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17話 紳士マンFOREVER
しおりを挟む来いよリーマン!!とりあえず一発受けてやる!
この戦いに情けは無用だ!!!後悔するぞ!!
ダストなりの相手の力を測る手段なんだろう
無防備で紳士マンの目の前に立つ
バキィ
うがっ…コ、コイツ…
だから言ったのだ…ノーガードはさすがに痛いだろう?
私だって伊達に人助けをしてるわけじゃあないんだ!
あらゆる有事に対応できる身体作りは基本中の基本だ!!!
ダストの顔面を殴った拍子についた血を拭き取りながら冷静に、だが腹の底は自らを投影したダストに対する憎悪で燃え上がっている
先ほどの話も聞かせてもらったぞ!!
放火やその他諸々の悪事…お前は絶対に警察へ引き渡し裁きを受けさせる!!!
ハッ、やれるもんならやってみな!!
確かにあの一撃は効いたがそれで自分の方が優位になったと思ってるんなら、とんでもなくめでたいやつだぜえ!
こっからは手加減なしだぜ…
望むところだ!!
一進一退の攻防!!
ダストの一発一発の拳が重く、ガードをしても紳士マンの身体に響いていく
紳士マンも隙をついては鋭い一撃を入れてポイントポイントに鈍いダメージを与える
どちらもダメージが蓄積されながらも譲らない状況が続く
リーマンよお中々やるじゃねえかあ!!
俺たちの軍団にも欲しいレベルだぜえ!!
悪事を働くような奴のいるところに入るわけないだろう!!
その様子だといずれお前の軍団も解体することになりそうだな!!
ハッ、好き勝手言ってろ!!
何にしても全てを知られた以上…お前に明日はないと思え!!
そう言って再び襲いかかってくるダスト
一瞬の判断が遅れる紳士マンだが間一髪で拳を避け
クッ…この痛みは…貴様!刃物を仕込んでいるのか!?
アーハッハッハ!!秘密のナイフちゃん登場🗡️
そう言って隠し持っていたナイフをチラつかせる
や、やり過ぎだ!!ひとを殺めるつもりなのか!!!
言っただろう?明日はないと思えと!!!!!
ズキッ…クッ、あれじゃ下手に近づけない…
間合いをとりつつ攻めるしかないと思っていたその時
バキィ!!!
ぐあっ…て、てめえ!!!
背後から雷鳴がトップスピードで近づき、その勢いのまま無防備のダストの首に蹴りの一撃を入れた
グッ、、遅くなった紳士マン…
まさかアイツ、ナイフを隠しているなんて…二人がかりじゃないとダメだ
雷鳴くん大丈夫なのか!?
さっきまで呼吸もままならなかったのに…
どうにか…な、今はそんなこと言ってる場合じゃねえ…アイツは本当に俺たちを殺す気だ!!
ああ、そのようだな…共闘して奴を沈めるぞ!
ッてえ…豪ちゃーん、今のはイイ蹴りだったぜ
だけどよ何の真似だあ?
いつからそのリーマンの仲間になってんだよ!!
あの時真っ先にリーマンを殴ってたのによお!!
あの時はな、だが今となっては対立する関係じゃねえんだ!!
むしろお前を許さない点では完全に一致してる!!
ハッ、あれだけ大人が嫌いとか言ってた癖に結局最後は大人と手を組んでんじゃねえか!!
所詮ガキはガキか…いいぜ、リーマン共々殺してやるよ!
雷鳴に向かってくるダスト
そうはさせないぞ!!くらえ!!!
バゴッ!!
があぁ…
死角から飛び出した紳士マンの拳がダストの顎を打ち抜いた
て、てめええぇ…クソッ…立てねえ…
脳震盪が起きてるはずだ、うまく立てないだろう
クソッ、クソが!!!
今のうちに警察へ連絡しておく!!
お前の悪事もここまでだ!!!
ダスト、やり過ぎたな…ただの喧嘩ならまだしも全てを聞かされた上でのこの有り様だ
あんたのボスもお前が捕まれば俺たちから手を引くだろうよ
クソガキが…殺してやる…殺してやるうう!!!!!
警察が来るまでは油断してはいけない…
脳震盪も一時的なものだ、相手の力はまだ有り余っている…
それと救急車も呼んでおいた、君は立っているのもやっとなはずだろう?
紳士マン…
そうしているうちにサイレンを鳴らしたパトカーが数台こちらへ向かってくる
やった!ついに終わる…
そして俺のケジメもこれで…つけられるんだ…
(雷鳴くん…私も鏡越しの自分にケリをつけた、これで良かったんだろう)
パトカーが到着したので雷鳴は話をしに近づく
しかしその瞬間…
死ねええええ!!!
怒涛の勢いで雷鳴に向かっていくダスト
グサッ…🗡️
なっ…
一瞬判断が遅れてしまった…すまない…
紳士マン!!!!!!!!
そのナイフは紳士マンの背中を深く刺していた…
な、なにをやっているんだ!!!!!
うるせえ!!うるせえええ!!コイツらがあああ!!!
その場にいた警察とすぐに到着した残りの警察たちによって取り押さえられ現行犯逮捕されたダスト
紳士マン…オイ、紳士マン!!!
紳士マンはグッタリとしていて意識がない
深く刺さった傷口からは大量に出血しており一秒でも早く治療が必要だ
なんで庇ったんだ…どのみち俺は…俺はこのまま…
目を…目を覚ましてくれよお紳士マン!!!
数分も経たずして救急車が到着した
まさか呼んだ本人が緊急事態になってしまうとは…
タンカーで担がれる紳士マン
あなたも治療が必要です!早く乗って!!
雷鳴も乗るが救急車の中で倒れて意識を失ってしまう
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