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第2の人生 1年生編

それぞれのクリスマス!

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本編とは関係ないお話です。









12月25日、そう、今日はクリスマス

(やったー!!クリスマスだ!!)

最初はビー玉がこの世界に存在していなかったから、もしかしたらクリスマスもないのではないかとヒヤヒヤしていたが、杞憂に終わったようだ。

(あ……待てよ………)

今日はクリスマス、だけど…

(俺別にプレゼントもらう相手とかいなくね?)

つまり、俺は今日ひとり…

(ぼっちクリスマスぅぅぅぅ!!!)

前世では友達が多かったから、ぼっちクリスマスは初めてだ…

(ああ~、何しよ……取り敢えず朝だし、食堂行こ)

俺は自分の寮を出ると、食堂へ真っ直ぐ向かおうとした。しかし…

「あれ?まーくんじゃん!どしたの?こんなとこで」

(オーマイガー)

あっ、ホントは「Oh my god!」らしいぞ

「おはようございます、それじゃ」

「ちょいちょい、僕の質問無視!?」

かなし~、とか言って泣きマネしている栄陦に殺意が湧いたが、とにかく今は関わらないようにその場を後にしようとした。

「も~、待ってよ!食堂行くんでしょ?僕も行く~」

「分かってんなら聞くんじゃねぇよ」

「わーお、素が出てるよ?」

「誰のせいだ」

「え~、僕のせい?」

そう言って自分を指すその指をへし折りたくなる。

(なんでコイツ俺が素出したら喜ぶんだ?もういっその事何があっても素を出さん!)

「ねぇねぇ、まーくん何食べる~?」

「うっせぇ、離れろ」

俺のそんな誓いは、栄陦が当たり前のように後ろから抱きついてきた事で一気に崩れた。

「あはは、いいじゃん僕たちの仲でしょ?」

「どんな仲だよ」

「ん~、秘密のな…へぶしっ」

絶対にいらない事を言おうとしてたので、俺は栄陦の鼻っ柱にこぶしを叩きつけた。

「いって~……暴力反対~……」

「知らね」

他にもなんやかんやあって食堂に着く頃には大分体力が消費されていた。

「あ~、疲れた」

「大丈夫?」

ニヤニヤ顔で聞いてくる。

(こいつ、わざとだな…)

「まーくん、何頼む?」

「何がある?」

メニューを手渡されめくっていくと…

「!」

最後のページに
『クリスマス限定!超甘々特大パフェ!』というのがあった。

「これにする」

「え、何これめっちゃ甘そう…
甘いの好きなの?」

「…………別に」

「あはは、可愛い♪」

「うっせぇわ」

(なんとなく弱みを握られた感あってヤダな)

「そんじゃ、僕が頼んでくるね」

「ありがと」

栄陦が1人でカウンターの方へ向かう最中さなか……

「…不知火?」

「え、紋糀先輩?」

そこに居たのは紋糀先輩だった

「お前も朝ご飯を食べにきたのか?」

「ええ、まぁ、どっちかっていうとおやつですけど」

「?」

「まーくん来たよ~…って、あんた…」

「おはよう、栄陦君」

「…………」

栄陦は挨拶は返さず、俺の前にメニュー通りのパフェを置いた。

「お前、挨拶ぐらいしろよ」

「いいの~、別に~」

何が不満なのか、唇を尖らし拗ねている。

「何か、悪い事をしたかな…」

「大丈夫ですよ、多分」

「そ、そうか」

俺は先輩との会話を終えると、パフェへと意識を向けた。

(ふふん、久しぶりに甘いものた食べる~)  

モグモグ、モグモグ

…………妙に視線を感じる…

チラッと前を見ると、先輩と栄陦がジッとこっちを見ていた。

「……何か?」

「え!?、いや別に…そんなメニュー去年はなかったな~っと…」

「?」

(明らかに嘘っぽい…)

「僕はまーくんが幸せそうに食べてるの可愛いな~と思って」

「やめろ」

(くっそ、なんか恥ずかしい!)

俺はその後も2人に見つめられながらパフェを、食べ終えた。

(そういえば、今日は最終的にぼっちクリスマスじゃなかったな、なんだかんだで楽しかった!)














実は3人(不知火、栄陦、紋糀)には既にクリスマスプレゼントが届いてます。

不知火→「最近疲れたなぁ~、なんか甘いもの、食べたいな」

栄陦→「クリスマスだしまーくんに朝から会いたいな~」  

紋糀→「今日はクリスマスか…不知火に会えるといいな」

全て無意識に思っていた事ですが、サンタさんはちゃんと分かってます
















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