えたいっていうのは、今から約一年後、転生者が来る事。』
(………はい?)
『ああ、やっぱりそうなるよね…まぁ、まだ彼は無事なんだけど、
突然死んでしまう運命になってしまったんだ』
(し、死ぬ!?なんで……)
『それは、僕達にも分からない……彼は現在19歳、20歳の誕生日に殺されてしまう。
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(転生するっていうのは?神様達が転生させるのか?)
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(??)
もう頭が痛くなってきた
『この事は僕達しか知らないんだけど、そっちの世界の神の一柱がどうやら彼を気に入っているようでね、僕達も彼は良い子だと思うし、このまま死んでしまうのは正直避けたいんだ。』
(じゃあ、その神様に頼んで転生させてもらうのか……?)
『いや、さっきも言った通りこの事は僕達しか知らないから、まぁ、そこら辺は僕達がどうにか仕組むから大丈夫!』
その時の神様の笑顔はさっきと変わらないが、なんとなくそれ以上聞いてはいけない気がした………。(訳:怖かったです)
(それで…僕にどうしろと……)
『君には、彼のサポートに回ってもらいたい。』
(は?)
『ごめんね?ただ、どうしても君じゃないとできないんだ。』
絶対悪いと思ってない……
『約一年後に不知火明永っていう人物がこの学園に入学するから、助けてあげて?
あと、助けるために君には特別な力を与えるから。』
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『よろしくね。』
(あっ、まっ……)
「て!!」
ろくに文句も言えないまま、元の教室に戻っていた。
(どういう事だ?力って?……特に体に異変はないけど…。)
「とにかく、一回部屋に帰ろう……」
その夜、色んな事を試して神様が言っていた力を確認しようと思ったが、何も得られなかった。
そして、疲れていつの間にか寝てしまっていた。
「………ここは。」
(夢…?けど、やけに鮮明だな。)
そこは無限に続いてるのではないかと見紛う程に果てない緑の大地だった。
『ここは貴方の夢の中である事に間違いありませんが、現実ですよ。』
「!!!、貴方は…今日の……」
後ろに居たのは今日の神と一緒にいた
(確か……………そうだ、アマテラスオオミカミ?とかなんとか……。)
『そうです、私は天照大御神、ここは箱庭です。』
「箱庭?…あれ、そういえば声が…ここは神域ではないんですね。」
『ええ、先程も言った通り、ここは貴方の夢の中ですが、それと同時に箱庭でもあります。』
「これが、神が言っていた力の事ですか?」
『はい、ここは今は何もないただ草が生えているだけの大地ですが、貴方の好きなように創る事ができます。』
「?、つまり、建物を創ったりできるって事ですか?」
『建物だけではありません、植物も動物も創る事ができます。ですが、人はできません。呼ぶ事はできますが。』
「へぇ~、でもこの力を持っていてメリットはあるんですか?」
そこが一番重要なところだ。自分にメリットがないなら転生者の手助けだってする意味はないし、神様の言う事を聞く必要もない。
『もちろん、ここは全てを癒やし守護する場です』
「?、どういう事ですか?」
『そのままの意味です。ここに来れば体の傷や心の傷を癒やしてくれます。そして、貴方や貴方がここに呼んだ人に敵意を持っている人は絶対に入る事はできません。』
「敵意がなかったら誰でも入れるんですか?」
『いいえ、貴方よりも強者である必要があります』
「………もしかして、僕にしかできないって……。」
『そう言うことです。貴方はこの学園でもトップクラスの強さを持っています。』
「でも、僕よりも強い奴はたくさんいますよ。」
『知ってますよ。』
(否定しないのは何気に傷つくなぁ……。)
『しかし、他の者達は信頼に値しません、貴方は賢しさもあります。』
これは、褒めてる……?
(まぁ、いいけど、傷を癒やすっていうのは中々利点だな。)
『それでは、そろそろ私は帰ります。』
「………そうですか、お元気で。」
『それは貴方にそっくりそのまま返しましょう。』
そう言い残し、神様は消えた。
「……………朝……。」
(まぁ、とにかく、転生者に手助けしなきゃなぁ…。)
~現在~
「という訳!」
(なげぇよ!)
「てか、随分不満そうでしたよね?なんでそんな楽しそうなんですか?」
「あぁ、僕も最初は面倒で面倒で仕方なかったんだけど、君を見たとき思いの外面白そうで、良いおもちゃ…………良い遊び相手になってくれそうだったから!」
「今玩具って言いましたよね?」
「言ってないよ。」
笑顔で言っているが黒い……。
「まぁいいですけど。」
(というか仕組むって……サクリアもオロフェスも、まんまと騙させたって訳か……。)
この世界に転生させるのもよんでたのか……神様恐るべし……。
******
3作目を公開しました!!!
『お仕事(声優)に行ったら捕まりました』というものです。
是非覗いてってください!!!
いつも読んでいただきありがとうございます。
( ꈍᴗꈍ)
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